店のお客さんが北海道に行ったそうです。
そこから話がヘンな方向に進みまして。
その人が言うには…
たとえば「あなたの出身地はどこですか?」と聞かれたら
聞かれた人の出身地が東京なら「東京です」と答えます。
「東京都です」とはあまり答えません。
聞かれた人の出身地が熊本なら「熊本です」と答えます。
「熊本県です」とはあまり答えません。
ではもし北海道が出身地であるなら「北海道です」と答えるでしょう。
本来ならば「北海です」と答えるべきではないのか?
都=県=道ならば
東京なら東京都、熊本なら熊本県、
ならば「北海道」は『北海道道』ではないのか?
とその人は言います。
こんなくだらない話題に1時間も付き合ってしまいました。
私は「北海道」と言う言葉は1つの団体ではないか?
日本に統合されたのは明治以降で、「北海道」の名称は特例ではないのか?
はたまた北欧の「北海」とかぶるのを避けて「北海道」と名づけたのではないか?
その人はなかなか納得してくれませんでした。
まあ、私もひまでしてネットで調べてみました。
<かつてはアイヌが住む土地で、アイヌ語では「アイヌモシリ」(「人間の住む土地」の意)と呼ばれた。日本人(和人)は近代に至るまでアイヌを蝦夷(えぞ)、その土地を蝦夷地(えぞち)と呼んでいたが、明治政府は開拓使の設置に伴い名称の変更を検討し、蝦夷地探査やアイヌとの交流を続けていた松浦武四郎は政府に建白書を提出、「北加伊(きたかい)道」「海北道」「海東道」「日高見(ひたかみ)道」「東北道」「千島道」の6案を提示した。結局「北加伊道」を基本として採用し、海北道との折衷案として、また五畿七道の東海道、南海道、西海道の呼称に倣う形として「北海道」と命名された。松浦は建白書において「北加伊道」案はアイヌが自らを「カイ」と呼んでいる事から考案したと説明しているが、言語学者の金田一京助は、当時のそのような事実を示す証拠は見つかっていないと唱えている。
北海道の道は地方自治法に於いて他の都・府・県と同格の接尾辞とされているが、それを外して単に「北海」と表記・呼称されることは非常に稀である(社名や学校名等の固有名詞に使用される例はある)。これは五畿七道にあやかって命名されたひとまとまりの地域名をそのまま地方公共団体名として転用した特殊性に拠るものといえる。逆に道の方が「道銀(北海道銀行)」「道新(北海道新聞)」等、事実上北海道を指し示す固有名詞として広く普及しているのが現実である。>
でも→こっちがわかりやすいです。