On The Road

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2010-02-16 21:05:45 | OnTheRoad第4章
 女の人を幸せにするってこういうことなんだ。僕は僕の、ハルさんやお母さんやアキエさんを幸せにできるかどうかわからない。

 会ったことはないけど、きっとトオルさんは優しくてステキな人なんだろうなと思った。もしあずに会えていなかったら、僕は今日あの人を好きだと気づいた途端に失恋していたんだと気づいた。

 ハルさんたちは家族やお茶会に招待した昔の生徒さんたち用に、和菓子を全部で23こも買ってくれた。今日ハルさんの家の茶室では、午前と午後に分けて2回、トオルさんが帰ってきたら家族だけでもう1回のお茶会が開かれる。

 桜の花みたいな和菓子と抹茶のカステラが載っていたお皿はカラになり、黄色い和菓子や小さいピンクのようかんも減った。サトウさんは慎重に和菓子を詰めて、「大福は2こでいいですか?」と聞いた。「先生の大好物を忘れたら怒られるところでした」とハルさんは答えた。「きれいなお菓子ばかりでうっかりしていました」



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