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タナゴ飼育まとめ 2015年 改定版

2015-06-10 00:08:12 | タナゴの飼育

上記は、黄色のバラタナゴ(特別変異したもの 

「2010年のタナゴ飼育まとめ」を改定しました。内容は大きくは変わっていません(写真は古いものを一部使っています)。

あくまでも個人的な意見にすぎません。科学的或いは理論的な根拠に基づくものではありませんので、参考程度とお考え下さい。

 

カワシンジュガイに興味を示す バラタナゴ(黄色)

 

「目次」

1  タナゴの産卵時期
2  産卵用の二枚貝
3  二枚貝を水槽に入れる時期
4  産卵した貝は別水槽に移動したほうが良いか
5  親タナゴは水槽に何匹くらい入れるか。
6  親タナゴは何歳位がよいか。
7  親タナゴは稚魚を食べるか
8  屋内水槽と屋外水槽はどちらがよいか
9  水槽の大きさは稚魚の孵化に関係するか。
10 水の濾過方法
11 補助用濾過器は必要か
12 水槽内の敷砂
13 水の交換。
14 器具の清掃
15 水槽を立ち上げる時の注意点
16 使用する水
17 水槽に雨水が入っても大丈夫か
18 水温合わせと水質合わせ
19 暑さ対策
20 稚魚の管理
21 稚魚の移動
22 水草について
23 何故タナゴを増やすのか。

1 タナゴの産卵時期(2017年 場所は都内豊島区)

今年2015年は、ヤリタナゴとバラタナゴとも5月中旬に稚魚が生まれました。


(昨年より2週間早め)。

2015年6月12日現在、ヤリタナゴ 70匹、バラタナゴが100匹程生まれました。

 

ヤリタナゴの稚魚 2015.6.12 

生まれてから1月近くが経過しています。


  
2 産卵用の二枚貝

カワシンジュ貝だけを使用します。一つの水槽に1、2個を投入し、1週間前後で別の稚魚用水槽に移動します。

いろいろな貝を試しましたが、カワシンジュ貝がタナゴの産卵にはベストだと思います。しかも、新鮮な貝のほうが孵化率が高いように

思えます。貝も貴重な生き物ですので、暑さ対策等には十分注意して無駄にしないように心掛けています(直射日光をさけて、できるだけ

日陰に置くようにしています)。





カワシンジュ貝に興味を示すヤリタナゴ


3 二枚貝を水槽に入れる時期

産卵時期は、タナゴの種類、地域、温度、その他の飼育環境により異なりますので、いちがいには言えません。

今年2015年に限っていえば、都内(豊島区、屋外水槽)では、稚魚の孵化が5月中旬でしたので,4月頃に二枚貝を入れて正解でした

(孵化の時期は、年によって時期が異なります。今年は昨年より2週間ほど早め)。


6月12日現在 

ヤリタナゴには未だ婚姻色が綺麗に出ています。綺麗なのはオスです。

 

4 貝の移動

貝を水槽内に放置すると産み付けた卵が多くなりすぎて、時には貝が窒息死してしまうと言われています。

タナゴが多い水槽では、幾つかの貝が死亡してしまいました(産み付けた卵が原因の一つと考えられます)。

また、水槽に放置したままにしておくと、生まれた稚魚がエサと間違えられて親に食べられてしまう危険があります。

そこで、ガラス水槽では、メスに産卵管が出た頃に貝をいれ、産卵管が短くなったのを見計らって貝を移し替えるようにしました

(卵を産み付けるとメスの産卵管が短くなると言われています)。

産卵管が見えない池などでは、二枚貝を入れて1,2週間してから、貝を別の水槽に移動し、新しい貝と入替えました。





産卵管が長く伸びたバラタナゴ(黄色)

貝の中に産卵管をねじ込んで卵を産み付けます。卵を産み付けてから約1か月後に稚魚が貝から出てきます。不思議です。



5 水槽内の親タナゴの数は何匹くらいが良いか。

タナゴの数を少なくするか、オス数匹に対し多数のメスを入れた方が(いわゆるハーレム状態)、なわばり争いが少なくなりますので、孵化

率が高いように思います。

今年は面倒なので、オスとメスを考えずに貝をそのまま入れました。

親の数が少ない水槽では、同じ親からの孵化をさけるために、親タナゴを時々入れ替えています。





6 親タナゴは何歳位がよいか。

生まれたタナゴは、1年経過した頃に、親タナゴの水槽に戻しますので、水槽には親と生まれたタナゴが一緒にいますので、何歳になると

繁殖できくなるのかはハッキリとしません。

そもそもタナゴの寿命もはっきりしません。少なくともメスについては、産卵管が出なくなると繁殖は無理です。 

昨年生まれたタナゴだけの水槽から沢山の稚魚が生まれましたので、1歳のタナゴでも産卵することは間違いありません。


7 親タナゴは稚魚を食べるか

タナゴがウジャウジャいる水槽内に貝を入れっぱなしにしましたところ、何匹か稚魚が生まれましたが、数日すると姿を消してしまいました。

多分、親タナゴに誤って食べられてしまったのではないかと思います。

ただ、1.5トンの池では、バラタナゴの稚魚が数十匹孵化し、元気に泳いでいます。

これは、池の場合、水量が多く稚魚が隠れるスペースがあるため、稚魚が生き残れたのではないかと思われます。

稚魚産卵用の水槽と、親タナゴの水槽は区別した方がよいと思います(貝を移動する)。

  
8 屋内水槽と屋外水槽はどちらがよいか

屋内外どちらの水槽からも稚魚が生まれました。

ただ、屋内水槽は暑さの管理が難しいため、大半の水槽は直射日光があたらない、風通しの良い屋外に置いています。


 水槽サイズと水深は孵化に関係するか。

関係しないと思います。以前は浅い水槽が良いと思って、イケスを使いました。

30から90センチまでの水槽、1.5トンの池、イケス等を使っていますが、水深に関係なく、稚魚はまんべんなく生まれています。

結局、水槽の大小、水深の深さ、水槽の場所(屋内外)は、稚魚の孵化にはあまり関係がなく、寧ろ、水質管理、二枚貝の種類、親タナゴの

数・年齢、貝とタナゴの元気度合などが孵化に大きく影響するように思えます。






90センチ水槽 この水槽から今年はヤリタナゴが約70匹生まれています。

水槽のタナは、ニッソーの90センチスチール棚、結構頑丈です。



10 水濾過方法

次の理由から、殆どの水槽を床面フィルター(同時に敷砂を大磯砂利)に変えました。

水作フラワーを大磯砂利に埋め込んで使うこともあります。






床面フィルター これにホースを繋ぎ、砂利の下に敷きます。






水槽に床面フィルターを設置した状態

(床面フィルターを使う理由)

自然環境に一番近いと言われていること、また、多くのショップが床面フィルターを使っているため信用性が高いこと

水質管理も時々汚れた水を交換するだけで比較的簡単

フィルターが砂利に埋もれているため稚魚が吸いこまれる心配がない。

大型のエアーポンプ(業務用ブロアー)を使うと、20個近くの床面フィルターを一挙に作動させることが出来るので、上部濾過器を使う場合

に比べると、電力代が節約できて経済的。

オ床面フィルターの値段も1個1000円以下と廉価。


 

安永の浄化槽用のブロアー 

浄化槽用ブロアーは、安永の製品を使っています。頑丈で今までほとんど故障がありません。

これに6連管をつけて各水槽にエアーを送っています。1台あると、沢山の床面フィルター等に強力なエアーを送れます。

 

11 補助用濾過器具


一つが故障しても酸欠にならないように、床面フィルターの補助として、スポンジフィルターや投込み式フィルター(水作など)を殆どの水槽

に設置しています。

中国製のスポンジフィルターも多用しています。特に、上部ろ過機等を使うと、稚魚がポンプに吸い込まれてしまいますので、稚魚用にはこ

のスポンジフィルターを使っています。





スポンジフィルター(2連)




水作フラワー

 


スポンジ フィルター(中国製)

  
12 水槽内の敷砂は何を使用するか。

大半の水槽を、大磯砂利(1分 細め)に代えました。

その理由は、床面フィルターとの組み合わせには大磯砂が比較的向いていること(田砂などを直接使うとフィルターが目詰りします)、さらに

人人工的なソイルは1,2年すると劣化しますが、大磯は砂利のため半永久的に使用できます。

細めの大磯(一分)をメインに使ったのは、二枚貝が砂に潜れるようにするためです。大磯砂利の量は、厚さ5センチ前後を目安にしました

(60センチ水槽で10キロ少々)。


13 水換えをする頻度は

1週間に1度位の頻度で、3分の1程度の水換えをします(全部は交換しません)。

水を交換してはいけない(追加するだけ)という人もいますが、暑い夏場は頻繁に水を補充してやり、水の交換もまめに行います。


14 器具はどのように清掃するか。

水を交換する際、交換する汚れた水を使って、その水で器具(スポンジフィルターや水作フラワーなど)を清掃します。

水道水でジャブジャブ洗うようなことはしません(水道水で洗うとバクテリアを洗い流してしまうと言われています)。


15 新しく水槽を設置する時の注意点

まず、床面フィルターを置き、その上に良く洗った大磯砂を5センチほど敷き詰め、水を注入します。その状態で1週間ほど床面フィルターを

作動させます。

その後、水を全面的に入れ替えて、さらに、数日経ってからタナゴを放流させるようにしています。真偽や根拠も不明ですが、新しい大磯砂

を使うと水質が変化すると聞いたことがありますので、そのようにしています。



16 水槽にどのような水を使うか
  
以前は、水道水を大きなバケツに汲み置きし、数日、日光にあてカルキを抜いてから使っていました。

しかし、水槽が増えると、時間的にも、体力的にも水の交換は大変な作業となります。特に暑い夏場はこたえます。

そこで、数年前に、水道水のろ過機(マーフィード製)を買って、それを使ってダイレクトに水道水を水槽に補給するようにしました。

いままでの水の交換がなんだったのかと思われるほど、便利です。ろ過機は、安いショップでは、1万円以下で購入できます。

マーフィードの浄水器

(汚れていますのでそろそろフィルターの交換時期)

 

これにゴムホースで水道に直接繋ぎ、この浄水器で水道水を透過した水をダイレクトに水槽に流し込みます。

フィルターの交換は、塩素の濃度を検査薬で測って、黄色の色が出たら交換するようにしています。昨年は1回だけ交換しました。

非常に便利です。


17 水槽に雨水が入っても大丈夫か

雨が降ったあと、池のヤリタナゴが何匹か浮上することがありました。

因果関係はわかりませんが、都心では酸性雨の影響も考えられましたので、屋外水槽は、全て、軒下に置くか、屋根をつけるかして、雨水

が直接入らないようにしています。






木の下に置いたイケス、屋根をつけています。


18 水温合わせと水質合わせの仕方

タナゴの移動寺には、必ず水温あわせと水質あわせをやります。

水温差がある水槽にタナゴを急に移動させると、病気になったり、時にはショック死することもあると言われています。

そこで、タナゴを水と一緒にビニール袋に入れて、移動先の水槽にしばらく浸しておきます(この時、酸欠にならないように注意します)。

30分から1時間ほどして水温が一致した段階で、今度は移動先の水槽の水を少しずつビニール袋に流し込みます。

水質に慣れた頃を見計らって新しい水槽にタナゴを放流します。面倒ですが、必ず行います。

二枚貝にもタナゴと同様、水温あわせをやるようにしました(必要か否かは不明です)。


19 暑さ対策

タナゴは比較的寒さに強いが、暑さには弱いと言われています。

二枚貝はタナゴ以上に暑さに敏感です。そこで、水温対策には次のようにしています。

① 直射日光対策

ガラス水槽に直射日光があたると、すぐに水温は上昇し、タナゴ、二枚貝に致命的な影響を与えてしまいます。

まず、水槽はできるだけ屋外の涼しい場所に設置するか、どうしても直射日光があたる水槽にはスダレをかけて水温が急激に上昇しない

ような工夫をしています。しかし、クーラー等の機械は一切使用しません。


② 蛍光灯

水草用に蛍光灯を使う場合も、水温の上昇をさけるため、タイマーを使って夜の涼しい時間帯に蛍光灯を点灯するようにしています。

(自然のサイクルが狂うことで、タナゴに悪影響が出るかわかりません)。

③ 水の補充

水を補充する場合も、急激な水温変化が生じないように、早朝に水を補充するようにしています。

④ スイレン鉢

ガラス水槽は、温度差がダイレクトに出ます。これに対し、スイレン鉢は、ガラスでないため温度差が急激には出ません。

日の当たる場所では、大きめのスイレン鉢を使うようにしています。


20 稚魚を管理する注意点

生まれたてのタナゴの稚魚は、針先位の小ささ。扱いには細心の注意が必要です。

① 水流

水流が強いと稚魚に余分な負荷がかかります。床面フィルターのエアー圧を弱くし、さらに、水流の出口をガラス面に向ける等して、できる

だけ水流を弱める方法を講じています。

また、水を注入するときも、ホースなどを使ってソーッと流し込むようにしています。

さらに、上部濾過器等を使用する場合は、吸い込み口に必ずスポンジフィルターを付けて、稚魚が吸いこまれないようにしています。





バラタナゴの稚魚

② エサ

稚魚用に、時々、ベイビーフライングシュリンプという極小の冷凍エサを与えます。このエサは高価なので、普段は、金魚用のベイビーフー

ドや、或いはフレーク状のエサ(テトラフィンなど)を細かく砕いて与えています。

また、他のメーカーのエサを複数使い、同じエサだけを与えないように注意しています。




ベイビーフライングシュリンプ(冷凍)



21 稚魚を移動する方法

稚魚は小さいため、大きくなるまで原則移動しないようにしています。

移動するときには、網で救うと網からこぼれ出る水圧でもストレスがかかると言われていますので、透明なビニールカップなどを使って水と

一緒に稚魚をすくって、他の水槽に移すようにしています。



22 水草について

水草は、酸素の供給、水質浄化、タナゴの隠れ場所にもなりますので、必ず水槽に入れています。

定番のアナカリス等のほかに、比較的育成が容易なセキショウモを植えましたが、これら水草は、水槽が外部にあるためか、冬を越せず毎

年新しい水草を買っています。





セキショウモ


ヤリタナゴ

 

23 なぜ タナゴを増やすのか

10年以上前に、息子と小川でタナゴを捕まえたことをきっかけに、タナゴの飼育を始めました。子供はいつものように途中で面倒を見なくなり、以後は、私が我家のタナゴ担当となりました。

日本の四季は変化に富んでいます。都心でタナゴが生きてい生態系を維持することは、非常に難しく、暑い夏や厳しい冬を乗り越えられないタナゴが何匹もいました。また、子供の頃、千葉の小川には、タナゴが捨てるほどいました。小学校の帰りに、近所の悪ガキと一緒になって、ドジョウ、フナ、タナゴをとったことを思い出します。タナゴは、トンボ、蝉などと同じく、子供の頃の大切な登場人物なのです。でも、昔遊んだ小川は、コンクリートの川に代わり、農薬汚染も加わって、二枚貝(ドブガイ、イシガイ等)が死滅してしまったため、タナゴは子孫を残すことが出来なくなってしまいました。かろじて生き残ったタナゴも、繁殖力旺盛な外来魚に駆逐され、あれほどいたタナゴは、現在では、一部地域を除き、壊滅状態になっています。滅び行くタナゴの話を聞くと、あたかも、学んだ小学校が取り壊され、或いは、子供の頃の懐かしい写真が捨てられてしまったような、とても哀しく寂しい気持ちになります。

今の環境破壊がこのまま進めば、アラスカの氷山と同じく遅かれ早かれタナゴも消滅してしまう運命にあります。早くタナゴが生き残れる環境が復元することを願っています。その時は、生態系を壊さないように注意して、増やしたタナゴをふるさとの小川に戻してやる予定です。

 

崩壊するアラスカの氷山(2005年訪問)

 

以上、参考程度に考えて下さい。


水槽のコケ取りマグネット

2011-06-15 20:45:41 | タナゴの飼育



コケ取りマグネット

水槽の数が増えると、水槽をキレイに維持するのに一苦労。
特に暑い夏場は、ガラス面がコケで覆われて見栄えがわるくなります。
エビを入れていますが、あまり効果がありません。

ショップの勧めで買ったコケ取りグッズ(コケ取りマグネット)
これが意外と便利です。

写真のように、強力な磁石がついた2個の部品でできています。
右のぎざぎざした器具を水槽内にいれます(逆にしないこと)




外側からガラスを挟んで他の片面を近づけると、
強力な磁石の力で二つがピタリとくっつきます。




くっついた状態で、ガラズの外側部分を移動すると、水槽の中の器具も一緒に移動し、
水槽内のガラスのコケや汚れがとれます。
(外側がら器具を動かすだけで、水槽内のガラスがきれいになります)

水にも濡れませんし、浮揚性ですので水槽内に器具が沈むこともありません。

簡単に水槽をキレイにするには非常に便利です。
数社から販売されています。値段は1000円以下であったと思います。


 

タナゴの飼育 まとめ(2010年)

2010-09-24 22:35:11 | タナゴの飼育


2010年 タナゴの孵化もそろそろ終了します。
以下、今年、気づいた点や反省点をまとめました。

但し、あくまでも個人的な意見にすぎません。
科学的或いは理論的な根拠に基づくものではありませんので、参考程度とお考え下さい。
 

「目次」

1  タナゴの産卵時期
2  産卵用の二枚貝
3  二枚貝を水槽に入れる時期
4  産卵した貝は別水槽に移動したほうが良いか
5  親タナゴは水槽に何匹くらい入れるか。
6  親タナゴは何歳位がよいか。
7  親タナゴは稚魚を食べるか
8  屋内水槽と屋外水槽はどちらがよいか
9  水槽の大きさは稚魚の孵化に関係するか。
10 水の濾過方法
11 補助用濾過器は必要か
12 水槽内の敷砂
13 水の交換。
14 器具の清掃
15 水槽を立ち上げる時の注意点
16 使用する水
17 水槽に雨水が入っても大丈夫か
18 水温合わせと水質合わせ
19 暑さ対策
20 稚魚の管理
21 稚魚の移動
22 水草について
23 今年の反省点

1 タナゴの産卵時期(2010年 場所は都内豊島区)

今年は、ヤリタナゴとバラタナゴとも6月初旬に稚魚が生まれました。
(昨年より2週間遅れ)。ヤリタナゴの孵化は7月初旬で終了しましたが、バラタナゴは8月末まで産卵が続きました。

  
2 産卵用の二枚貝

カワシンジュ貝だけを使用し、一つの水槽に2,3個を投入しました。
新鮮な貝のほうが孵化率が高いように思えます。




カワシンジュ貝に興味を示すヤリタナゴ



3 二枚貝を水槽に入れる時期

産卵時期は、タナゴの種類、地域、温度、その他の飼育環境により異なりますので、いちがいには言えません。

今年に限っていえば、都内(豊島区、屋外水槽)では、稚魚の孵化が6月初旬でしたので、バラタナゴとヤリタナゴについては、5月頃に二枚貝を入れれば十分と思います(4月頃に貝を入れましたが、早過ぎた感があります)


4 貝の移動

貝を水槽内に放置すると産み付けた卵が多くなりすぎて、時には貝が窒息死してしまうと言われています。
また、水槽に放置したままにしておくと、生まれた稚魚がエサと間違えられて親に食べられてしまう危険があります。

そこで、ガラス水槽では、メスに産卵管が出た頃に貝をいれ、産卵管が短くなったのを見計らって貝を移し替えるようにしました(卵を産み付けるとメスの産卵管が短くなると言われています)。

産卵管が見えない池などでは、二枚貝を入れて1,2週間してから、貝を別の水槽に移動し、新しい貝と入替ました。

順調にいけば、移動後1か月以内に稚魚が貝から出てきます。





産卵管が長く伸びたバラタナゴ




5 水槽内の親タナゴの数は何匹くらいが良いか。

2ぺーアーの親タナゴを入れた水槽(屋内の45センチ水槽)から、現在までに100匹近くのバラタナゴが孵化しました。
タナゴの数を少なくするか、オス数匹に対し多数のメスを入れた方が(いわゆるハーレム状態)、なわばり争いが少なくなりますので、孵化率が高いように思います。

また、親の数が少ない水槽では、同じ親からの孵化をさけるために、親タナゴを時々入れ替えています。




この水槽から100匹のバラタナゴが孵化しました。



6 親タナゴは何歳位がよいか。

親タナゴの大半は、作年又は1昨年に生まれたタナゴです。
年とったタナゴは、産卵に向かないと言われていますが、何歳がダメなのかはハッキリとしません。
少なくともメスに産卵管が出なくなると繁殖は無理です。


7 親タナゴは稚魚を食べるか

タナゴがウジャウジャいる水槽内に貝を入れっぱなしにしましたところ、何匹か稚魚が生まれましたが、数日すると姿を消してしまいました。
多分、親タナゴに誤って食べられてしまったのではないかと思います。

ただ、1.5トンの池では、バラタナゴの稚魚が数十匹孵化し、元気に泳いでいます。
これは、池の場合、水量が多く稚魚が隠れるスペースがあるため、稚魚が生き残れたのではないかと思われます。

  
8 屋内水槽と屋外水槽はどちらがよいか

屋内外どちらの水槽からも稚魚が生まれました。

ただ、屋内水槽は暑さ管理が難しいため、大半の水槽は直射日光があたらない、風通しの良い屋外に置いています。


9 水槽サイズと水深は孵化に関係するか。

関係しないと思います。
30,45、60,90センチ水槽、1.5トンの池、イケス等を使っていますが、稚魚は水槽に関係なくまんべんなく生まれました。

昨年は、水深を浅くした水槽から多くの稚魚が生まれましたが、今年は、どちらかというと逆で、浅い水槽からはあまり生まれませんでした。

結局、水槽の大小、水深の深さ、水槽の場所(屋内外)は、稚魚の孵化にはあまり関係がなく、寧ろ、水質管理、二枚貝の種類、親タナゴの数・年齢、貝とタナゴの元気度合などが孵化に大きく影響するように思えます。





90センチ水槽 この水槽からヤリタナゴが60匹生まれました。
水槽のタナは、ニッソーの90センチスチール棚、結構頑丈です。



10 水濾過方法

次の理由から、殆どの水槽を床面フィルター(同時に敷砂を大磯砂利)に変えました。
水作フラワーを大磯砂利に埋め込んでつかうこともあります。






床面フィルター これにホースを繋ぎ、砂利の下に敷きます。






水槽に床面フィルターを設置した状態

(床面フィルターを使う理由)

自然環境に一番近いと言われていること、また、多くのショップが床面フィルターを使っているため信用性が高いこと

水質管理も時々汚れた水を交換するだけで比較的簡単

フィルターが砂利に埋もれているため稚魚が吸いこまれる心配がない。

大型のエアーポンプ(業務用ブロアー)を使うと、20個近くの床面フィルターを一挙に作動させることが出来るので、上部濾過器を使う場合に比べると、電力代が節約できて経済的。

床面フィルターの値段も1個1000円以下と廉価。

 





10連管をつけた浄化槽用のブロアー
1台あると、沢山の床面フィルター等に強力なエアーを送れます。



11 補助用濾過器具

一つが故障しても酸欠にならないように、床面フィルターの補助として、スポンジフィルターや投込み式フィルター(水作など)を殆どの水槽に設置しています。





スポンジフィルター(2連)





水作フラワー



  
12 水槽内の敷砂は何を使用するか。

大半の水槽を、大磯砂利(1分 細め)に代えました。

その理由は、床面フィルターとの組み合わせには大磯砂が比較的向いていること(田砂などを直接使うとフィルターが目詰りします)、さらに人人工的なソイルは1,2年すると劣化しますが、大磯は砂利のため半永久的に使用できます。

細めの大磯(一分)をメインに使ったのは、二枚貝が砂に潜れるようにするためです。

大磯砂利の量は、厚さ5センチ前後を目安にしました(60センチ水槽で10キロ少々)。


13 水換えをする頻度は

今年は、猛暑が続きましたので1週間に1度位の頻度で、3分の1程度の水換えをしました(全部は交換しません)。
水を交換してはいけない(追加するだけ)という人もいますが、交換したことで、特に不都合は出ていません。


14 器具はどのように清掃するか。

水を交換する際、交換する汚れた水を使って、その水で器具(スポンジフィルターや水作フラワーなど)を清掃します。
水道水でジャブジャブ洗うようなことはしません(水道水で洗うとバクテリアを洗い流してしまうと言われています)。


15 新しく水槽を設置する時の注意点

まず、床面フィルターを置き、その上に良く洗った大磯砂を5センチほど敷き詰め、水を注入します。
その状態で1週間ほど床面フィルターを作動させます。
その後、水を全面的に入れ替えて、さらに、数日経ってからタナゴを放流させるようにしています。
真偽や根拠も不明ですが、新しい大磯砂を使うと水質が変化すると聞いたことがありますので、そのようにしています。


16 水槽にどのような水を使うか
  
水道水を大きなバケツに汲み置きし、数日、日光にあてカルキを抜いてから使います。
カルキ抜きをいれてすぐに水道水をつかうことはしません。
汲み置きした水はタナゴに良くないとの意見もありますが、今までに、特に不都合は出ていません。





大型バケツに水道水を汲み置きして使います。



17 水槽に雨水が入っても大丈夫か

雨が降ったあと、池のヤリタナゴが何匹か浮上することがありました(今年は、そのようなことはありません)。
因果関係はわかりませんが、都心では酸性雨の影響も考えられましたので、屋外水槽は、全て、軒下に置くか、屋根をつけるかして、雨水が直接入らないようにしています。





木の下に置いたイケス、屋根をつけています。


18 水温合わせと水質合わせの仕方

タナゴの移動寺には、必ず水温あわせと水質あわせをやります。

水温差がある水槽にタナゴを急に移動させると、病気になったり、時にはショック死することもあると言われています。
そこで、タナゴを水と一緒にビニール袋に入れて、移動先の水槽にしばらく浸しておきます(この時、酸欠にならないように注意します)。
30分から1時間ほどして水温が一致した段階で、今度は移動先の水槽の水を少しずつビニール袋に流し込みます。
水質に慣れた頃を見計らって新しい水槽にタナゴを放流します。面倒ですが、必ず行います。

二枚貝にもタナゴと同様、水温あわせをやるようにしました(必要か否かは不明です)。


19 暑さ対策

タナゴは比較的寒さに強いが、暑さには弱いと言われています。
今年は梅雨明け以降から異常とも言える猛暑が続いています。
二枚貝はタナゴ以上に暑さに敏感です。

そこで、水温対策には次のようにしています。

① 直射日光対策

ガラス水槽に直射日光があたると、すぐに水温は上昇し、タナゴ、二枚貝に致命的な影響を与えてしまいます。
まず、水槽はできるだけ屋外の涼しい場所に設置するか、どうしても直射日光があたる水槽にはスダレをかけて水温が急激に上昇しないような工夫をしています。
しかし、クーラー等の機械は一切使用しません。

② 蛍光灯

水草用に蛍光灯を使う場合も、水温の上昇をさけるため、タイマーを使って夜の涼しい時間帯に蛍光灯を点灯するようにしています(自然のサイクルが狂うことで、タナゴに悪影響が出るかわかりません)。

③ 水の補充

水を補充する場合も、急激な水温変化が生じないように、補充する水をバケツにいれて暫く水槽の近くに置いておくか、或いは、日光があたらない早朝に水を補充するようにしています(汲みおいた水に日光があたると、日陰にある水槽の水とではかなりの温度差が生じてしまいます)


20 稚魚を管理する注意点

生まれたてのタナゴの稚魚は、針先位の小ささ。
扱いには細心の注意が必要です。

① 水流

水流が強いと稚魚に余分な負荷がかかります。
床面フィルターのエアー圧を弱くし、さらに、水流の出口をガラス面に向ける等して、できるだけ水流を弱める方法を講じています。
また、水を注入するときも、ホースなどを使ってソーッと流し込むようにしています。
さらに、上部濾過器等を使用する場合は、吸い込み口に必ずスポンジフィルターを付けて、稚魚が吸いこまれないようにしています。





バラタナゴの稚魚


② エサ

稚魚用に、時々、ベイビーフライングシュリンプという極小の冷凍エサを与えます。
このエサは高価なので、普段は、金魚用のベイビーフードや、或いはフレーク状のエサ(テトラフィンなど)を細かく砕いて与えています。
また、他のメーカーのエサを複数使い、同じエサだけを与えないように注意しています。




ベイビーフライングシュリンプ(冷凍)



21 稚魚を移動する方法

稚魚は小さいため、大きくなるまで原則移動しないようにしています。
移動するときには、網で救うと網からこぼれ出る水圧でもストレスがかかると言われていますので、透明なビニールカップなどを使って水と一緒に稚魚をすくって、他の水槽に移すようにしています。


22 水草について

水草は、酸素の供給、水質浄化、タナゴの隠れ場所にもなりますので、必ず水槽に入れています。
今年は、定番のアナカリス等のほかに、比較的育成が容易なセキショウモを植えました。





セキショウモ




23 今年の反省点

① 
タナゴの産卵時期は、毎年違います。
今年は4月初旬に二枚貝を入れましたが、少し時期が早過ぎた感があります。


約3月間、タナゴが産卵した全ての二枚貝を、水槽、時期を区別せずに、別の同じ水槽に移し替えたため、どの貝から稚魚が孵化したのか、わからなくなってしまいました。
来年は、貝を、水槽、時期(例えば、5月用、6月用とか)ごとにわけて、別々の水槽に移そうと思っています。

そうすれば、貝を移動した時期がわかりますので、産卵が終わった二枚貝をまた使用することができますし、どの水槽から稚魚がうまれたのかも区別することができます。


今年は、リスクを分散するため小型水槽を沢山使用しましたが、管理が非常に面倒でしたので、来年は、90センチ水槽などの大型水槽にタナゴを集約し、産卵時期だけ小型水槽を使おうかと考えています。


猛暑で二枚貝の多くが口をあけてしまいました。
暑さを乗り切る方法がわかりません。

⑤ 
ヤマトヌマエビなどを苔対策にいれていますが、苔を取り除くことができず、見栄えがよくありません。来年は何とかキレイにしたいと思います。


24 終わり

以上が今年感じた点です。参考程度に考えて下さい。


タナゴの飼育方法(2010年まとめ)

2010-08-15 00:00:27 | タナゴの飼育




1 始めに

2010年 タナゴの孵化もそろそろ終わり。
以下、今年気づいた点や反省点をまとめました。

但し、あくまでも個人的な意見にすぎません。
科学的な根拠に基づくものではありませんので、参考程度とお考え下さい。



2 タナゴの産卵時期(場所は都内豊島区)

 ①ヤリタナゴ(2010年6月4日~7月10日)
  6月4日稚魚が孵化し、7月10日に終了

 ②バラタナゴ(同年6月1日~継続中)
  同じく6月初旬に稚魚が生まれ、まだ産卵が続いています。

  
3 産卵関係

① 産卵用の二枚貝

カワシンジュ貝だけを使用し、一つの水槽に2,3個入れました。




カワシンジュ貝に興味を示すヤリタナゴ



② 二枚貝を水槽に入れる時期

タナゴの産卵時期は、タナゴの種類、地域、温度、その他の飼育環境により異なりますので、いちがいに何月何日頃とは言えません。

今年に限っていえば、都内(豊島区、屋外水槽)では、稚魚の孵化が6月初旬でしたので、バラタナゴとヤリタナゴについては、5月頃に二枚貝を入れれば十分と思います(4月頃に貝を入れましたが、早過ぎた感があります)

③ 貝の移動

貝を水槽内に放置すると産み付けた卵が多くなりすぎて、時には貝が窒息死してしまうと言われています。
また、貝を親水槽に放置したままにしておくと、親が生まれた稚魚をエサと間違えて食べてしまう危険があります。

そこで、ガラス水槽では、メスに産卵管が出た頃に貝をいれ、産卵管が短くなったのを見計らって貝を移し替えるようにしました。
(卵を産み付けると産卵管が短くなると言われています)。

産卵管が見えない池などでは、二枚貝を入れて1,2週間してから、貝を別の水槽に移動し、新しい貝と入替ました。
順調にいけば、移動後1か月以内に稚魚が貝から出てきます。





産卵管が長く伸びたバラタナゴ




④ 親タナゴの数は何匹くらいが良いか。

2ぺーアーの親タナゴを入れた水槽(屋内の45センチ水槽)から、現在までに100匹近くのバラタナゴが孵化しました。
タナゴの数を少なくするか、オス数匹に対し多数のメスを入れた方が(いわゆるハーレム状態)、なわばり争いが少なくなりますので、孵化率が高いように思います。





この水槽から100匹のバラタナゴが孵化しました。



⑤ 親タナゴは何歳位がよいか。

親タナゴの大半は、作年又は1昨年に生まれたタナゴです。
年とったタナゴは、産卵に向かないと言われていますが、何歳がダメなのかはハッキリとしません。
少なくとも産卵管が出なくなると繁殖は無理です。

⑥ 親タナゴは稚魚を食べるか

タナゴがウジャウジャいる水槽に貝を入れっぱなしにしましたところ、何匹か稚魚が生まれましたが、数日すると姿を消してしまいました。
多分、親タナゴに誤って食べられてしまったのではないかと想像しています。
ただ、稚魚が生き残っている水槽も有ります。

また、1.5トンの池では、バラタナゴの稚魚が数十匹孵化し、元気に泳いでいます。池の場合、水槽より水量が多く、稚魚が隠れるスペースがあるため、稚魚が生き残れたのではないかと考えています。

いずれにせよ、貝を移動したほうが、孵化率は高くなると思います。
  
⑦ 屋内水槽と屋外水槽

屋内外両方の水槽から稚魚が生まれました。
どちらでも良いと思います。

ただ、屋内水槽は暑さ管理が難しいため、大半の水槽は直射日光があたらない、風通しの良い屋外に置いています。


⑧ 水槽サイズと水深は孵化に関係するか。

関係しないと思います。
水槽は45センチから90センチ、池やイケスも使っていますが、まんべんなく稚魚が生まれました。

今年は、昨年と違い、水深を浅くした水槽からは稚魚があまり生まれませんでした。
今年の結果によると、水槽の大小、水深の深さは稚魚の孵化と直接的な関係がないように思われます。





90センチ水槽 この水槽からヤリタナゴが60匹生まれました。
水槽棚は、ニッソーの90センチスチール棚、結構頑丈です。



4 水槽管理

① メイン濾過方法

次の理由から、殆どの水槽で床面フィルターを使用し、同時に敷砂も大磯砂に換えました。






床面フィルター
これにエアーホースを繋ぎ、砂利の下に敷きます。






水槽に床面フィルターを設置した状態

(床面フィルターを使う理由)

自然環境に一番近いと言われていること、また、多くのショップが床面フィルターを使っているため信用性が高いこと


水質管理も時々水を交換するだけで比較的簡単


フィルターが砂利に埋もれているため稚魚が吸いこまれる心配がない。


大型のエアーポンプ(業務用ブロアー)を使うと、20個近くの床面フィルターを作動させることが出来る。
上部濾過器を使う場合に比べると、電力代が節約できて経済的。


床面フィルターの値段も1個1000円以下と廉価。






10連管をつけた浄化槽用のブロアー
1台あると、沢山のフィルターに強力なエアーを送れます。



② 補助の濾過器

床面フィルターの補助として、スポンジフィルターや投込み式フィルター(水作など)を使っています。





スポンジフィルター(2連)



水作フラワー

  
③ 水槽の敷砂

大半の水槽を、大磯砂利(1分 細め)に代えました。

その理由は、床面フィルターとの組み合わせには大磯砂が比較的向いていること(田砂などを直接使うとフィルターが目詰りします)、さらにソイルは1,2年すると劣化しますが、大磯は砂利のため半永久的に使用できます。

細めの大磯(一分)をメインに使ったのは、二枚貝が砂に潜れるようにするためです。

大磯砂利の量は、厚さ5センチ前後を目安にしました(60センチ水槽で10キロ少々)。

③ 水換え

水を交換してはいけない(追加するだけ)という人もいますが、今年は、1週間に1度位の頻度で、3分の1程度の水換えをしました(全部は交換しません)。

④ 器具の清掃方法。

交換する水槽の水を使って、器具を洗います。
水道水でジャブジャブ洗うようなことはしません
(水道水で洗うとバクテリアを洗い流してしまうと言われています)。

⑤ 新し水槽の設置方法

まず、床面フィルターを置き、その上に良く洗った大磯砂を5センチほど敷き詰め、水を注入します。
その状態で1週間ほど床面フィルターを作動させます。
その後、水を全面的に入れ替えて、さらに、数日経ってからタナゴを放流させるようにしています。

真偽や根拠も不明ですが、新しい大磯砂を使うと水質が変化すると聞いたことがありますので、そのようにしています。

⑥ 水槽に使う水
  
水道水を大きなバケツに汲み置きし、数日、日光にあてカルキを抜いてから使います。
カルキ抜きをいれてすぐに水道水をつかうことはしません。
汲み置きした水道水はタナゴに良くないとの意見もありますが、今までに、特に不都合は出ていません。





大型バケツに水道水を汲み置きして使います。



⑦ 苔対策

夏場にはどうしても水槽に苔が付着します。
小さなエビを入れていますが、それでも苔は除去できません。
有効な対策が見つからず困っています。



⑧ 雨水対策

雨が降ったあと、池のヤリタナゴが何匹か浮上することがありました(今年は、そのようなことはありません)。
因果関係はわかりませんが、酸性雨の影響も考えられましたので、屋外水槽は、全て、軒下に置くか、屋根をつけるかして、雨水が直接入らないようにしています。





木の下に置いたイケス、屋根をつけています。


5 水温合わせと水質合わせ

タナゴの移動寺には、必ず水温あわせと水質あわせをやります。
設置する場所によって水槽の温度はかなり違います。
水温差がある水槽にタナゴを移動すると、病気になったり、時にはショック死することもあると言われています。

そこで、タナゴを水と一緒にビニール袋に入れて、移動先の水槽にしばら浸しておきます(この時、酸欠にならないように注意します)。
30分から1時間ほどして水温が一致した段階で、今度は移動先の水槽の水を少しずつビニール袋に流し込み、タナゴを水に慣らします。
水質に慣れた頃を見計らって新しい水槽にタナゴを放流します。面倒ですが、必ず行います。

二枚貝にもタナゴと同様、水温あわせをやるようにしました。

6 温度管理

タナゴは比較的寒さに強いが、暑さには弱いと言われています。二枚貝はタナゴ以上に暑さに敏感です。

特に今年は、梅雨明け以降から異常とも言える猛暑が続いています。
水温対策には次のようにしています。

① 直射日光対策

ガラス水槽に直射日光があたると、すぐに水温は上昇し、タナゴ、二枚貝に致命的な影響を与えてしまいます。

水槽はできるだけ屋外の涼しい場所に設置するか、どうしても直射日光があたる水槽にはスダレをかけて水温が急激に上昇しないよう工夫をしています。
しかし、クーラー等の機械は一切使用しません。






スダレをかけた水槽 タナゴは見えません。

② 蛍光灯

水草用に蛍光灯を使う場合も、水温の上昇をさけるため、タイマーを使って夜の涼しい時間帯に蛍光灯を点灯するようにしています(タナゴに悪影響が出るかわかりません)。

③ 補充する水

水を補充する場合も、急激な水温変化が生じないように、補充する水をバケツにいれて暫く水槽の近くに置いておくか、或いは、日光があたらない早朝に水を補充するようにしています。

また、交換する水は、3分の1ほどにとどめています(水を全部交換することはしません)。



7 稚魚の管理

生まれたてのタナゴの稚魚は、針先位の小ささ。
管理には、細心の注意が必要です。


① 水流

水流が強いと稚魚に余分な負荷がかかります。
床面フィルターのエアー圧を弱くし、さらに、水流の出口をガラス面に向ける等して、できるだけ水流を弱める方法を講じています。
また、水を追加するときも、ホースなどを使ってソーッと流し込むようにしています。
さらに、上部濾過器を使う場合には、吸い込み口には必ずスポンジフィルターを付け、稚魚が吸いこまれないようにしています。





バラタナゴの稚魚


② エサ

稚魚用に、時々、ベイビーフライングシュリンプという極小の冷凍エサを与えます。
このエサは高価なので、普段は、金魚用のベイビーフードや、或いはフレーク状のエサ(テトラフィンなど)を細かく砕いて与えています。
また、他のメーカーのエサを複数使い、同じエサだけを与えないように注意しています。




ベイビーフライングシュリンプ(冷凍 右写真)



③ 稚魚の移動

稚魚は小さいため、大きくなるまで、原則移動しないようにしています。
移動するときには、網で救うと網からこぼれ出る水圧でもストレスがかかると言われていますので、透明なビニールカップなどを使って水と一緒に稚魚をすくって、他の水槽に移すようにしています。

8 水草

水草は、酸素の供給、水質浄化、タナゴの隠れ場所にもなりますので、必ず水槽に入れています。
今年は、定番のアナカリス等のほかに、比較的育成が容易なセキショウモを植えました。





セキショウモ




9 反省点

① 
タナゴの産卵時期は、毎年違います。
今年は4月初旬に二枚貝を入れましたが、少し時期が早過ぎた感があります。


約3月間、タナゴが産卵した全ての二枚貝を、別の同じ水槽に移し替えたため、どの貝から稚魚が孵化したのか、わからなくなってしまいました。
来年は、貝を、水槽、時期(例えば、5月用、6月用とか)ごとにわけて、別々の水槽に移そうと思っています。

そうすれば、貝を移動した時期がわかりますので、産卵が終わった二枚貝をまた使用することができますし、どの水槽から稚魚がうまれたのかも、大体区別することができます。


今年は、リスクを分散するため小型水槽を沢山使用しましたが、管理が非常に面倒でした。
来年は、大型水槽にタナゴを集約し、産卵時期だけ小型水槽を使おうかと考えています。


猛暑で二枚貝の多くが口をあけてしまいました。
暑さを乗り切る良い方法がわかりません。

12 終わり

以上が今年感じた点です。参考程度に考えて下さい。




  
     


タナゴの飼育 水槽などの飼育環境2009年

2009-06-20 23:36:08 | タナゴの飼育





今年5月25日にヤリタナゴ4匹、バラタナゴ9匹が生まれました。

その後順調に稚魚が増え、今日現在、ヤリタナゴ 7匹、
バラタナゴ 約200匹以上となり、現在も、毎日のように稚魚が
生まれています。

今年の孵化経過をふまえ、タナゴ飼育のための水槽や機材について、
個人的な感想をまとめました。







角水槽(小型上部濾過器+水作フラワー)


これがメインの水槽 水深が20セントと浅く、昨年は沢山の稚魚が
生まれましたが、今年はまだ数匹しか生まれていません。

後ろにおいてある青いポリバケツに水道水を一週間くみ置きし、
水が少なくなると差し水をするだけで、大がかりな水の交換は
していません。
長時間の直射日光を避けるため、日陰がある木の下に置き、雨が入らないように、
屋根を付けています。

右のポリボックスは、孵化用の水槽で2週間おきに貝を入れ換えます。







自宅内のバラタナゴ水槽(屋内 小型上部濾過器+スポンジフィルター)

自宅内にはこの水槽を1個だけ置き、他の水槽は全て屋外です。
数が多いと「なわばり争い」が絶えませんので、4.5匹のタナゴと、
カワシンジュ貝を1,2個入れ、貝は、1,2週間ごとに別の飼育水槽に
移し替えています。雄の親タナゴは時々入れ替えています。

水槽内の四角い箱はタッパ。これに砂利をいれ貝を置いています
(水深を浅くするため)。

結果的に、この水槽から移動した貝から、40匹以上の稚魚が生まれ、
現在も毎日のように増えています。







1,2週間おきに、自宅内の水槽から左の20センチ水槽に貝を入れて、稚魚が
孵化するのを待ちます。この水槽は小型で、水深が浅く、水草が一杯繁茂し、
貝に住みやすい環境になっています。そのためか、左の水槽から、40匹以上の
稚魚が孵化しました。

孵化した稚魚の数があまりも多くなると、右の小型水槽に稚魚を移し、分散して
います。
右の水槽には、水草をいれてありますが、床面には砂利も砂も敷いて
いません。。





これは浄化水槽などに使用される大型のエアーポンプ。


大型のエアーポンプを庭、軒下等に3台設置。
水槽は、基本的には、上部濾過器(セットで売っているもの)のほかに、
補助的に水作エイト、水作フラワー、床面フィルター等を使っています。

浄化用大型エアーポンプを使えば、1台で10個以上の水槽にエアーを送ることが
出来とても重宝しています。






こちらは、クサ亀の水槽

子供とタナゴを捕まえに行った川で、たまたま捕獲したクサガメ。
庭の池に入れていたところ、先日、逃走して庭を散歩していました。
可哀想ですが、逃げない様にこのポリボックスに移しました。





クサ亀が脱走した池。

周りは30センチほどの柵に囲まれています。カメが、どうやってはい上がった
のか不思議です。

この池では何故か稚魚が生まれませんし、雨が降るとタナゴが死亡して
しまいますので、タナゴは、全て水槽に移し替えています。

代わりに、金魚や川で釣った雑魚をいれてあります。
ネットは、鳥、猫対策です。







台所脇の水槽(屋外、日陰、 上部濾過器+水作フラワー)


これらの水槽からも沢山の稚魚が生まれました。








ヤリタナゴ用水槽(60センチ用、上部濾過器+スポンジフィルター)

しばらく清掃していないため、ガラス面が汚れています。
水深が浅くなるように、水槽内に小型タッパや皿を置き、その中に
貝をいれるようにしています(効果は不明ですが)。








ヤリタナゴ水槽(90センチ、水中ポンプ式循環濾過器+水作フラワー)


この水槽には、カネヒラのほか、ヤリタナゴが15匹以上います。
今日現在、生まれたヤリタナゴの稚魚は、僅か7匹です。
産卵時期が遅いのか、日陰に置いてあるためか、タナゴの数が多すぎるのか、
稚魚が生まれない理由がわかりません。

数が多いのが産卵しない理由か?

そこで、数日前に、左のヤリタナゴ用60センチ水槽に、ヤリタナゴ数匹を分離しました。


90センチ水槽には産卵用に大きなカラス貝とカワジンジュ貝を入れています。








今年あらたに設置した小型ヒョウタン池(軒下、上部濾過器+水作エイト)


何故か、このヒョウタン池からは稚魚が生まれませんでしたが、本日、10匹ほどの稚魚が確認できました。







バラタナゴ水槽(60センチ、上部濾過器+スポンジフィルター)


水槽には3,40匹位の昨年生まれたバラタナゴが入っています。
数が多いためか、この水槽からは稚魚が生まれていません。








小型の浅型水槽(ポンプ式上部循環濾過器+水作フラワー)

日が全くあたらないため、水草用に昼間は蛍光灯をつけています。

この水槽からは、沢山の稚魚が生まれました。




オレンジ色のバケツには、霞ヶ浦で釣ったバラタナゴの稚魚が40匹以上
入っています。

親タナゴは病気で全滅しましたが、幸い。その数以上の稚魚が生まれました。
(病気になる前に貝に産卵していたため)。




(まとめ)


以上の飼育環境でタナゴを飼育していますが、今年良かった点や疑問に思った点を次のように整理しました。

① タナゴの数
  タナゴの数が多い水槽からは、あまり稚魚が生まれない。
  産卵用には、タナゴの数があまり多くない方が良いと思います。


③ 水槽は屋内外どちら
  屋外と屋内水槽(日陰の水槽)の双方から、稚魚が生まれました。
  屋内外がどちらが良いとは一概には言えなません。

④ 直射日光
  5,6月に限って言えばは、日光があたる水槽の貝は、日陰の水槽より
  も元気がよく、稚魚の成長も若干早く感じます(栄養バランスのためか?)。
  しかし、温度が上昇する夏場にはどうなるかわかりません。

⑤ 親タナゴは稚魚を食べるか。
  稚魚が食べられないように、念のため貝を2週間おきに移動していますが、
  イケスなどでは、親タナゴに混じって稚魚が水草の間を元気に泳ぎ廻って
  います。
  親タナゴが稚魚を食べると言われていますが、本当かどうかわかりません。

⑥ 水深は浅い方が良い?
  水槽やイケスの水深が、タナゴの孵化に影響するかわかりませんが、  
  深い水槽には、砂利を入れたタッパや器を置き水深が浅くなるように
  底上げ状態にして貝を入れています。

  また、孵化用の水槽は、水深があまり深くならないように、小さな水槽を
  使うか、或いは、水を少なくして水深が浅くなるようにしています。

  こちらも真偽のほどは不明ですが、水深が浅い方が、孵化する稚魚の数が
  多いように感じます。


⑦ 貝
  今まで使った貝のうち、カワシンジュ貝が、タナゴの産卵に向いていると
  思います。ヤリタナゴはカラスガイが良いと聞きますが、今までに
  カラスガイからヤリタナゴの稚魚が孵化したことはありません。



⑧ 水換えの方法
  原則として、少なくなった水を足すだけで、水の交換はほとんどしません。

  水槽には、基本的に上部濾過器と補助的に水作エイト、水作フラワー、
  スポンジフィルター等を使い、全ての濾過器の吸入口には、稚魚が
  吸いこまれないように保護用のスポンジをつけています。

  濾過器などのフィルター類の清掃は、2週間に一度を目安に必ず行います。
  清掃は水槽内の水を使い、水道水は使いません(バクテリアが流されて
  しまうと言われています)。

  この状態で、特に水質の悪化や不都合は生じていません。霞ヶ浦で
  釣ってきたバラタナゴを除いては、元気ですし、昨年生まれた稚魚も、
  全て1年を乗り切りました。

⑨ 濾過器は?
  基本的には上部濾過器(ショップで水槽とセットで売っている物)
  を使用し、補助的にスポンジフィルター、水作エイト(濾過ボーイ)、
  水作フラワー、床面フィルターを使っています。
  
  補助的には、清掃が簡単なスポンジフィルターを一番多用しています。
  床面フィルター(砂利の底面に設置)は、砂利の清掃が面倒ですので、
  水作フラワーを砂利の中に埋め込み、床面フィルター代わりに使用
  しています。

  
  水作フラワーを砂利の中に入れた状態
  
  水作フラワーは、水作エイト(濾過ボーイ)などと同様、
  取り出して洗うだけですので、清掃が簡単にでき、便利です。



 
  以上、個人的な印象ですが、参考程度と考えてください。


  














タナゴの稚魚誕生 2009年

2009-06-08 22:22:59 | タナゴの飼育


バラタナゴ(屋内水槽)


昨年同様、バラタナゴとヤリタナゴの稚魚が沢山生まれました。
このバラタナゴ6匹(メスは黄色)から40匹以上の稚魚が生まれました。





産卵管が伸びたバラタナゴ(黄色 屋内水槽)
この状態が1月以上続いています。
貝に卵を産み付けると、産卵管が短くなります。
使用した二枚貝は昨年同様「川真珠貝」です
(水槽に2,3個入れています)。



バラタナゴの稚魚 約2週間経っています。
最初に発見したのは、5月24日 
昨年(6月2日)より2週間早まりました。





こちらは、5月の連休に、霞ヶ浦の水路で釣り上げたバラタナゴから
生まれた稚魚




ヤリタナゴの稚魚
同じく5月24日に生まれました。
ヤリタナゴはバラタナゴと違い、数匹の稚魚しか生まれません。
何故か原因がわかりません。


まだ産卵が続いていますが、タナゴを飼育していた気づいたことや気になった点をまとめました。

効果や真偽の程は不明ですので、参考程度と考えてください。


 1 水槽内の親タナゴの数を5,6匹と少なくしまた(結果は良好)。
   タナゴが沢山いる水槽からは、あまり稚魚が生まれません。
 
 2 タナゴは貝に卵を産み付け、2週間ほどで稚魚が孵化し、孵化した稚魚
   をそのままにしておくと、親タナゴにエサと間違われ食べられてしまうと
   言われていますので、水槽に入れた貝は稚魚が生まれる2週間前に、
   別の水槽に移動するようにしました。
   しかし、2週間も貝を親タナゴ水槽に置いたままにしておくと、何故か
   多くの貝は次第に元気がなくなり、最後には口を開けてしまいます。
   タナゴが貝に沢山の卵を産み付けるためではないかと思います。
   そこで、1週間程度で貝を別の水槽に移動するようにしました。

 3 ただ、貝を入れっぱなしにした水槽でも、稚魚が沢山生まれ、水草の間を
   元気に泳いでいます(隠れ場所となる水草は沢山いれてあります)。
   本当に、親タナゴがエサと間違えて生まれた稚魚を食べてしまうのか、
   その真偽は確認できません。

 4 貝のエサにクロレラ(安い錠剤)を投与しました。それなりの効果がある
   ようです。

 5 水槽の水は1週間おきに汲み足すだけで、大がかりな水の交換は
   あまりしません。

 6 昨年同様、貝は、カワシンジュ貝を使用しました(水槽に2,3個)。

 7 直射日光があたらない屋内水槽からも、日光があたる屋外水槽からも、
   稚魚が生まれました。どちらが稚魚の孵化に向いているか、いちがいには
   言えません。殆どの水槽は屋外においています。
   日陰より日向の水槽のほうが孵化率が良いように感じます。
 8 直射日光は急激な水温の変化を招きます。屋外で素直射日光があたる水槽
   には、全てスダレをかけています。

 9 タナゴのエサは、昨年同様「テトラフィン」(テトラ社 金魚のエサ)
   生まれた稚魚には、時々、冷凍のベイビイブラインシュリンプ
   (キョウリン)を与えています。

 10 川で釣り上げたバラタナゴからは、特に沢山の稚魚が生まれました。
   でも霞ヶ浦の水路で釣ったバラタナゴは、何故か病気がち。
   (釣った水路の水質が悪いためか?)。

 11 昨年生まれた1歳のバラタナゴも沢山の稚魚を産みました。
   生まれて1年後のタナゴでも十分産卵します。

 12 ヤリタナゴの稚魚は、バラタナゴと較べると圧倒的に数が少ないです。
   ヤリタナゴを孵化させるのは非常に難しいと感じています。

 13 カルキ抜きを使わず、水道水は少なくとも1週間は汲み置きしてから
   使用しました。
 
 14 同じ水を使っても、水槽によってタナゴのコンディションが異なります。
   日当たり、水草、温度、置き場所、水深の深さ、その他諸々の条件が
   微妙に影響するようです。不思議です。

 15 水槽やイケスには、原則として上部濾過器を設置し、補助的にブクブク
   (水作エイトなど)やスポンジフィルターを使っています。

 16 床面フィルターも使いましたが、床砂利の清掃が面倒ですので、
水作ニューフラワーの上に砂利を敷いて床面フィルター的に使用
しています。
   時々これだけを取り出して清掃し、面倒な砂利の清掃はしません。


 
  
  以上、自分なりの勝手な意見です。

 
  




東京湾大華火祭(花火)

2008-08-11 01:14:52 | タナゴの飼育
東京湾大華火祭 2008.8.10(日)4/4

Nikon D3,Nikon 24-70F2.8
三脚使用,一部多重露出

 
 1/4東京湾大華火祭 

2/4

3/4

4/4


タナゴの飼育日誌はお休み。

今日10日は東京湾の花火大会。
久し振りに、夕方5時頃、港区、芝浦にある橋に出かけました。
ここからはレインボーブリッジ越しに花火が見えます。

橋上で立ち止まることは禁止されていますが、
何故か沢山の人がいましたた。私もその一人です。
でもお台場とはくらべものにならないくらいすいていました。
外国人も沢山。あたりにはいろいろな国の言葉が飛び交っていました。

大型車輌が通過するたびに橋が揺れますので、車が
通らないときを見計らって撮影しました。
 
  港区 芝浦付近の橋

8時10分頃に大粒の雨が降ってきましたので、引き上げました。
久し振りの花火。それなりに楽しみました。

 

タナゴの孵化もそろそろ終わり?

2008-08-08 20:33:33 | タナゴの飼育
  懐かしい風景
  

ヤリタナゴの排卵管も消え、二枚貝から稚魚が出てくる気配も
なくなりました。
タナゴの孵化はそろそろ終わりに近づいています。

今週か来週末には、全ての二枚貝を引き上げて、土を入れた睡蓮鉢で
養生させてやる予定です。

だいぶ大きくなったバラタナゴ(8月9日)

結局今年は、6月8日から8月2日までに

 合計100~150匹

のタナゴが生まれました(正確には数えられません)。
内、7,8割はイケスで生まれたヤリタナゴです。


  ヤリタナゴ

もう少し大きくなった時点で、ヤリタナゴは、生態系は乱さないように
細心の注意をはらったうえで、捕獲したふるさとの小川に戻してやる
予定です。

 

哀しいタナゴたち

2008-06-15 23:56:33 | タナゴの飼育
3年前に、息子と小川でタナゴを捕まえたことをきっかけに、タナゴの飼育を始めました。とっかかりは、子供の社会勉強のためでした。子供はいつものように途中で面倒を見なくなり、以後は、私が我家のタナゴ担当となりました。

でも、日本の四季は変化に富んでいます。都心でタナゴが生きていく生態系を維持することは、非常に難しく、暑い夏や厳しい冬を乗り越えられないタナゴが何匹もいました。
小川で元気に泳いでいたタナゴを捕まえ、そして死なせてしまったことに、何か、後ろめたい気持ちを感じています。稚魚を増やせば、その罪滅ぼしができると考え、必死にタナゴを育てました。

また、子供の頃、ふるさとの小川には、タナゴが捨てるほどいました。小学校の帰りに、近所の悪ガキと一緒になって、ドジョウ、フナ、タナゴをとったことを思い出します。タナゴは、トンボ、蝉などと同じく、子供の頃の大切な登場人物なのです。

でも、昔遊んだ小川は、コンクリートの川にとって代わり、農薬汚染も加わって、二枚貝(ドブガイ、イシガイ等)が死滅してしまったため、タナゴは子孫を残すことが出来なくなってしまいました。タナゴはこれら二枚貝に卵を産み付けます。
かろじて生き残ったタナゴも、繁殖力旺盛な外来魚に駆逐され、あれほどいたタナゴは、現在では、一部地域を除き、壊滅状態になっています。

滅び行くタナゴの話を聞くと、あたかも、学んだ小学校が取り壊され、或いは、子供の頃の懐かしい写真が捨てられてしまったような、とても哀しく寂しい気持ちになります。

私の訪れたい遺跡の一つに、南米のマチュピチュがあります。マチュピチュは、スペイン人によって滅ぼされたインカ民族が残した壮大な遺産です。滅んだ文明、滅ぼされた民族には、何故か引きつけてやまない哀愁を感じます。タナゴとインカ帝国。共通するのは滅びゆくことの哀しい運命です。

滅びゆくタナゴを、稚魚を増やすことで少しでも救ってやりたい。大げさですが、そんな気持ちもタナゴを飼育している理由の一つです。稚魚が生育したら、生態系を壊さないように注意して、捕獲したふるさとの小川に戻してやる予定です。



しかし、今の環境破壊がこのまま進めば、遅かれ早かれタナゴは全滅してしまうでしょう。環境破壊の例として、よく氷山の氷解があげられますが、タナゴは、身近にいる環境破壊の被害者であり、警告者であると思います。こんなか弱い魚さえ守ることが出来ない人間に、本当に環境問題を解決する力があるのかと、疑問を感じてしまいます。