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SOSを出すのは、
誇り高い人には、ちょっと勇気が要ります。
自分が「出来ない」ってのを認めるから。
「助けて」とか絶対に言わない。
父も夫も揃いも揃ってその典型で、
絶対に「出来ない」って言わないの。
言えない、かな。
周りからは、明らかに
無理してるってわかるんだけど、
矜持って言うのかなぁ。
何にしろ、プライドを大事にしている。
私も結構プライド高かったんだけど(今もかなぁ?)、
「大丈夫」って言い続け、
「デキル」って背伸びすることは、
実は、自己否定だし、
救いの手を振り払ってる事なんじゃないか、
と思うようになった。
いや、父の話。今日、昼すぎに電話をしてきた。
「野菜いっぱいあるんだけど、近々取りに来る?」って。
片道1時間半もかかるのに、父は、月に何度か、
ドライブがてら、車で野菜を届けてくれる。
それなのに、今日に限っては、
「持って行こうか?」じゃなくて
「取りに来る?」だって。
はて??
よくよく聞いてみると、
「風邪ひいて、2日間寝続けた」とのことで、
病気なんてしたことのない父にしては、
なかなかに珍しい状態だったらしい。
熱も出ないし2日間寝続けたらスパッと治った。
でも、入れ替わりで母が風邪を引いた。
このご時世、ちょっと不安になったけど、
大丈夫やからね、という話がちょっと鼻声で語られる。
それってさ~「野菜取りに来る?」じゃなくて、
「帰ってきて」じゃないの(^^)?
わかりにくいよ。素直に言ってよ。
ほんっとに、私の周りの男子はこういう人が多い。
そんなわけで、
父の趣味の家庭菜園に寄って野菜をもらって、
ついでに水やりとかして、あとは食事の買いものして、
実家に帰ったらすでに夕方。
両親の顔を見たら、案外元気そうでホッとした。
でも、布団は2つとも敷いたままだった。
数日分のおかずを作り置きして、
夕食を一緒に食べ、母の食欲がないのを
「せっかく作ったんやから食べてよね~」と、
無理気味に食べてもらい、9時ごろ帰ってきました。
今までは「子どもが帰ってくるまでに家に帰れ」って、
アレコレ持たせてくれて夕方には追い出されてたけど、
今日は、時間が遅いのに気づいてなかったなぁ。
一人で来て、実家に夜まで居て、
親のごはんを作り貯めて帰るのって、
初めてだった。
「玄関、北向きやったっけ?
そしたら東側に植えたらいい」とか、
微妙におかしなこと言ってたしなぁ。
玄関の向きなんか、知ってるでしょ?
しかも玄関が南向き西向きでも東は変わらんで~~。
考えてみたら、SOSは出なくても、
そういうお年頃だよなぁ。
80越えて、よく2人とも頑張ってくれてる。
孫の好きな干し柿、今年も作ってくれてたね。
ありがとう。
もうちょっとマメに行こう。
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