ラバウル(16)百聞は一見にしかず

写真は夫撮影のラバウル風景です。

今回の旅で、PNGでどこか一つだけ訪問するとしたらやっぱりラバウル、との感を強くしました。と同時に、『百聞は一見にしかず』とはまさにその通りだ、とも。

太平洋戦争で大勢（20万人とも言います）の日本兵の命がPNGで失われたという事実を頭では理解していましたが、今ひとつピンと来ていませんでした。ラバウルを訪問し、いろいろな爪痕を目にして初めて、それが心にも届いたという感じです。ナマヌラの丘に登っては『この風景を山本五十六も眺めたのだな』と思いにふけり、博物館でゼロ戦を見ては『どんな気持ちでこれに乗り込んだのだろう』と胸が痛くなり。もっと歴史を知りたいという思いが強くなりました。

日本国内ではこうした哀しい残骸を目にする機会はあまりないでしょう。『百聞は一見にしかず』、ぜひ日本の若い人たちにも、ここへ来て戦争の軌跡をじかに感じ取ってほしいです。

現在PNG第3の都市・ココポは、急ピッチで開発が進んでおり、新しい建物、施設がどんどん建設されています。治安も良く、地元の人たちはとても親切なので、観光都市としても大きく発展してほしいなと思っています。