こんにちは
ふじのはな鍼灸院です
お盆中にテレビでは
鍼灸の特集がされていましたね
コロナ対策と暑さにより
家にいた方が多かったせいか
かなり反響が大きいようです
ここ数年鍼灸を取り上げた番組が増え
世の中が「予防医学」という分野に
興味を持っているように思います
しかし、皆さんの中には
「ツボや鍼は怪しい、信用ならない」
と思っている方がいるかもしれません
東洋医学は「気」や「経絡」など
目に見えない概念で説明されるため
なかなか納得しにくいものです
しかし実際に鍼灸や指圧を受けると
肩こりが楽になったり
難聴や便秘が改善したりすることが
多くあります
ツボを刺激するとなぜ不調が改善するのか？
その謎を解明していきます
ツボは科学的に説明できる
皮膚が受けた刺激は脳に働く
皮膚や筋肉には
痛みや熱感をなどの情報を受け取る
知覚神経が多く分布しています
ツボを押されると、この知覚神経が働き
脳のいろんな場所に情報を届けながら
大脳皮質の知覚神経の中枢という
ゴールにたどり着きます
脳のどの場所に情報が届くかによって
特定のホルモンが出たり
神経活動を促したり
さまざまな違う作用が起こるのです
この作用は4つにわけられます
①視床下部は自律神経やホルモン調節などの
調整をおこなっています
ツボ刺激が視床下部に入ると
オキシトシンというホルモンが分泌されます
オキシトシンは「幸せホルモン」として有名で
不安を和らげたり痛みを減らしてくれる
作用があります
②の中脳も脳幹にあります
刺激が中脳にはいると
「オピオイド」の分泌が促されます
このオピオイドはいわゆる脳内麻薬で
鎮痛効果があります
③の延髄は「脳幹」という場所にあり
自律神経の中枢で
生命維持に欠かせない機能を担っています
自律神経というワードは
近年よく聞くようになりましたが
鍼灸とは切り離せないものです
自分の意志とは関係なく
内臓や血管などをコントロールしており
・交感神経
・副交感神経
の2つからなります
交感神経は主に昼間活動するアクセル役
副交感神経は夜に優位になるブレーキ役
といったところです
ツボの刺激が延髄に届くと
自律神経の乱れを調節することで
症状が改善することがわかってきました
④は、脳まで届かずに脊髄で帰ってくる反応
脊髄反射です
腰痛やひざ痛などの
慢性疼痛に悩まされている場合
痛みの出ている周辺を押して
痛みを感じるところを圧痛点といいます
圧痛点を押した刺激が脊髄に入ると
そこでGABAという鎮痛作用のある
物質が分泌されます
このように
あるスイッチを押すと
刺激が届いた先で
自律神経の調整を促したり
ホルモンの分泌を促進させたりします
そのスイッチこそがツボであり
総合的な結果が
ツボ刺激の効果として現れます
「よくわからないもの」
と思われがちなツボは
西洋医学的に言い換えることが
できるのです
薬を減らすことが可能！
鍼灸にいらっしゃる患者さんは
どこの病院でも治らず
最終的に鍼灸にたどり着いた
慢性的な症状の方が多いのですが
その中には
薬を何種類も服用しながら
やめられなくなっている
患者さんもいます
鍼やお灸でツボに的確に
刺激をすることで
自分の脳から鎮静物質を分泌し
痛みの症状を抑えながら
薬の量を徐々に減らしていく
ことができます
病気の予防にも役立つ！
また鍼灸によるツボへの刺激は
日常のささいな不快症状や痛など
いわゆる「未病」の
軽減にも効果を発揮します
未病とは
病気ではないけれど
「体がすっきりしない」
「だるくてやる気が出ない」
「なんとなく体調がさえない」
といった状態です
未病の状態が続くと
もっと重大な病気や
治りにくい症状へと
つながっていきます
未病の段階から治療をして
体の状態を整えておくことは
多くの症状の予防に役立つでしょう
マッサージをすると
一時は調子が良くても
すぐに症状が戻ってしまう
という方
高血圧など慢性病で薬を
多く飲まれている方
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