花と緑に囲まれたリビングのような洋服屋セントオーディン[ St.ODIM ]

100%オリジナルのオーダースーツ&ジャケットのアトリエから新作の数々とそれにまつわる素敵なエピソードをお届けします

予定のないブラックフォーマルを事前に準備するという心持ち

2018-05-14 11:14:04 | オーダーメイド

 


ブラックフォーマルが必要になる時は


本当に急なです。

 



常にご用意をされるものではないため、


どうしても後回しになることが多くなります。





ブラックフォーマルは


冠婚葬祭でよく使われます。





冠婚葬祭とは、


人が生まれてから死ぬ(死んだ後も)までの間に


行われる行事です。





「冠」とは成人式のこと。


かつては元服して成人とみなしていました。


その名残りの意味があります。



「婚」は結婚式。



「葬」はお葬式。



そして「祭」は先祖や神様の霊を祀る


行事全般のことで法事やお盆などです。

 


「冠」は一生で一度きり。


「婚」もお年頃を超えてくると


年々数が減ってきます。






ところが、「葬」「祭」は増えてきます。

 

「冠」と「婚」と違って「葬」や「祭」は


まわりがほぼ黒の衣装になります。


特にお着物は美しい絹を真っ黒に染め上げられ、


その色はなんとも素敵。





このブラックフォーマルの生地は


月の満ち欠けを織り込んだ素敵なもの。




以前、メンズスーツで


濃紺の同じ柄をご紹介しましたが


今回はブラックでレディス・アンサンブルに。





きっともう出会うことのない素敵な生地での


オーダーメイド。


生地の持つ美しさが際立っています。





ブラックフォーマルだからこそ、


その黒の中において品良く小綺麗にすることは


とても大切なことだと感じています。

 





とはいえ、お葬式に黒を着る風習になったのは


本格的には昭和のはじめごろからと言われています。


それまでは喪服と言えば「白」。


大河ドラマなどでは


白いお着物を着ているシーンを


見かけることもあります。




地方では、このようにまだ黒以外のものを


着る風習が残っているかもしれません。


お葬式に参列する際には、


どういった服装が相応しいのかを


お聞きするということもマナーとして


覚えておいた方がよさそうかもしれません。

 





しかし、現在はほぼ黒が主流。


その主流の黒をどう着こなすのかも、


選ぶ側のセンスが問われます。

 





このアンサンブル。


たっぷりとしたスカート部分のあるワンピースと


コンパクトなジャケット。


長くご愛用いただけるようにと


シンプルながらエレガントなデザイン。

 




お客様は髪が長い方なので、


ご一緒につけていただけるバレッタもご用意。

 




オーダーメイドでは、すべてが自分仕様となって


いつ何時、必要になっても


心の準備ができているので大丈夫です。

 





このブラックフォーマルだと


「冠婚葬祭」だけではなく


「晴れの日」も「卦の日」も着ていただけます。


どうぞこのアンサンブルを着る日が


思い出深い日となりますように・・・

 

 





☆ St.ODIM HPはこちら ☆ 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿