うちの稼業は再生資源の買い入れをやっている。
おもに金属全般と紙全般を扱っている。
あとそのほかに、工場や個人宅のお片付けなどもやっている。
そんなわけで、今から約2年前・・・。
「うちの一人暮らしのおばあちゃんが亡くなったので、不要なものをかたづけてくれませんか」
という依頼が入った。
何人かの従業員さんとともに同じ町の海沿いの漁師町のおたくへ。
路地の突き当りが海、期待が高まります。
こちらのお家
作業中、ずいぶん波の音が近いなー、と思っていたので、トラックに大方の荷物を
積み終えたころ敷地の東側へ行ってみた。
すると、なんとドーンのオーシャンビュー・・・。
道路をまたがずすぐそこに地元のビーチが横たわっている。
すごい立地なのだ。
空が青い、波の音がする・・・
ドーンの太平洋 家からの眺めもこんな感じのはず。
いいなー、なんてすてきな土地なんだろう。
それこそである、自宅でウエットスーツに着替えボードを担ぎ、小走りで約15秒、
そこには人もまばらなプライベートビーチ。
休みの日には、ハンモックで、ぼーっと一日海を眺めて、の世界なのだ。
ビール片手に何するでもなく。
嗚呼、海さえあれば・・・
人気は少ない、ほぼプライベートビーチ・・・
海岸線は美しい、そして長い・・・
この土地どうなるのかなーと気にしつつ、数ヶ月後・・・
ふらっとそのお宅へ行ってみると、なんと「売り物件」の不動産屋の看板があるではないか。
ためしに電話を入れてみる。
なんと価格は300万円!!
土地はやく100坪である。だから坪単価3万円!
へーっとおもって電話を切った後、約20分後
「やっぱり200万円でいいですよ」ときた。
すごいでしょ・・・。
どうやら海に近いということは、地元の人にとってはネガティブな要素でしか無いらしい。
車はさびるし、洗濯物は潮っぽくなるからだ。
このあと真剣に悩んだ。
今どうこうでなくとも、将来的にはセカンドハウスとか、カフェでもやるとか。
設計をやっていた人間としてプランもいくつか作った。
既存家屋をリフォームしたカフェのプランまで考えた。
キッチンは朝日を感じながら、ついついうみを眺めてしまうオープンな明るいキッチンにしよう。
海風が強いだろうから、東側ははめ殺しの天地丈のおおきな窓を連窓させよう。
トイレにもこだわった。
便器に座ると、羽目殺しの窓から、絵画のような海が見えるトイレだ。
違う壁面に設けた窓から「ザーッ、ザーッ」と波の音が聞こえてくる。
当然海に面した東側には芝生を植えよう。
そして日曜の朝には芝刈りをしながら、朝日が昇るのを眺めよう。
そして庭につるしたハンモックで、波の音を枕にぼんやり過ごそう。
バイクがさびないようにインナーガレージがほしいなー。
オッと、サーフィンから帰ってきたら外にシャワーがいるぞー。
こっち側は地元で人気のサーフスポット「坂下」
そうこうしてるうちに売れてしまった。
やっぱ200万円だもんなー。
今でもちょっと後悔の残る、シーサイドのお宅のお話でした。
水着を持ってきてなかったので、ハダカンボウで遊んでます。
おもに金属全般と紙全般を扱っている。
あとそのほかに、工場や個人宅のお片付けなどもやっている。
そんなわけで、今から約2年前・・・。
「うちの一人暮らしのおばあちゃんが亡くなったので、不要なものをかたづけてくれませんか」
という依頼が入った。
何人かの従業員さんとともに同じ町の海沿いの漁師町のおたくへ。
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作業中、ずいぶん波の音が近いなー、と思っていたので、トラックに大方の荷物を
積み終えたころ敷地の東側へ行ってみた。
すると、なんとドーンのオーシャンビュー・・・。
道路をまたがずすぐそこに地元のビーチが横たわっている。
すごい立地なのだ。
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いいなー、なんてすてきな土地なんだろう。
それこそである、自宅でウエットスーツに着替えボードを担ぎ、小走りで約15秒、
そこには人もまばらなプライベートビーチ。
休みの日には、ハンモックで、ぼーっと一日海を眺めて、の世界なのだ。
ビール片手に何するでもなく。
嗚呼、海さえあれば・・・
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この土地どうなるのかなーと気にしつつ、数ヶ月後・・・
ふらっとそのお宅へ行ってみると、なんと「売り物件」の不動産屋の看板があるではないか。
ためしに電話を入れてみる。
なんと価格は300万円!!
土地はやく100坪である。だから坪単価3万円!
へーっとおもって電話を切った後、約20分後
「やっぱり200万円でいいですよ」ときた。
すごいでしょ・・・。
どうやら海に近いということは、地元の人にとってはネガティブな要素でしか無いらしい。
車はさびるし、洗濯物は潮っぽくなるからだ。
このあと真剣に悩んだ。
今どうこうでなくとも、将来的にはセカンドハウスとか、カフェでもやるとか。
設計をやっていた人間としてプランもいくつか作った。
既存家屋をリフォームしたカフェのプランまで考えた。
キッチンは朝日を感じながら、ついついうみを眺めてしまうオープンな明るいキッチンにしよう。
海風が強いだろうから、東側ははめ殺しの天地丈のおおきな窓を連窓させよう。
トイレにもこだわった。
便器に座ると、羽目殺しの窓から、絵画のような海が見えるトイレだ。
違う壁面に設けた窓から「ザーッ、ザーッ」と波の音が聞こえてくる。
当然海に面した東側には芝生を植えよう。
そして日曜の朝には芝刈りをしながら、朝日が昇るのを眺めよう。
そして庭につるしたハンモックで、波の音を枕にぼんやり過ごそう。
バイクがさびないようにインナーガレージがほしいなー。
オッと、サーフィンから帰ってきたら外にシャワーがいるぞー。
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そうこうしてるうちに売れてしまった。
やっぱ200万円だもんなー。
今でもちょっと後悔の残る、シーサイドのお宅のお話でした。
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