「真っ赤に燃えた 太陽だから 真夏の海は 恋の季節なの・・・・・」 ご存知今は亡き歌の女王・美空ひばりさんが唄ってヒットした夏の代名詞の様な歌でしたねー・・・! そこで 往く夏を惜しんで冒頭はこの歌詞から始まりました。 そして、夏と云えば 太陽の様に大きく輝く“向日葵”の花・・・・・ 時期的にはもうヒマワリの花も終わりを告げてそろそろと秋の気配も忍び寄る今日この頃・・・! 今回は日頃撮り溜めた花々少しずつご笑覧頂こうと思い、載せてみました。
次なるは打って変わって大きな葉のかげに隠れるようにひっそりと咲く“睡蓮”の花・・・・
この花は午前中はにこやかに咲き綻んでいますが、午後になると花弁を閉じてしまうんですよねー
此方の蕾は睡蓮ではなく、蓮の花の可憐な蕾・・・此の絵もだいぶ前に撮ったものでして、もう今頃は咲いた後の種など付けている頃でしょうか?? そして、お隣りは 我が家のベランダで毎年夏に咲いて楽しませてくれる“レィン・リリー” の花です。 和名:たますだれ と云うそうですね!
此のレィン・リリーも儚い運命で、咲いてからたったの2日で花は萎んでしまうんですよ。 花の命は短くて 苦しき事のみ多かりき・・・・なんて女流作家が言っていましたよねー!! 次なるか細い一筋の花、小さな花をイッパイつけて傾いて・・・・その名は“捩花(ねじばな)” 何とも可愛い花ですよねー・・・・、この花は、ラン科の多年草なんだそうです。 植えた覚えもないのに今年初めてベランダのプランターの片隅に咲いていました。 不思議・・・?
一寸趣向を変えて、花より団子 ならぬ紅く熟れたトマトを台所で撮ってみました。 このトマトは、隣町(I 市)に住む友人が、毎夏届けてくれる自然栽培の昔ながらの味がする、とても美味いトマトなんです。 オマケにいつも朝捥ぎの新鮮な獲れ立てを持ってきてくれるんですよ、最高の友人です。 ガブリと齧ると昔ながらのあの懐かしいトマト本来の味がするのです。
と云う事で、また捩花(ねじはな)に戻りまして、恥じらう乙女の頬染めて と云った風情の愛らしさ・・・・
この花を別名; 捩摺(もぢずり) また 忍摺(しのぶずり)とも云うそうです。
花ばかりでも退屈して飽きるでしょうから、これなるはご覧頂いた通りのお菓子で、その名も“うちわ煎餅”
北陸金沢の銘菓なんです。 見るからにふんわりと美味しそうで、食べるのが勿体ない様な
品のある和菓子ですよねー・・・・!
先程のネジバナを再度アップでご覧頂いて、可憐さを感じて頂ければ・・・・・!
そして今回の締め括りは、一首恋に纏わる和歌で閉めましょう・・・・!
「陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり誰(たれ)ゆゑに 乱れ初めにし 我ならなくに 」
河原左大臣 ・ 源融 この平安朝の貴族は、一説によると、かの有名な
光源氏のモデルになったと云われる貴公子だったとか・・・・?
この“もぢずり” の花については俳人・芭蕉も この様に詠っております。
早苗とる 手元や昔 しのぶずり
また、近代でも かの有名な正岡子規も一句残している様です。
涼しさの 昔をかたれ 忍ぶずり
そんな処で花シリーズの初回はこの辺りで又次回に・・・・!