気象予報士:相原恵理子のブログより
北海道でホワイトアウトの恐れ
2014年2月17日 13時18分
北海道でホワイトアウト、右も左もわからず方向感覚を失うほどの猛吹雪の恐れ。
昨年3月に9名の死者が出た時と同様の気象状況に。
原因は関東甲信に大雪をもたらした低気圧。
北海道網走市の吹雪の様子
方向感覚を失うほどの猛吹雪
関東甲信に記録的な大雪をもたらした低気圧は
北海道に大荒れの天気をもたらしています。
昨年(2013年)3月2日、北海道の東部で暴風雪による大きな被害が出ました。
猛吹雪や極寒の中で9名もの方々が尊い命を落とされました。
当時の気象状況と同じように、
今日から明日にかけて、北海道では大荒れとなる恐れがあります。
瞬間的に30メートルを超える暴風が吹き荒れる恐れがあります。
※走行中のトラックが横転したり、多くの樹木が倒れたり、
電柱なども倒れるほどの非常に強い風です
この暴風に雪を伴っているため危険です。
↓
見通しが利かない猛吹雪や地吹雪の恐れがあります。
※地吹雪とは積もった雪が暴風によって巻き上げられることです。
なるべく外出を控えたが方が安全です。
①どうしても外出しなければならない場合(車で)は・・・・
車に防寒着、カイロ、長靴、スコップ、懐中電灯、携帯ラジオ、
軍手、非常食などを準備しておきましょう。
燃料が十分に残っているかの確認もしておきましょう。
②車での移動中に急に暴風雪に見舞われた場合は・・・
不用意に車から離れずに雪と寒さをしのげる場所で身の安全を確保してください。
※車から離れて道の駅やガソリンスタンド、
近くの商業施設などに避難する際は、
フロントガラスの内側などの見える所に、
携帯電話の番号など連絡先をメモしておきましょう。
車が雪に埋まったときはエンジンを停止してください。
※マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、
一酸化炭素中毒を引き起こすおそれがあります。
北海道東部も一部で孤立状態に
北海道東部では鉄道の運転見合わせや
高速道路の通行止めなど交通機関に影響が出ています。
小中学校では臨時休校や停電になった地域もあります。
最新の気象情報や交通情報の確認、
そして、行政や自治体などから発表される
防災情報も確認するようにしてください。
昨年の大きな被害を受け、各気象台から発表される気象情報の中で、
表現がよりわかりやすい表現に改善されています。
※気象状況が具体的にイメージでき、安全を確保する行動につながる表現です。
例えば、「大雪による交通障害に警戒」、
「雪や風が急激に強まる見込み」という表現は
⇒「車が埋まるような障害」、「雪が積もって身動きが取れなくなる恐れがある」など。
また、危機感を伝えるため、「数年に一度の猛ふぶき」、
「外出は控えてください」などの
キーワードが盛り込まれています。
オホーツク海の流氷が太平洋にも流れ込んでいる
暴風の影響でオホーツク海に接岸した流氷が、
一部、太平洋へも流出しているようです。
(2014年2月17日 13時18分)
相原恵理子
気象予報士 防災士
http://www.tenki.jp/forecaster/diary/aihara_eriko/2014/02/17/7941.htmlより
道新の記事より
北海道・釧路と根室で大雪、交通網を直撃
白糠で32センチ、車立ち往生
(02/17 07:00、02/17 07:10 更新)
釧路市北大通の歩道で吹きだまりを除雪する市民=16日午前9時(小野弘貴撮影)
関東、東北地方で記録的大雪をもたらした低気圧の接近により、
釧路、根室管内でも16日、大雪に見舞われた。
JRやバス、空の便の多くが運休・欠航したほか、
イベントの中止も相次ぎ、市民生活に大きな影響が生じた。
釧路地方気象台によると、16日午後5時までの24時間に、
白糠町で32センチ、根室市で22センチ、
中標津町で31センチの降雪。
釧路市は20~30センチに達した。
JRは花咲線の14本、釧網線の2本、根室線2本が運休。
釧路空港発着の羽田、千歳、丘珠線の計14便が欠航し、
運航した便は最大で約2時間の遅れが出た。
吹雪で道路網も寸断された。
釧路建設管理部によると午後5時現在、
根室管内を中心に道道34本が通行止めになった。
釧路市街では車の立ち往生が続出。
JAF釧路支部には救助依頼の電話など約80件が寄せられ、
救援車8台で対応に回った。
路線バスはくしろバスの23路線、
阿寒バスの12路線、根室交通の8路線が運休した。
タクシーは運行をとりやめる業者が出た。
釧路市内では生活道路などの除雪が追いつかず、
市民が雪かきに追われた。自営業上林邦彦さん(58)は
「(飲食店の前で)もう2時間ほどやっている。
今やらないと明日の営業に差し支える。雪を捨てる場所が無いので、
なかなか作業が進まない」と疲れ切った表情で話した。
影響はイベントにも及んだ。
釧路市内では、共産党釧路市議団主催の
「カジノ問題を考える市民シンポジウム」などが中止。
また、釧路商工会議所主催のご当地検定「くしろ検定」や、
根室市で予定されていた歯舞群島多楽島出身者とその家族でつくる「多楽会」の総会が延期となった。
大雪警報を受け、根室市は災害対策本部、中標津町は対応本部、
釧路市は警戒本部をそれぞれ設け、職員らが被害の有無などの情報収集に当たった。
釧路地方気象台によると、低気圧の影響で18日まで根室管内、
釧路管内北部は暴風雪が予想されるという。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/521627.htmlより
道東、オホーツク大荒れ 北海道・中標津で宿泊客65人孤立
(02/17 11:37、02/17 11:39 更新)
雪の中、除雪に追われる市民ら。車(右)は一晩ですっぽりと雪に埋まった=17日午前7時35分、北見市内
道内は17日、低気圧が千島近海で発達し、
太平洋側東部やオホーツク海側を中心に大雪と強風に見舞われた。
各地で通行止めやJRの運休が相次いだ。
札幌管区気象台は18日にかけて、
猛吹雪による交通障害への警戒を呼び掛けている。
札幌管区気象台によると午前9時までの24時間降雪量は
宗谷管内枝幸町歌登で39センチ、
オホーツク管内遠軽町で38センチ、宗谷管内中頓別町で35センチなど。
最大瞬間風速は釧路管内弟子屈町で
32・4メートル、日高管内えりも町襟裳岬で27・9メートル、
檜山管内江差町で22・6メートルなど。
JR北海道は17日午前10時半現在、
石北線は札幌と網走を結ぶ特急オホーツクなど特急9本を含む36本、
釧網線は26本が運休または部分運休。
花咲線は根室市の落石駅構内で起きた分岐器(ポイント)故障と
大雪のため、快速と普通列車の計17本が部分運休や運休した。
一方、根室管内中標津町の養老牛温泉では
3軒の宿泊施設の宿泊客計65人が足止めされている。
道警交通管制センターによると、17日午前9時現在、
吹雪などの影響で、自動車専用道路の美幌バイパスと、
国道は238号の網走市三眺―オホーツク管内湧別町信部内など8路線10区間、
道道は67路線80区間が通行止めとなっている。
国道を管理する開発局は17日午前6時半に災害警戒本部を設置した。
同気象台によると、暴風雪は太平洋側東部やオホーツク海側では18日にかけても続き、
18日午前6時までの24時間降雪量は多いところで
オホーツク海側が50センチ、
日本海側と太平洋側東部が40センチを予測している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/521690.htmlより
北海道でホワイトアウトの恐れ
2014年2月17日 13時18分
北海道でホワイトアウト、右も左もわからず方向感覚を失うほどの猛吹雪の恐れ。
昨年3月に9名の死者が出た時と同様の気象状況に。
原因は関東甲信に大雪をもたらした低気圧。
北海道網走市の吹雪の様子
方向感覚を失うほどの猛吹雪
関東甲信に記録的な大雪をもたらした低気圧は
北海道に大荒れの天気をもたらしています。
昨年(2013年)3月2日、北海道の東部で暴風雪による大きな被害が出ました。
猛吹雪や極寒の中で9名もの方々が尊い命を落とされました。
当時の気象状況と同じように、
今日から明日にかけて、北海道では大荒れとなる恐れがあります。
瞬間的に30メートルを超える暴風が吹き荒れる恐れがあります。
※走行中のトラックが横転したり、多くの樹木が倒れたり、
電柱なども倒れるほどの非常に強い風です
この暴風に雪を伴っているため危険です。
↓
見通しが利かない猛吹雪や地吹雪の恐れがあります。
※地吹雪とは積もった雪が暴風によって巻き上げられることです。
なるべく外出を控えたが方が安全です。
①どうしても外出しなければならない場合(車で)は・・・・
車に防寒着、カイロ、長靴、スコップ、懐中電灯、携帯ラジオ、
軍手、非常食などを準備しておきましょう。
燃料が十分に残っているかの確認もしておきましょう。
②車での移動中に急に暴風雪に見舞われた場合は・・・
不用意に車から離れずに雪と寒さをしのげる場所で身の安全を確保してください。
※車から離れて道の駅やガソリンスタンド、
近くの商業施設などに避難する際は、
フロントガラスの内側などの見える所に、
携帯電話の番号など連絡先をメモしておきましょう。
車が雪に埋まったときはエンジンを停止してください。
※マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、
一酸化炭素中毒を引き起こすおそれがあります。
北海道東部も一部で孤立状態に
北海道東部では鉄道の運転見合わせや
高速道路の通行止めなど交通機関に影響が出ています。
小中学校では臨時休校や停電になった地域もあります。
最新の気象情報や交通情報の確認、
そして、行政や自治体などから発表される
防災情報も確認するようにしてください。
昨年の大きな被害を受け、各気象台から発表される気象情報の中で、
表現がよりわかりやすい表現に改善されています。
※気象状況が具体的にイメージでき、安全を確保する行動につながる表現です。
例えば、「大雪による交通障害に警戒」、
「雪や風が急激に強まる見込み」という表現は
⇒「車が埋まるような障害」、「雪が積もって身動きが取れなくなる恐れがある」など。
また、危機感を伝えるため、「数年に一度の猛ふぶき」、
「外出は控えてください」などの
キーワードが盛り込まれています。
オホーツク海の流氷が太平洋にも流れ込んでいる
暴風の影響でオホーツク海に接岸した流氷が、
一部、太平洋へも流出しているようです。
(2014年2月17日 13時18分)
相原恵理子
気象予報士 防災士
http://www.tenki.jp/forecaster/diary/aihara_eriko/2014/02/17/7941.htmlより
道新の記事より
北海道・釧路と根室で大雪、交通網を直撃
白糠で32センチ、車立ち往生
(02/17 07:00、02/17 07:10 更新)
釧路市北大通の歩道で吹きだまりを除雪する市民=16日午前9時(小野弘貴撮影)
関東、東北地方で記録的大雪をもたらした低気圧の接近により、
釧路、根室管内でも16日、大雪に見舞われた。
JRやバス、空の便の多くが運休・欠航したほか、
イベントの中止も相次ぎ、市民生活に大きな影響が生じた。
釧路地方気象台によると、16日午後5時までの24時間に、
白糠町で32センチ、根室市で22センチ、
中標津町で31センチの降雪。
釧路市は20~30センチに達した。
JRは花咲線の14本、釧網線の2本、根室線2本が運休。
釧路空港発着の羽田、千歳、丘珠線の計14便が欠航し、
運航した便は最大で約2時間の遅れが出た。
吹雪で道路網も寸断された。
釧路建設管理部によると午後5時現在、
根室管内を中心に道道34本が通行止めになった。
釧路市街では車の立ち往生が続出。
JAF釧路支部には救助依頼の電話など約80件が寄せられ、
救援車8台で対応に回った。
路線バスはくしろバスの23路線、
阿寒バスの12路線、根室交通の8路線が運休した。
タクシーは運行をとりやめる業者が出た。
釧路市内では生活道路などの除雪が追いつかず、
市民が雪かきに追われた。自営業上林邦彦さん(58)は
「(飲食店の前で)もう2時間ほどやっている。
今やらないと明日の営業に差し支える。雪を捨てる場所が無いので、
なかなか作業が進まない」と疲れ切った表情で話した。
影響はイベントにも及んだ。
釧路市内では、共産党釧路市議団主催の
「カジノ問題を考える市民シンポジウム」などが中止。
また、釧路商工会議所主催のご当地検定「くしろ検定」や、
根室市で予定されていた歯舞群島多楽島出身者とその家族でつくる「多楽会」の総会が延期となった。
大雪警報を受け、根室市は災害対策本部、中標津町は対応本部、
釧路市は警戒本部をそれぞれ設け、職員らが被害の有無などの情報収集に当たった。
釧路地方気象台によると、低気圧の影響で18日まで根室管内、
釧路管内北部は暴風雪が予想されるという。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/521627.htmlより
道東、オホーツク大荒れ 北海道・中標津で宿泊客65人孤立
(02/17 11:37、02/17 11:39 更新)
雪の中、除雪に追われる市民ら。車(右)は一晩ですっぽりと雪に埋まった=17日午前7時35分、北見市内
道内は17日、低気圧が千島近海で発達し、
太平洋側東部やオホーツク海側を中心に大雪と強風に見舞われた。
各地で通行止めやJRの運休が相次いだ。
札幌管区気象台は18日にかけて、
猛吹雪による交通障害への警戒を呼び掛けている。
札幌管区気象台によると午前9時までの24時間降雪量は
宗谷管内枝幸町歌登で39センチ、
オホーツク管内遠軽町で38センチ、宗谷管内中頓別町で35センチなど。
最大瞬間風速は釧路管内弟子屈町で
32・4メートル、日高管内えりも町襟裳岬で27・9メートル、
檜山管内江差町で22・6メートルなど。
JR北海道は17日午前10時半現在、
石北線は札幌と網走を結ぶ特急オホーツクなど特急9本を含む36本、
釧網線は26本が運休または部分運休。
花咲線は根室市の落石駅構内で起きた分岐器(ポイント)故障と
大雪のため、快速と普通列車の計17本が部分運休や運休した。
一方、根室管内中標津町の養老牛温泉では
3軒の宿泊施設の宿泊客計65人が足止めされている。
道警交通管制センターによると、17日午前9時現在、
吹雪などの影響で、自動車専用道路の美幌バイパスと、
国道は238号の網走市三眺―オホーツク管内湧別町信部内など8路線10区間、
道道は67路線80区間が通行止めとなっている。
国道を管理する開発局は17日午前6時半に災害警戒本部を設置した。
同気象台によると、暴風雪は太平洋側東部やオホーツク海側では18日にかけても続き、
18日午前6時までの24時間降雪量は多いところで
オホーツク海側が50センチ、
日本海側と太平洋側東部が40センチを予測している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/521690.htmlより