ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

自分自身が家族を失うという経験をして初めてその苦しみの重さに気付き ました

◆7月7日 国連運営学校にまた空爆、16人死亡 ガザ中部(AFP=時事)
中部ヌセイラトで6日、数千人が避難する国連運営の学校が空爆を受け16人が死亡した。死傷者のほとんどが「子ども、女性、高齢者。

◆7月7日 米CIA長官、各国とガザ停戦案協議へ 近く訪問と米報道(共同)
6日、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官がドーハを近く訪れ、イスラエルや欧州各国の情報機関トップと協議する。イスラエルも訪問してネタニヤフ政権に合意を促す。


◆◆ 2023年12月25日 ニュースウオッチ9は1月7日の攻撃で20歳の兵役についてい
た息子を亡くしたイスラエルの母の言葉を伝えている。ここでは母の言葉だけを取り
出します。詳しい内容は以下に掲載。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2024/01/18/37188.html

「自分自身が家族を失うという経験をして初めてその苦しみの重さに気付きました」

「息子は責任感が強かったので、上官の兵士として息子らしい最期だったと思います。しかし、母親としては複雑です。その時の息子に声をかけられるなら、母親としては『早くそこから安全なところに逃げて私たち家族のいるところに来て』と言いたかったです」

「子を持つ親にとって最悪のことです。自分の子どもを失うことよりつらいことはありません。・・・子どもを亡くす親の気持ちというのは、言葉にできないほどつらいです」

「私は自分自身が家族を失うという経験をして初めてその苦しみの重さに気付きました。これほどつらいことはありません。どんなことにも比較できない苦しみです。多くのパレスチナ人と多くのイスラエル人は対話することがありません。だから、それぞれは深い痛みがあるのに、相手の痛みに対しては盲目(ママ)なんです。なにかを変える唯一の方法は息子がしたように相手の話を聞き理解しようとすること。対話を試みるべきだ、と考えるようになりました」

「私は自分の息子についてお話ししますが、それは国のために死ぬことが英雄だと思ってほしいからではありません」

「わたしたちはみな大きな痛みを感じています。そういうとき、怒りにまかせ、暴力に向かいがちです。暴力によって状況がよくなることを信じて。でも私はそうは思いません。政府は『勝利』という言葉を掲げます。でも私にはその意味は分かりません。私には亡くなった長男のほかに3人の子どもがいます。次男は先週、兵役につきはじめました。この状況をどう改善するか考えなければ、わたしたちすべてに待っているのは『敗北』しかありません」

「(パレスチナ人に)メッセージを送ったのは、私は彼らのこと、彼らの痛みについて考えていると伝えたかったからです。息子の死という大きな痛みを通じて、私は、彼らの痛みを考えるようになりました。相手の苦しみを理解するために努力すること、痛みを知ること、それがともに歩むための唯一の方法だと。息子はそれを知っていたんだと思います」

「私が戦っているのは、ハマスではなく、“人々が抱く妄想”です。その妄想というのは、さらに多くの人を殺せば戦争は終わり、安全が訪れるという思い込みです。これは難しく、複雑な問題です。お互いの話に耳を傾けることでしか変化は訪れません。他の人の考えを受け入れたり、すべて賛成する必要はありません。せめて対話して話を聞くことを学びましょう。わたしたちには平和的に解決するしか、選択肢は残されていません」

「私はハマスの行為についてあなた方を責めるつもりはありません。イスラエル人であれパレスチナ人であれ、嘆き悲しむ親がいなくなるよう願っています」


◆ひかるの呟き◆
最愛の息子を亡くしたイスラエルの母が自分の苦しみと同じ苦しみを、パレスチナ人が長年にわたって味わってきたことに気づいた。その時、対話の大切さに思い至ったという、ここに戦争を終わらせる道がある。日本人の自分たちはイスラエルの母と同じ立場に立たされてきた歴史がある。かつての侵略戦争で家族の戦死が知らされたとき、どうだっただろうか。この問いかけに私たちはまだ回答をだしきれていない。イスラエルの母の呼びかけは私たちにも向けられている。

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