『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

大人のふるまいに逃げるのも考えもの

2020年02月11日 | 考える日々

人と無闇にぶつかるよりは、
自分の感覚を黙らせる方を選ぶ事が
大人だと言われます。
私も人からは穏やかだと言われています。
自分でも感情のコントロールは得意で、
理解力はないけど理性的だと思ってきました。

いきなり感情的になって人に八つ当たりしたりしない、
という程度の意味です。
ありがとうって言ってたら、相手も悪い気はしないよね、
くらいの意味です。
軽いなー。

それは、社会的にはたぶん、プラス評価をされるし、
それがあまりにも下手だと、
人とぶつかって自信をなくしてしんどすぎて、
または傷つけたくない人を傷つけてしまったりして、
薬が必要になるほどの事なのでしょう。
「アンガーコントロール」って言葉も
時々耳にするし。
でも、自分をいったん黙らせるのが上手だと言うのは、
人とぶつからないだけに、

自分のアホさ加減に気づくチャンスを奪っていた
ということと同義でもありました。

自分の感じたことを素直に表現せずに、
場に応じて求められる反応をするだけで、
いわゆる「大人のふるまい」に見えます。
大事じゃない事だったら、簡単に処理してしまう。
特に興味がない会合や学校関係の集まりなんかでは、
大体コレでやり過ごしてる気がします。
情報交換したいことがある時は別だけど、
頭数で参加してるだけのパーティなんかでも顕著(自分比)。

「そうなんですか~♪」
「大変ですね~♪」
「すごいですね~♪」
…ああ座りてぇ~(^^;)。

基本的に「楽しいトーク」は下手だから、
ぶつからないように、基本はニコニコ。
ああ、そんな世間話はいいから、
もっとアナタを知りたいわ。

パーティなんかよりむしろ、1対1で話を聞くのが好き。
安心して薄着になってもらって、
みっちり話し込みたい。

でも、いきなり初対面で
「脱ごう」と言うのは失礼なわけで。
おおっぴらにそれが出来る
取材やインタビューなんかは大好物(^^)。

役所の窓口担当者や会社の広報担当者が、
公式見解をしゃべるのは
立場がしゃべってるだけで、
自分がしゃべってるわけじゃない。
もし、窓口担当者が水際作戦で
「自分」をまったく出せないなら、
部署変え後も他の誰かが同じことを言う。
それが求められる場なら、それでいい。
AIでもいい。
私のこれまでの大人の振る舞いや、
マナーの範囲に留まっている会話って、
それと同じだよね。
プリセットされた会話を流す
会話マシンがしゃべってるだけ。

それ以上、相手を知ろうとしてないし、
自分を見せようとしない。
つまり、その会話から
新しいものは何も生まれない。
そっか、相手と出会うだけなら、
それがふさわしいのか。
最初だから
「社会人として真っ当な証明をしますね。
これからあなたとゆっくり知り合いたいです」って。
そんで、そのまま
知り合って来なかったんだ。
そっちが問題か。


バカをさらせる会話、沈黙を待ちあえる会話、
異を唱えつつも互いに認め合っている会話…、
ああ、自分の言葉で会話できる喜びよ!
会社にいる間に、立場で話すのがクセになってたなー。
人と本当に話す豊かさを味わうためには、
自分がどう感じているか、考えているかをきちんと表現し、
相手の感じ方や考えをフラットに受け取ることが前提です。

そのためにも、
「今日の12時の気温は10度です」
「机にはリンゴが2つあります」というのと同じように、
大人フィルターとか善悪判断とかナシで、
「私はこう感じています
って、ただのフラットな事実として、
自分の感覚を表現する練習をしよう。
その結果、たとえ
「私はあなたがタコに見える」と言われても、
「否定された」と受け取らないで、
「いや、私はリンゴです」
ってフラットに言える練習をしよう(^^)。
それでこそ、
相手と一緒に何を生み出すかが
楽しめるってもんね。

ただそれって、
思ったより勇気がいるんだよな~。
タコって言われて落ちこまないほど、
自分がリンゴだと言える自信もないし。
ああ、そっちが問題かー。
客観的にリンゴを描写するように、
自分の感覚を描写できたら、
「私はリンゴです」って言えるのかも知れないな。

長くなったので、続きはまた明日。
穏やかでいてはたどり着けない場所 - 『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

穏やかでいてはたどり着けない場所 - 『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

昨日、大人のふりってラクしてたなぁと感じて、「自分の感情や考えを表現していきたい」と考えていました。今日はその続き。そういうのをまっすぐ表現する人として、まず浮...

goo blog

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿