On The Road

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6-14

2010-03-11 07:24:22 | OnTheRoad第6章
 あずも髪から砂を落とすのを手伝ってくれて、さっきのオバサンが「彼女にいいとこ見せようとして転んだ?」と聞いた。
 「そんなとこです」と僕は答えて、あずとダイニングに向かった。大きなお皿に3種類の料理がすこしずつ載っていて、サトウさんの和菓子みたいだと思った。
 「本格的だね。おいしそう」とあずはフォークを持ってエビを食べた。「うん、おいしい」
 僕はあずを見ながらエビとトマトを一緒に突き刺した。「うん、ホントおいしい」

 オバサンは僕たちが食べはじめると一度キッチンに戻って「好評よ」とダンナさんに言った。ダンナさんは何かを焼きはじめたようで、バターとかニンニクとか魚が焼けるニオイがした。

 ペンションのオーナーオススメランチは、1品も期待を裏切らなかった。僕たちはゆっくり時間をかけて食事をした。



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