『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

切り開くのを見守れるかな?

2021年03月04日 | 考える日々
友人のお嬢さんの話。
就職したかった会社から不採用通知が来た。
普通はそこで諦める。
でも、そのお嬢さんは違った。

「来年もう一度受けさせてもらえますか?」
とその会社の人事に言って、
「第2新卒っていう枠があるよ」と教えてもらったので、
今年は就職しない代わりに1年留学することにしたそうだ。

友人としては
2番手の会社に就職したらいいじゃん、
と思って、
「留学?? なんでーーー???」と当惑したらしい。

だけど、友人は、お嬢さんの気持ちを尊重した。
しぶしぶ留学を承諾し、行先も決まって、
お嬢さんの残念会兼、同級生の就職祝いをしていたさなか、
お嬢さんのケータイが鳴った。

着信を見れば、行きたかった会社から!
集まったみんなの注目の中、電話に出ると、
「もうどこかの内定は出ましたか?」
「いいえ。来年もう一度受けさせてもらおうと思っているので」
「一人辞退者が出たのですが、どうですか?」と、
採用前提のオファーがあったそうだ。

「こんなドラマみたいなことってあるんやなぁ!!」と、
その後は、お嬢さんのお祝いパーティに変わり、
全員で大騒ぎだったそうです。
「求めよ、さらば与えられん」っていう、そのまんま。

「よく自分で切り開いたねぇ。
どうやったらそんなタフな性格になったの?」
って聞いたら、いろいろ思い出してくれて、
「基本的には本人の個性やろうけど…。
自分の想いをちゃんと伝えるように、
小さい頃から、言ってたのもあるかなぁ?」と。

「なんでそのおもちゃが欲しいのか
説明しないと買ってあげなかった(^^)。
でも、そのくらいで、別に親は何もしてないな…」
と言いながら、ふと思い出してくれたこと。

中3か高1の時、
夏休みの宿題で、自分の興味のある仕事について、
実際にその仕事をしている人に聞いてまとめてくる
というのがあったらしい。

んで、そのお嬢さんは、雑誌に興味があったから、
ananだかnon-noだか、なんとかレモンだか、
自分の読んでる雑誌の編集部にお手紙を書いて、
新幹線で会いに行って、話を聞いてきた、という。
親も手紙のチェックや旅行のサポートはしたらしいけど。

「忙しいのによく会ってくれたね」。
「ホントにね。あれで
“ノックしたら開く”っていう経験をしたから、
今回も、不採用って言われてもノックできたのかも」。

きっとそうだ。
ノックしたら開く経験。
子ども~若者時代に体験できたら、
その後、すごい力になるだろうなぁ。

でも、それは周りが与えられる性質のものじゃない。
本当に欲しかったら、
親が反対しようと、誰が何を言おうと、
素直に欲しがれる人だけが、
そういう経験できるんだろうな。

単純に、まっすぐ、それだけを、欲しがる。
そしたら、結構開くんじゃないかな、ドア。
まわりで見てたらハラハラするし、
無謀に見えたら、やっぱり止めるだろうけど。

それでも、
自分が生きてていいかどうかのレベルで、
一つの真実、ひとつの道を求める。
若い時って、そういうしんどさがあるよね。

キラキラしてる。
眩しいなぁ。
本来の若者のこういう姿を、
応援できるオトナでありたいな、と思う。

あ~~でも自分の子どもだったら、
暖かく見守れるかなぁ~~~。
自分もやってきたくせに、
絶対、葛藤するなぁ~~~~~。
大きい船に乗せたくなるだろうなぁ~~~~~~。
人生は長いしなぁ~~。
晴れた日ばっかりじゃないしなぁ~~。
あ~~~~。

お父さん、お母さん、
見守ってくれて、ありがとう。




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3 コメント

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Unknown (ZIP)
2021-03-04 13:24:24
社会に出て働いていれば、そういう経験は少なからずあるものです。
特に営業という職種には、それが無視できない重要なファクターであることに間違いはないでしょう。
自分の思い込みがいかにアテにはならないか、良くも悪くもそれを思い知らされる職種ではありますが。

ドラマだ奇跡だと思っているうちは、まだまだ半人前、ドラマや奇跡にしないのが一人前。
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Unknown (オキツ)
2021-03-04 17:25:18
おっしゃるように、一流になるとドラマも奇跡も作れるのでしょう。ただ、どんな人の人生にも、思い通りにならないことは起こります。私にとって大事なのは、逆風の前でどうすればこのお嬢さんのように自分を信じて道を切り開いていけるのか、です。半人前でも一人前でも、ホームレスでも大富豪でも、子どもでも老人でも、1人の人がその時の全人生を賭けて真剣に何かを求めたこと、それによって扉が開いたことに感動したのです。自分を安全圏に置いたままわかったような事を言う自分を、その人の前で恥じたのです。
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Unknown (ZIP)
2021-03-04 18:33:19
決して一流ではないですよ。
あくまで一人前です。
それが分かったのは一年程です。
私なんか遅い方ですよ。
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