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鍼灸師より 多嚢胞性症候群(PCOS)について

今回は多嚢胞性症候群(PCOS)について東洋医学の視点から取り上げたいと思います

PCOSは卵巣に卵胞(卵子の入ったふくろ)がたくさんできるのですが、卵巣の膜が硬い等で排卵が難しくなります。その卵巣の表面の膜が硬くなる原因として、東洋医学では痰湿(たんしつ)、瘀血(おけつ)が膜を硬くしていると考えます

痰湿とは、何らかの原因で水分代謝異常がおこり、身体に水分や脂肪、痰(水がどろっとしたようなもの)などが
溜まっている状態のことをいいます。甘い物の食べ過ぎや、東洋医学でいう脾の気の不足(循環機能の低下)などが主な原因になります
瘀血とは、血流が悪くなり、身体に余分な血液が溜まる状態のことをいいます。
血の不足やストレス、気の不足により気の流れが停滞(気滞)することが主な原因になります

次にタイプ別の治療を述べていきます

痰湿は過剰な水分を尿として排出するように促したり、痰湿がたまる原因、例えば脾の気を補い、上手く水分調整ができるような体質に変えていきます
痰湿の方はむくみのある方が多くなりますが、治療するとむくみが軽減しスッキリします
瘀血は、新しい血の生成を助けるような治療や、停滞している気を流し、
その気の流れとともに血液も上手く全身を巡るようにしていきます
瘀血の方は肌の色が悪かったり、ガサガサしていたりしますが、治療すると肌の色も綺麗になり、ガサガサも軽減していきます


実際にはこの様なタイプが混合していたり、また違った症状がある方もいらっしゃいますので、
その方にあった治療法を探していきます

治療は体質を変えていくために長期的に通って頂くことを必要としますが、一回一回の治療で肩こりや冷え等様々な症状に対応していき、なおかつホッと出来る時間になるよう心掛けております。
鍼灸で日々の疲れを癒して頂ければと思います

扇町レディースクリニックの鍼灸師は、東洋医学を用いてみなさんの体のバランスを整え、ご自身の体の持てる力を最大に発揮出来るように治療を行っています。
西洋医学の治療効果が最大に発揮出来るように施術を行っていますので、いつでもご相談ください!
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