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“ブラックバイト”はなぜ生まれたのか?

2016年02月23日 19時19分39秒 | 生き方(Life)
“ブラックバイト”はなぜ生まれたのか?
@DIME 12月10日(木)20時0分配信

“ブラックバイト”はなぜ生まれたのか?




企業が置かれている厳しい経営環境、学生の経済状況の悪化、
非正規雇用の増加、少子高齢化の影響による労働力不足など、
ブラックバイトの背景には労働に関する
今日の問題が複雑に絡み合っている。
 
株式会社アイデムの研究部門「アイデム人と仕事研究所」は、
“求人”と“求職”の両視点から労働市場に関する調査分析を行い、
さまざまな情報提供を行っている。
「アイデム人と仕事研究所」は
報道関係者向けのニュースレターを発行し、
“労働市場の今”を伝えている。

48.2%が労働条件等でトラブル
ブラックバイトとは、学生を不当に働かせる違法性のあるアルバイトのことを指し、
社会問題になっている。具体的なトラブルは、
残業代が支払われない、休憩時間が与えられない、
ノルマの未達成を理由に商品を買い取らされる、
上司によるパワハラ・セクハラの横行などがあげられる。

そうした中、厚生労働省が行った
「大学生等へのアルバイトに関する意識等調査」の結果(11月9日発表)によると、
学生アルバイト1000人が経験したアルバイト延べ1,961件のうち、
48.2%で「労働条件等で何らかのトラブルがあった」との回答があった。
トラブルの内容(複数回答)はシフトに関するものが多く、
最多は「採用時に合意した以上のシフトを入れられた」14.8%、
次いで「一方的に急なシフト変更を命じられた」14.6%、
「準備や片付けの時間に賃金が支払われなかった」13.6%となっている。

また、労働基準法で定められた労働条件の明示については、
書面での提示がなかったケースは58.7%で、
口頭での説明もなかったケースは19.1%だった。
同調査は、問題化しているブラックバイトの実態を把握するために
国が初めて行ったもの。調査対象は
18~25歳の大学生・大学院生・短大生・専門学校生で、
週1日以上のアルバイトを3カ月以上続けた人。
対象者の勤務経験のある業種(複数回答)は、
コンビニエンスストア15.5%、学習塾(個別)14.5%、
スーパーマーケット11.4%、居酒屋11.3%の順となっている。

アルバイトをする目的の変化
かつて飲食店でアルバイトをしていた大学4年生のAさんは、
勤務シフトのことでオーナーともめ、退職したという。
「オーナーは基本的には優しい方でしたが、
感情の起伏が激しいので、付き合っていくのは大変でした。
そんな性格なので、スタッフは
ひんぱんに入れ替わっていました」。

Aさんは、最初はシフトの融通をきいてもらえたそうだが、
人が採れなくなったことなどから、
だんだん無理なシフトを組まれるようになった。
「シフトに入れない理由を説明しても、組んでしまうのです。
店に協力したい気持ちはありましたが、
あまりにも強引なので言い争うことが多くなりました。
3年の夏くらいからインターンなどの就職に向けての活動が始まり、
バイトに入れない日が増えます。
ですが、理解してもらえないのです。
オーナーにはいろいろお世話になっていたので、
辞めるのは不本意でしたが、
決断せざるを得ませんでした」

Aさんは退職を選べたが、ブラックバイトであることがわかっても
辞めることができない事情を抱えた学生もいる。
アルバイトの収入がなければ、
生活が立ち行かない状況にある学生が増えているのだ。
1990年代後半から経済状況の悪化によって、
民間企業の労働者の平均年収が低下している。
これは仕送り額の減少といった形で、
学生の経済状況に影響を与えている。
かつて学生がアルバイトをする動機は小遣い稼ぎが主流だったが、
現在は生活費の補助という目的が大きくなっている。

ブラックバイトが生まれた背景
ブラックバイトが生まれた一因は、
企業を取り巻く厳しい経営環境にある。
変化が激しく、先行きの見えない時代を生き残っていくため、
企業はさまざまな施策を講じなければならない。
効率化を図るために正社員が行っていた業務を見直し、
パートやアルバイトに担ってもらうこともその1つだ。
ブラックバイトは、それがエスカレートしたものと言えるだろう。
現在、労働者全体に占めるパート、
アルバイト、派遣・契約社員などの非正規社員の割合は
約4割となっている。企業の苛烈な競争のしわ寄せが、
ブラックバイトを生んだとも考えられる。

また、別の視点から見ると、少子高齢化や
景気の回復傾向による求人増などの影響で、
人員確保が難しい状況にあることも考えられる。
採用難が続けば、現行スタッフや新人に
かかる負担が増えて過重労働を強いることになり、
ブラックバイト化してしまうこともある。
企業が置かれている厳しい経営環境、学生の経済状況の悪化、
非正規雇用の増加、少子高齢化の影響による労働力不足など、
ブラックバイトの背景には労働に関する
今日の問題が複雑に絡み合っているのだ。

@DIME編集部