名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

もしも条件を付けなかったら? 結果が変わる~

2013-05-14 12:24:49 | 中学2年

中学2年になって、連立方程式っていうのを習いますと

こんな問題が出てきます。

 

問題:

2けたの自然数があります。各位の数の和は13で、十の位の数と一の位の数を入れ替えた数は。もとの自然数よりも27小さい。

もとの自然数は、いくらでしょうか?

 

これは、十の位の数をX, 一の位の数をY として式をつくりますと

X + Y =13 ------------------- A

(10X+Y)-(X+10Y)=27 --------- B

Bの式を整理しますと

9X-9Y=27

X-Y=3   となり、Aの式との連立方程式にして解きます。


X + Y =13

X - Y = 3

 

2つの式を足し算して  2X=16より、 X=8、そして Y=5  となり

もとの自然数は、 85  と分かります。

 

この問題をよく見ますと、自然数という条件がついています。

でも、X と Y の答えは これ以外にはありませんから、

なにもここで自然数と書かなくても  数  だけでよかったのではないか?

そう考えると この自然数という条件は無駄だったのでしょうか?

 

しかし、この自然数という条件は絶対に必要なんです。

この条件を付けないと他の答えも出てしまう!

この 他の答え って、何だか分かりますか?

 

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前回の答え

下の円Bの円周を、直線に伸ばして書いてみますと

上の円Aの円周分まで、Aが回転したところで、矢印は元の位置(一回転)

円Bの円周は、円Aの円周よりも1.5倍長いので

円Aが、1.5回転したときは 矢印が真下を向きます。

直線に伸ばした円Bの円周を円Aが乗ったまま 元の円周に戻しましても

円Aは、1.5回転したときと同じ向きですから、

矢印は真下。時計方向では6時の方向となります。

 

ではでは、

円Aと、円Bを入れ替えて、

円Aのまわりを、円Bが一周するとき、

円Bの矢印は、どの方向を向くのでしょうか?