花と緑に囲まれたリビングのような洋服屋セントオーディン[ St.ODIM ]

100%オリジナルのオーダースーツ&ジャケットのアトリエから新作の数々とそれにまつわる素敵なエピソードをお届けします

現役の古の機械

2016-12-10 14:03:12 | セントオーディン

 


 

さて、この機械は何でしょう?






 
 古(いにしえ)の技が光る機械です。


 
こんな機械があることすら知らなかった機械でした。


 
この機械、実はピンキングマシンなんです。







 
ほら、オーダー用の生地のカードを作る時に生地を


 
まっすぐに切るのではなく、

 
 
生地がほつれないようにジグザグに切る鋏のマシンバージョン。



生地屋さんで見せていただきました。









 
この機械、一気に何十枚も切ることができるようです。






 
何でも自動化されたり、ITだったり、AIだったり


 
デジタル化される中で、この機械は手動式

 
 
歯に合わせて生地を置き、ずれないようにしてカットする。

 
 
そして、カードに両面テープを貼り、カットされた生地を貼る。
 


なんてアナログ的な・・・









 

この機械を作っていた会社ももうないそうです。




 
歯を磨いでくれる人も近くにはいない。



もったいないことです。。。







それでも大切に使われ、ずっと現役


 
カードの生地端がピンキングだろうが、



まっすぐだろうが関係ない、と言われれば

 
 
それだけかもしれません。










 
この歯のすごいこと!







でも1枚や2枚のカードではなく多数のカードを使う時、


 
生地の端がほつれない方が嬉しいです。

 
 
だって、テーブルに生地のほつれたゴミが散乱してしまうから。







 
生地のほつれはお客様のお洋服についたり、



他の生地についたりするので。

 
 
 
 
 
 
 
それが、ピンキング鋏でカットされたことで

 
 
ほつれから出るゴミが服につくことが



解消されたらとっても有難いです。







こんなにアナログな機械も



時代を超えていつまでも現役でいてくれたら



本当に嬉しいです。



感動です!