青い手袋の上に白とピンクが1つずつ並んでいた。「これがコバヤシで、ピンクは私ね」と女の子が言って、僕より背の高いコバヤシ君はピンクのこだいふくを一口で食べた。
「やだ、コバヤシ、私を食べちゃった」「じゃあ、お前オレを食えよ」
2人は堂々とイチャついた。僕にはこんな時期はなかったと思う。
今の若い子はとか言いたいとは思わない。そんなに年を取ったとも思わない。ただ学生の頃の僕が、コバヤシ君ほど女の子との付き合い方をしらなかったのはたしかだ。
コバヤシ君は太っ腹なところを見せて、こだいふくを2袋買ってくれた。コバヤシ君からこだいふくを1袋もらった彼女は「ありがと」と言って、背伸びをしてコバヤシ君の頬に軽くキスをした。
コバヤシ君はちょっと僕の目を気にしたけど、僕は目をそらしてニッコリ笑った。それから「ありがとうございました。いつまでも仲良くしていてくださいね」なんて言って、2人を見送った。
制服の年季の入り方から見るとコバヤシ君たちは3年生だ。2人でいると楽しそうだけど、受験を控えてイライラしたりすることもあるだろう。でも、そんな時期はあっという間に終わってそれぞれの進路が決まって春になったらと考えると、ずっと仲良くなんてムズカシイのかもしれない。
僕と後輩のスズキさんはそのまま自然に別れてしまったけど、コバヤシ君たちが続いていってくれたらいいなと思った。
僕はやっぱり年を取ったのかもしれない。
「やだ、コバヤシ、私を食べちゃった」「じゃあ、お前オレを食えよ」
2人は堂々とイチャついた。僕にはこんな時期はなかったと思う。
今の若い子はとか言いたいとは思わない。そんなに年を取ったとも思わない。ただ学生の頃の僕が、コバヤシ君ほど女の子との付き合い方をしらなかったのはたしかだ。
コバヤシ君は太っ腹なところを見せて、こだいふくを2袋買ってくれた。コバヤシ君からこだいふくを1袋もらった彼女は「ありがと」と言って、背伸びをしてコバヤシ君の頬に軽くキスをした。
コバヤシ君はちょっと僕の目を気にしたけど、僕は目をそらしてニッコリ笑った。それから「ありがとうございました。いつまでも仲良くしていてくださいね」なんて言って、2人を見送った。
制服の年季の入り方から見るとコバヤシ君たちは3年生だ。2人でいると楽しそうだけど、受験を控えてイライラしたりすることもあるだろう。でも、そんな時期はあっという間に終わってそれぞれの進路が決まって春になったらと考えると、ずっと仲良くなんてムズカシイのかもしれない。
僕と後輩のスズキさんはそのまま自然に別れてしまったけど、コバヤシ君たちが続いていってくれたらいいなと思った。
僕はやっぱり年を取ったのかもしれない。
毎回更新を楽しみにしています
心の成長があたたかくて好きです
応援してくれているみなさん(5名様)と新年会をしてきました。
5名様とUnknownさんや読者の皆さんが2010年幸せにすごせますように。