JUN ROAD Ⅲ ~ラテン系半島人~

アナタがかつて 描いた「その日」共にHuntしてまいりましょう !

長期にひきこもる人が再び窓を開ける 第一部(三部作)

2015年06月09日 | 日記・エッセイ・コラム


 昨日、東海地方は梅雨入りしました。
 これから雨の日が続くと、釣り日和になかなか恵まれないと思いがち。
 しか~し、そうとも限らない!?

 からっと晴れた日の釣りは爽快ですが、その分、海中の透明度はあがる。
 透明度があがると、その分釣り糸など仕掛けも見えやすくなるので、魚の警戒が強まるんだなこれが。

 魚の釣れる条件としては、潮の満ち引き(小潮→中潮→大潮)を把握することが最も大切。
 満潮時刻の前後二時間、かつ潮の流れがある場所ほどが釣れると言われています。
 加えて、朝夕のまづめ時(日の出・日暮れ)や、海の濁り具合も大切。

 梅雨ということは、曇り空が自然と多くなり、日中でも海中は暗い。
 雨が振っていればなおのこと。

 となれば、いつもより釣れるチャンスがある!?
 
 まあ、雨具を着たり、雨中の悪コンディションという煩わしさもあるのですが。

 そこは釣りキチ○○で乗りきりたいものです!


 おっと、今日は釣りのテーマでブログを書こうと思っていなかったのについ…

 閑話休題。


 今回は、僕が以前サポートしたひきこもりのAさんについて書きたいと思います。
 内容は、特定を避けるために、いくつかのケースを混ぜて書きます。
 しかし、記されていることは、どれも実際にあったことです。


 Aさんは、自営業だったご両親の下、小中高の各時代を過ごされました。
 クラスメートや学業に悩みつつも、親思いのAさんは、ご多忙のご両親に心配をかけまいと
懸命に学校生活を送られたそうです。
 高校卒業後、早く自立したいと営業の仕事に就きました。
 しかし、そこでも上司や同僚との付き合い方に悩み、不本意にも退職。

 Aさんはその後、自分はこころの病かもしれないと、自尊心を心の奥底にしまって病院に行きました。
 医師は、Aさんのお話を充分に聴かないままお薬を処方。
 そのお薬を飲むと、確かに不安感は和らぐものの、それ以上に喉が渇いたり、頭がクラクラする。
 自分はフラついている実感はないのに、柱にぶつかったりモノにつまづく回数が増えました。
 そこで、そのことを医師に相談すると「私が処方した薬に間違いないから」とつれない返答。
 自分の体がどうなってしまうのか不安が高まったAさんは、以降その病院に行くを止めました。

 一方、ご両親は仕事を辞めたAさんに失望。
「そんな弱音ばかり吐いてどうする」とすぐにも再就職を迫りました。

 そんな状況が続く中、次第にAさんは強い人間不信に陥り、部屋から出てこなくなりました。
 出てくるのは、家族が寝静まった夜中。
 独りでひっそりと食事をとり、入浴。録りためたテレビ番組を見る時が唯一安堵できる時間。
 そして、明け方家族が起きる前に部屋にそっと戻る。

 そのような生活が10年以上続きました。


 その間、ご両親は、これまた各々のふがいなさを押し隠しつつ、保健所や病院、カウンセラーなど、
相談機関をいくつも回りました。
 しかし、的を得た助言には恵まれなかったそうです(※1)。


 そうして、ご縁あって、僕はご両親と出会いました。


 お父さんは、開口一番「○歳にもなろうというのに、ろくに部屋からも出ず、食ってばかりいる」
 お~、なかなか厳しいコメント。

 「これでは安心して老後も過ごせない」
 「私たちの育て方が間違っていたのでしょうか」
 「なにか特効薬はないのか」

 ご両親の切実さが迫ってきます。


 そこで、僕はどう返答したのか。
 どのような支援を始めたのか。


 続きはまた次回。


 ここまで読んでくださった貴方に感謝。

 
 
 


 ※1 ひきこもり状態の人をサポートする援助機関は、保健所・ひきこもり地域支援センター・子ども若者総合相談センター
    精神科医療機関・大学相談室・社会福祉協議会・家族会・NPOなどがあります。親御さんは、すぐにでも役立つ解決策
    を求めて各支援機関に足を運ばれる方が少なくありません。ですが、すぐにでも役立つ解決策(特効薬)はないという
    のが、まっとうな支援者のスタンスです。不幸にも、ここにミスマッチが生じるようです。

 


 

 









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