当育成場の出身馬でゴールドジャパン(同馬名の馬がいますが父ミホシンザンの方)という馬がいました。未勝利勝ち上がりは3歳(旧4歳)の11月18日。未勝利戦がなくなる最終週でした。その後オープンまで出世し、8歳時には『マーチS(G3)』で3着に入るまでになっています。9歳まで走り57戦6勝、1億2000万円近く稼ぎ出しました。
あれから11年。競馬を取り巻く環境は大きく変わり、2001年には年齢表記の変更とともに一開催分3歳未勝利がなくなる時期が早くなり、2年後の2003年には更に一開催分3歳未勝利が早くなくなり現行に至っています。2012年からは新馬戦が『東京優駿』翌週からはじまり競馬システム全体が早くなる傾向になっています。
競馬開催システムの変更は育成システムのイノベーションを余儀なくされています。入厩(育成場にとっては退厩)時期の早期変更はもちろんのこと、現在では北海道の育成場から直接トレセンという傾向は少なくなり、間にトレセン近郊の育成場を挟むケースが増えています。これは競馬に使える馬を厩舎に入れ、すぐには使えそうにない馬はトレセン近郊の育成場で調整させるいわゆる外厩の様なシステムが確立したことにより、トレセン近郊の育成場が増加。夏場の北海道から本州への移動は急激な温度・湿度の変化に伴う馬の体調不良を引き起こすリスクが高いことから以前から避けられており、トレセン近郊の育成場が増加したことで暑くなる前に本州へ移動させる馬がかなりの割合を占めます。私たち北海道の育成場はこうした育成システムのイノベーションに対応すべく育成場自体のイノベーションを余儀なくされています。
(続く)
あれから11年。競馬を取り巻く環境は大きく変わり、2001年には年齢表記の変更とともに一開催分3歳未勝利がなくなる時期が早くなり、2年後の2003年には更に一開催分3歳未勝利が早くなくなり現行に至っています。2012年からは新馬戦が『東京優駿』翌週からはじまり競馬システム全体が早くなる傾向になっています。
競馬開催システムの変更は育成システムのイノベーションを余儀なくされています。入厩(育成場にとっては退厩)時期の早期変更はもちろんのこと、現在では北海道の育成場から直接トレセンという傾向は少なくなり、間にトレセン近郊の育成場を挟むケースが増えています。これは競馬に使える馬を厩舎に入れ、すぐには使えそうにない馬はトレセン近郊の育成場で調整させるいわゆる外厩の様なシステムが確立したことにより、トレセン近郊の育成場が増加。夏場の北海道から本州への移動は急激な温度・湿度の変化に伴う馬の体調不良を引き起こすリスクが高いことから以前から避けられており、トレセン近郊の育成場が増加したことで暑くなる前に本州へ移動させる馬がかなりの割合を占めます。私たち北海道の育成場はこうした育成システムのイノベーションに対応すべく育成場自体のイノベーションを余儀なくされています。
(続く)