春巻き。魅惑の食べ物ですね。サクッとカリッとトロッとハフハフと。定番の具はひき肉と、歯応えの楽しいタケノコとか?ああ、イメージだけでも美味しい。
中華でも出汁の美味しさを活用しますよね。貝柱や干し海老たちの海の恵み系に対抗できる山の代表 干し椎茸。前回のホタルイカに続いて干し椎茸も見た目は怖い。なんかカサカサしてて今でも若干ビビるのですが。戻した汁もちょっと色がついてて最初は恐る恐るでしたが、この風味は最強の助っ人となってくれます。
ただ、子どもの頃は出汁の意味がちっともわかってなかったので、色のついた水=汚れている と思っていたので、母がせっかくとった出汁のお鍋をそれより大きなボールに水を張って冷ましていた状態を見て(何なのこの汚い水は...)と思って、無知な私はそれを台無しにして(捨てたかその中に何か入れた)超怒られた記憶があります。てへ。
では本題に入りましょう。ここまで出汁の話をしておいてこの後紹介するお料理には全く関係ありません。
春巻きの『皮』はめちゃくちゃ便利です。ただ...揚げません、私。残念ですが。代わりに使う調理器具は「魚焼きグリル」。正確に言えば「両面焼きグリル」。これは本当に優秀です。最高です。片面しかないよ、という方もきっと大丈夫。使ったことない方も魚を焼かない使い方を知ったらもう手放せませんよ。
ということで、今回は「春巻きの皮」×「魚焼き両面グリル」で作る自由な 焼く春巻き のご提案です。レシピは私考案ではなく得た知識を適宜アレンジしております。
コツは、スピード(また?)。ささっと巻いてオイルを塗ってすぐグリルへ。
塗るって、ハケで?無いわよ、そんなもの って思った方にこっそり言うなら、私は調理台にサランラップを敷いてその上にオイルをたらし、そこに巻いた状態のものを直接つけるスタイルでやっております。どこも汚れません。(ハケか...使ってみたい気もしてきた。)
まずは季節のものを巻いていきましょう。
★春キャベツ 春巻き
春キャペツを千切りにする。水を切る。
春巻きの皮の上にお好みで生ハムをしいてから、春キャベツをのせて、巻く。
オリーブオイルを表面に塗ってグリルへ。
春キャベツが半生みたいに仕上がって甘みとシャキシャキが楽しめます。生ハムではなく、例えばソーセージを相方に選んでもいいですねえ。
食べるときに粒マスタードをつけながらでも、巻く時に生ハム→粒マスタード→キャベツ でもいい。
★せりと舞茸の春巻き
舞茸はグリルで焼いておく。せり はきれいに洗って水を切って適当に切っておく。
春巻きの皮の上に せり、焼いた舞茸をのせて、巻く。
オリーブオイルを表面に塗ってグリルへ。
これの仕上げは、山椒塩(山椒と塩を混ぜればOK)でいただくこと。これはもう...日本酒が泣いてくれます。
★新生姜と さやえんどう の春巻き
新生姜は千切りに、さやえんどうは軽く茹でてから千切りに。
シャリシャリ楽しい春巻きになります。軽く塩をつけながら、だし醤油をつけるのもいいですね。
皆さん、わかってきましたね。すなわち中身は何でもいいんです。具の水分量だけお気をつけて。川が破れやすくなります。好きなものを巻いて、オイルつけて、焼けばいいのです!
さて、次は最強レシピです。
★干し柿とクリームチーズの春巻き
干し柿はタネなど外して、少し叩いても、叩かなくてもお好みで。
春巻きの皮の上に、干し柿とクリームチーズをのせて、巻く。
おすすめはココナッツオイル。塗ってグリルへ。
我らのバイブル danchu レシピです。これは秀逸で、お酒にも、もちろんデザートにもなる使える一品です。
干し柿を他のドライフルーツ、またはさつま芋、カボチャ、などに変えるのも好きです。このレシピのおかげで世界が広がりました。
別の楽しみ方。「春巻きの皮」はパイシートなどの代用として使用されるレシピも多く見かけます。やってみたら、成功しました。
★タルトフランベ風
春巻きの皮を3枚重ねる。(これポイントかもしれません)私はそれを半分にして長方形にしました。
1番上にクリームチーズを塗る。
新玉ねぎスライスをのせる。
グリルでいい焼き色がつくまで焼く。グリルから出してからお好みでトッピング。オススメは釜揚げしらす。(山椒を振っても胡椒でも、コリアンダーパウダーでも)
そりゃ本場のタルトフランベがいいけど。でも、これもなかなか。パリパリ楽しめます。
以上、春巻きの皮の話でございました。
書いてみて思ったのは、巻くと何でも食べられちゃうって感じかも。千切りキャベツだけじゃ何だけど、春巻きの皮で巻くと大量に食べられる。ちょっと面倒くさいな...って取りかかる前は思うけど、その一手間は決して無駄ではなかったなと食べながら満足する。出汁と同じ、ちょっと一手間かければ満足度アップ、というのは…それはもしかしたら、おにぎりとも似てる?
小学校の頃の思い出。その当時産休代理の先生はベテランおばあちゃん先生が多かった。(今思えばおばあちゃんだったかどうか不明だけど)素晴らしい先生たちだった。兄のクラスの話だった気がするが、そのベテラン先生が給食のご飯が欠席者の分など残るとササっと「塩むすび」にしてアレンジしたらしい。すると皆こぞっておかわりしちゃった。むしろ先生、握って!みたいなね。
今で言う食品ロスに大いに貢献できる華麗な技。なんか好きなエピソードでよく思い出します。(一応、戦前じゃないです、私)
ま、今の時代、こんなことはできないんですけどね。大変なことになる。笑
でも昔は昔で、それでいい事もいっぱいあったんだ。
写真は茶色いので全く映えませんが、レンズ豆のビネガーサラダにカレー粉を入れてリメイクしたものにチーズを加えて巻いた春巻き。見ての通り私は強引にパンパンに入れ込むので、切るとぐちゃぐちゃになる危険性が高いので、中身をお見せできないのが私のお料理の難しいところです。
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