音学教室paragon 上原です
先週末の基地内でのライブ出演
KADENA 9 Jul 2022 での
思った事の追記です
今月の頭の金曜夕方に
音学仲間から一本の電話がかかって来ました
”基地内のイベントが延期になったので
自分らのバンド(伊舎堂サクラバンド)出れなくなり
代わりのバンド探しているけど”
”じゃあ。今自分のやっているロックバンド
JUPITER がライブの練習再開したので出れるはずよ”
聞けばトリの75分演奏
の話から急遽メンバーに電話して
スケジュールを押さえて曲目を決めて
ハードロックばかり18曲を翌日の日曜にリハ
その週の火曜あたりに出演が決定しまして
PCR検査かワクチン証明書の提出があり
すぐにワクチン3回目接種の予約入れて
身分証明提出の種類作成提出
水曜にワクチン接種したら
”1週間は激しい運動はお控えください”
翌日、腕の痛みや少しの発熱があり不安の中
”基地内はワクチン2回目までで大丈夫ですよ” ”ええ?”
バタバタで当日を迎えました
自分のことを書けば不安要素満載の1週間でした
なぜなら
6月末にぎっくり腰をおこしまして歩けなくなり
ギターを抱えての練習はおろか
歩く時にも傾いて歩く状態
すぐに治るから良いや、と放っておいた矢先のイベント話
不覚にもギター持たなきゃ曲が出来ないし
練習にはギター持たないといけないし
日曜の練習で18曲通し約3時間
通常のレッスンの合間にも練習しなきゃ
ぎっくり腰からの腰痛でずっと痛いしギター持てないし
座ると腰に、立っていても腰に負担が来るのが分かる
禍福は糾える縄の如し の諺通り
イベント出演は降ってわいた楽しいこと福
腰痛は練習さえも妨げる禍
本当にやって来たことしか通用しないプロの世界を
突きつけられた瞬間でした
本題はここからで
本番の前日の夕方にメールで
"ジミヘンようにギターでのアメリカ国家をやってくれ"
”ええ?”
なんでも基地内のVIPのリクエストらしいですよ
全曲の覚え直しと細かい部分の確認作業も終えていない中で
新しくギターでジミヘンやれと? 動画も送られてきて
*ちなみに
ジミヘンのアメリカ国家のパフォーマンスは
ウッドストックでのベトナム戦争を揶揄した
爆撃や荒廃していくアメリカを表現しているものなのに
基地内でそれをやって良いのか? VIPは意味をわかっているのか?
混乱しました
何よりも曲の中で溶け込ませるようにするには
Keyがあっていなくては成りません
Key=Eのジミヘンをコピーしても
自分らのセットリストの最初はKey=Bだし
最後の曲はKey=F#m
ジミヘンの爆撃音は6弦解放の最低音でのアームダウン
Key=BやF#mでは解放弦が使えません
無理無理ダメダメ、でも本番では
頭でKey=Bでのメロディーを
弾いてオープニングとしました
時間厳守で演奏を終了したら
舞台に女の子が上がって来て
アメリカ国家を斉唱し始めました
観客は総立ちで一緒に歌っています
舞台裏で”やられた”と思いました
軽くリクエストされたと思い込んだ自分の浅はかさが悔やまれました
本来なら自分がギターを弾いて
国歌に尊敬と敬意を持った人たちに向かった表現の場を
失ってしまったことを非常に後悔しました
言い訳はいっぱいありますが
やって来なかった自分の甘さです
いや、解釈を軽く考えすぎました
国歌斉唱後の花火の爆音とともに
豪華に花開いていく時間の中で無念が広がりました
塞翁が馬 あざなえる縄
禍福の中での混沌とした1週間が終わりました