『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

現実に向き合う子ども、夢見がちな親

2021年12月05日 | 神戸シュタイナーハウス
今日は神戸シュタイナーハウスの企画
「中学生のハローワーク」の日でした。

この企画は、
毎月、輝く大人にゲストに来てもらって、
学校以外にもいろ~んな常識の、いろ~~んな人がいて、
直接その人たちと話すことで、
「大人になるのが楽しみ!」と思ってほしいな、
という思いで4月に始めたものです。

9回目の今回は、
ゲストに、旬の話題でもある免疫学がご専門で、
オールジャパンで取り組む薬の開発者でもある
まり先生に来ていただきました。
貴重~~~~!

「これまでの研究者人生の歩み」や、
「薬の研究にAIを活用すること」「免疫について」、
「ご自分の心を支えている3つのこと」など、
中学生にも、大学生にも、門外漢の大人にも分かる言葉で
終始穏やかに、にこにこと。

象牙の塔に閉じこもる研究者のイメージとは違って、
朗らかで、人当たり柔らかく、
何が飛び出しても受け止めてくださり、
「憧れるわ~」と簡単に言えないくらいステキな人!

終わった後、子どもに「すごい人やったね~。
漢方からAIまで取り入れて研究してるって何モノやろ?
国際的に活躍するような、あんな仕事どう? やってみたい?」と聞くと
よっぽど優秀やったから研究者としてやってこれたんちゃう?
数学と物理が好きやったって言われた時点で、
自分は違うな~って思ったわだそうで。

おいおい、中3にしてえらく冷静じゃないか。
もう、舞い上がったりしない時期?
ステキな人と自分とを切り離して、
客観的に見るなんて、早く大人になりすぎ??

私なんか、30歳でも40歳でもまだ
ステキな人に出会ったら、すぐに
「すごいな~、すごいな~、
どうやったらあんな風になれるのかな~」って
ピョンピョン飛び跳ね(←手足じゃなくて心ね^^)てたのに、
なんか、中学生のうちから身の程をわきまえてて、
すごいな~とは思うけど…、ちょっとヤダ。

もう、無邪気な子供時代は過ぎ去って、
現実に向き合う時期になった、ということなのかな。
中3の冬にもなると、
希望校とか偏差値とか否応なく意識させられてるもんな~。

そういうのもありつつ、それと関係ない所もありつつ、
自己肯定感を持って、伸び伸び育って欲しい。
みんなが同じ才能持ってるわけじゃない。
キミはキミの素晴らしい能力を生かそうじゃないか!

とか言って、
子どもの長所を、あれもこれもそれもどれも…と、
子どもの短所が、いい風に発揮された場合の長所を、
あれもこれもそれもどれも…、まぁ、要するに「好きよ!」と、
うっとーしくも言葉にして、シャワーのように聞かせてみた。

どうだ、まいったか。
めっちゃひいき目なのは認めるが、
これぞ、親の仕事だっ(^^)。

まぁ、そんなこと言いながら、
逆に、子どもよりオカンの私の方が
いつまでも夢見がちな性格で、もっと地上に着地せねば、
ということにも気付かせてもらいました。

忘れっぽくて、どんくさくて、へっぽこな私が、
いまだに夢も希望も持って楽しく生きてて、
大人だって(子どもと違ってミリ単位だけど)変化していくんだ、
という姿を、日々、隣で見てたら、
子どもだって、たとえ勉強ができてもできなくても、
目に見える突出した才能があってもなくても、
夢も希望も持って生きていけるかな~。

すべての子どもが、そうならいいな~。

偉業を成し遂げなくても、
自分なりに、自分を生かして世に参加していくこと。
その大切さ、楽しさ、充実感を伝えるのも、
親の大事な仕事だよな。

ちなみに冒頭の写真は、
「中学生のハローワーク」の時間の後で
子どもが見せてくれたもの。
まり先生の「私が大事にしている3つのこと」を
影までつけて描くというパワーの注ぎっぷり(^^)。

ステキなことを伝えてくださって、
その前に、ステキな存在として来てくださって、
ありがとうございました!



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