戦後71年、繰り返される基地があるが故の事件事故、米軍属女性暴行殺人事件を受け「被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会」が6月19日午後2時から、那覇市の奥武山陸上競技場で行われ、参加しました。
犠牲になった女性への追悼の気持ちを表すため、黒色のものを身に着けた多くの県民が集まり、古謝美佐子さんの「童神(わらびかみ)」で開会しました。 「童神」は、授かった命に対して神に感謝し子どもの幸せを願う親も心を歌った歌です。その後、1分間の黙とうで被害者への哀悼の意を全員で示しました。
被害者の父親がメッセージを寄せ、参加者に感謝するとともに「次の被害者を出さないためにも『全基地撤去』『辺野古新基地建設に反対』、県民が一つになれば可能だと思っている。県民として強く願う」と訴えました。被害者の父親は、被害者の「魂(まぶい)」を遺棄現場で拾い、「お父さんだよ。お父さんのところに帰るよ。みんなと一緒について来てよ。お父さんのところに帰ってきてよ」と亡き娘に語り掛けたという。
悲しみに沈む遺族のかわりに、怒りの声をあげるのは、私たち県民の役目ではないだろうか。
そのメッセージとしてプラカードで、「怒りは限界を超えた」「海兵隊は撤去」に表れていた。
沖縄県民の命と人権、尊厳が踏みにじられている現実を変えるためには、県民が団結して政府の不作為を糾弾し、「海兵隊基地の撤去」「日米地位協定の全面改訂」を実現させよう。