『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

バイオグラフィーワーク⑤42~63歳は「与える時期」

2021年04月16日 | 神戸シュタイナーハウス
今回は人生の実りの時期、
精神的な成長が課題となる42~63歳について、
その時期の特徴や課題を
7年ごと×3つに分けて見て行きます。

そう。中年期を過ぎると、
おいしいものを食べたり、スポーツを楽しんだりして、
身体が喜んでいるのに、どこか満たされないのは、
「精神的なもの」を求めている年齢に入ったから、
…かもしれません。


第7~第9七年期(42~63歳)の特徴と課題

21歳までが「与えられる時期」、
21~42歳が「交流する時期」だとしたら、
42~63歳は「与える時期」と位置づけられます。

身体が衰えていく分、
今度は精神的な充実を求め、
実らせた人生の果実を落としていく
=社会に何を与えて行けるか、に喜びを感じ、
そこがこの年代の課題になってきます。

では、もう少し細かく見ていきたいと思います。

【第7 七年期(42歳~49歳)】「世界を正しくしたい」

老眼や更年期に現れるように、
少しずつ身体が衰えていきます。

それと共に、男性は内なる女性性(包容力とか)を、
女性は内なる男性性(決断力とか)を
育てていくことを意識しましょう。
自分の内なるバランスを取るためです。

そうでないと、男性性を外で振りかざしたり、
(たとえば、エライ人に見られないと怒るとか)
女性は虚無感に襲われたり
(私なんて生きていても…とか)します。

この時期には人生の新たな課題である
精神的な充実に向かうのがふさわしい時期です。

今までの経験から新しい能力を身に付け、
それを後輩に伝えたり、
社会に還元したりすることを始める時期です。


【第8 七年期(49歳~56歳)】「世界を美しくしたい」

「50の恵み」という言葉もあるように(ある?^^;)、
道徳的、倫理的な視点がますます育ってきます。
そして、人間や社会に必要なものが何かを読み取り、
自分の果実を使ってそれらの課題に取り組むことを喜びとします。

そろそろ、次世代への引継ぎや引退が視野に入ってきます。
いい先輩になるか、迷惑な先輩になるかの分かれ目です。

家庭内においても、
子どもの主体性を奪って口を出したり、
自分の代わりとして夢を託したり、
自分の不安を押し付けたりしないよう、
気を付けたいものです。


【第9 七年期(56歳~63歳)】「世界を善くしたい」

管理職から降りたり仕事を退職したりして、
自分の人生を振り返る時期に入ります。

私の人生の課題は何だったのか、
私はその課題にどう取り組み、
何を為したのか、など、
世界や人生を深く見つめることが出来るようになります。

自分の人生を客観的に振り返ることで、
社会や人間の精神的な理想はどういう状態なのか
を見る視点が育ってきます。

その理想に尽くしたい、世界を善くしたい、
という思いに自分を捧げる、
精神的なリーダーになっていく可能性があります。


実際にクラスで活動してみて

だんだん実年齢を越えてきたので、
クラスでは第7七年期まででワークを終了しました。
ちなみに実年齢を越えた人がいても、
全員同じテーマで取り組みました。

この年代になると、
突発的に外から攻撃されてビックリすることも減るなぁ~
などと思いながら、みんなでシェアしました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (cocchiy )
2021-04-19 17:11:08
そうなんですね、与える時期…、
世界を正しくしたいゾーンにいます。
これまでの御恩をお返しする時期ですね。
そうなれたら良い人生を歩んでいる、
と言えそうです。自分の中の男性性を
育てる…ですか。男性性を学ぶ必要が出てきました笑 いつも学びメッセージを受け取っています。オキツさん、ありがとうございます☆
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Unknown (オキツ)
2021-04-20 00:18:53
こちらこそ、来ていただいてありがとうございます。言葉にすると、自覚できることがあれこれ増えますよね。ほんと、おもしろい。私じゃ説明しきれないので、興味あれば、文末のリンク先の本、見てみてくださいね~。
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