今年5月25日にヤリタナゴ4匹、バラタナゴ9匹が生まれました。
その後順調に稚魚が増え、今日現在、ヤリタナゴ 7匹、
バラタナゴ 約200匹以上となり、現在も、毎日のように稚魚が
生まれています。
今年の孵化経過をふまえ、タナゴ飼育のための水槽や機材について、
個人的な感想をまとめました。
角水槽(小型上部濾過器+水作フラワー)
これがメインの水槽 水深が20セントと浅く、昨年は沢山の稚魚が
生まれましたが、今年はまだ数匹しか生まれていません。
後ろにおいてある青いポリバケツに水道水を一週間くみ置きし、
水が少なくなると差し水をするだけで、大がかりな水の交換は
していません。
長時間の直射日光を避けるため、日陰がある木の下に置き、雨が入らないように、
屋根を付けています。
右のポリボックスは、孵化用の水槽で2週間おきに貝を入れ換えます。
自宅内のバラタナゴ水槽(屋内 小型上部濾過器+スポンジフィルター)
自宅内にはこの水槽を1個だけ置き、他の水槽は全て屋外です。
数が多いと「なわばり争い」が絶えませんので、4.5匹のタナゴと、
カワシンジュ貝を1,2個入れ、貝は、1,2週間ごとに別の飼育水槽に
移し替えています。雄の親タナゴは時々入れ替えています。
水槽内の四角い箱はタッパ。これに砂利をいれ貝を置いています
(水深を浅くするため)。
結果的に、この水槽から移動した貝から、40匹以上の稚魚が生まれ、
現在も毎日のように増えています。
1,2週間おきに、自宅内の水槽から左の20センチ水槽に貝を入れて、稚魚が
孵化するのを待ちます。この水槽は小型で、水深が浅く、水草が一杯繁茂し、
貝に住みやすい環境になっています。そのためか、左の水槽から、40匹以上の
稚魚が孵化しました。
孵化した稚魚の数があまりも多くなると、右の小型水槽に稚魚を移し、分散して
います。
右の水槽には、水草をいれてありますが、床面には砂利も砂も敷いて
いません。。
これは浄化水槽などに使用される大型のエアーポンプ。
大型のエアーポンプを庭、軒下等に3台設置。
水槽は、基本的には、上部濾過器(セットで売っているもの)のほかに、
補助的に水作エイト、水作フラワー、床面フィルター等を使っています。
浄化用大型エアーポンプを使えば、1台で10個以上の水槽にエアーを送ることが
出来とても重宝しています。
こちらは、クサ亀の水槽
子供とタナゴを捕まえに行った川で、たまたま捕獲したクサガメ。
庭の池に入れていたところ、先日、逃走して庭を散歩していました。
可哀想ですが、逃げない様にこのポリボックスに移しました。
クサ亀が脱走した池。
周りは30センチほどの柵に囲まれています。カメが、どうやってはい上がった
のか不思議です。
この池では何故か稚魚が生まれませんし、雨が降るとタナゴが死亡して
しまいますので、タナゴは、全て水槽に移し替えています。
代わりに、金魚や川で釣った雑魚をいれてあります。
ネットは、鳥、猫対策です。
台所脇の水槽(屋外、日陰、 上部濾過器+水作フラワー)
これらの水槽からも沢山の稚魚が生まれました。
ヤリタナゴ用水槽(60センチ用、上部濾過器+スポンジフィルター)
しばらく清掃していないため、ガラス面が汚れています。
水深が浅くなるように、水槽内に小型タッパや皿を置き、その中に
貝をいれるようにしています(効果は不明ですが)。
ヤリタナゴ水槽(90センチ、水中ポンプ式循環濾過器+水作フラワー)
この水槽には、カネヒラのほか、ヤリタナゴが15匹以上います。
今日現在、生まれたヤリタナゴの稚魚は、僅か7匹です。
産卵時期が遅いのか、日陰に置いてあるためか、タナゴの数が多すぎるのか、
稚魚が生まれない理由がわかりません。
数が多いのが産卵しない理由か?
そこで、数日前に、左のヤリタナゴ用60センチ水槽に、ヤリタナゴ数匹を分離しました。
90センチ水槽には産卵用に大きなカラス貝とカワジンジュ貝を入れています。
今年あらたに設置した小型ヒョウタン池(軒下、上部濾過器+水作エイト)
何故か、このヒョウタン池からは稚魚が生まれませんでしたが、本日、10匹ほどの稚魚が確認できました。
バラタナゴ水槽(60センチ、上部濾過器+スポンジフィルター)
水槽には3,40匹位の昨年生まれたバラタナゴが入っています。
数が多いためか、この水槽からは稚魚が生まれていません。
小型の浅型水槽(ポンプ式上部循環濾過器+水作フラワー)
日が全くあたらないため、水草用に昼間は蛍光灯をつけています。
この水槽からは、沢山の稚魚が生まれました。
オレンジ色のバケツには、霞ヶ浦で釣ったバラタナゴの稚魚が40匹以上
入っています。
親タナゴは病気で全滅しましたが、幸い。その数以上の稚魚が生まれました。
(病気になる前に貝に産卵していたため)。
(まとめ)
以上の飼育環境でタナゴを飼育していますが、今年良かった点や疑問に思った点を次のように整理しました。
① タナゴの数
タナゴの数が多い水槽からは、あまり稚魚が生まれない。
産卵用には、タナゴの数があまり多くない方が良いと思います。
③ 水槽は屋内外どちら
屋外と屋内水槽(日陰の水槽)の双方から、稚魚が生まれました。
屋内外がどちらが良いとは一概には言えなません。
④ 直射日光
5,6月に限って言えばは、日光があたる水槽の貝は、日陰の水槽より
も元気がよく、稚魚の成長も若干早く感じます(栄養バランスのためか?)。
しかし、温度が上昇する夏場にはどうなるかわかりません。
⑤ 親タナゴは稚魚を食べるか。
稚魚が食べられないように、念のため貝を2週間おきに移動していますが、
イケスなどでは、親タナゴに混じって稚魚が水草の間を元気に泳ぎ廻って
います。
親タナゴが稚魚を食べると言われていますが、本当かどうかわかりません。
⑥ 水深は浅い方が良い?
水槽やイケスの水深が、タナゴの孵化に影響するかわかりませんが、
深い水槽には、砂利を入れたタッパや器を置き水深が浅くなるように
底上げ状態にして貝を入れています。
また、孵化用の水槽は、水深があまり深くならないように、小さな水槽を
使うか、或いは、水を少なくして水深が浅くなるようにしています。
こちらも真偽のほどは不明ですが、水深が浅い方が、孵化する稚魚の数が
多いように感じます。
⑦ 貝
今まで使った貝のうち、カワシンジュ貝が、タナゴの産卵に向いていると
思います。ヤリタナゴはカラスガイが良いと聞きますが、今までに
カラスガイからヤリタナゴの稚魚が孵化したことはありません。
⑧ 水換えの方法
原則として、少なくなった水を足すだけで、水の交換はほとんどしません。
水槽には、基本的に上部濾過器と補助的に水作エイト、水作フラワー、
スポンジフィルター等を使い、全ての濾過器の吸入口には、稚魚が
吸いこまれないように保護用のスポンジをつけています。
濾過器などのフィルター類の清掃は、2週間に一度を目安に必ず行います。
清掃は水槽内の水を使い、水道水は使いません(バクテリアが流されて
しまうと言われています)。
この状態で、特に水質の悪化や不都合は生じていません。霞ヶ浦で
釣ってきたバラタナゴを除いては、元気ですし、昨年生まれた稚魚も、
全て1年を乗り切りました。
⑨ 濾過器は?
基本的には上部濾過器(ショップで水槽とセットで売っている物)
を使用し、補助的にスポンジフィルター、水作エイト(濾過ボーイ)、
水作フラワー、床面フィルターを使っています。
補助的には、清掃が簡単なスポンジフィルターを一番多用しています。
床面フィルター(砂利の底面に設置)は、砂利の清掃が面倒ですので、
水作フラワーを砂利の中に埋め込み、床面フィルター代わりに使用
しています。
水作フラワーを砂利の中に入れた状態
水作フラワーは、水作エイト(濾過ボーイ)などと同様、
取り出して洗うだけですので、清掃が簡単にでき、便利です。
以上、個人的な印象ですが、参考程度と考えてください。