頼もしい仲間たち

　塁が富山にいるという情報を聞いて、京都からカズキが帰ってきました。人力車のバイトのせいで真っ黒に日焼けしています。
　ショウタロウは名古屋から。Bリーグのトライアウトを受けて一次選考をクリアーしたみたいです。
　学年の違う大石は新潟から。
　リクは亮を連れ出してくれました。釣好きのタツヤの指導の下みんなで磯釣りに行ったようです。
　亮は自分に合った仕事を見つけまじめに働きだしたようです。
　亮は誰よりも早く朝練習に参加し、授業が始まるころに家に帰り、放課後の部活動には再び参加する。先生に見つかると逃げて帰る。信頼するのは、バスケの仲間とバスケットボールだけ。
　当然のように高校には行かず、家に引きこもっていました。自分の誘いで何度か仕事を手伝ってくれましたが亮には合っていなかったみたいです。
　そんな亮ですが、みんなの話を聞きながら静かに微笑んでいる亮の姿が愛おしく、そして取り巻く仲間たちがほんとうに頼もしく思えた瞬間でした。