カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

マキシドレス

2011年07月15日 | Fashion

これはクルーズに限った事ではないのですが、私にとって旅支度の最重要課題は、

「コンパクトである事 」でございます。

旅先で増えるばかりの荷物の事を考えますと、

スーツケースにいかにスペースを残しておけるかが、旅の成功を大きく左右するものですから。

私の場合、夏(時々冬)の旅の強い味方はズバリ!マキシドレスでございます。

このマキシドレス、私は流行とは全く関係なく、頻繁に旅をするようになってから、

10年以上に渡り大きな信頼を置いている頼もしいアイテムです。

何故マキシか?と申しますと。。。。。

省スペースなお洋服として他の追随を許さない。

大変着心地が良いにも関わらず、カジュアルからフォーマルまで驚く程の対応能力が有る。

洗えばすぐに乾き、シワの心配も不要である。

乗り物の移動中等、着崩れないことや、

ついついお行儀が悪くなりがちな足元をたっぷりしたスカートがカバーしてくれる。

そして、これはどういう事かピンと来ない方も居られるかもしれませんが、

様々な国や環境でのトイレ事情を考えた場合、とても衛生的である。

などが揚げられます。

衛生的という事について少し説明を加えさせて頂きますと、

”お食事も出来そうな程美しいパブリック化粧室”をそこかしこに有するのは、

世界広しといえども日本だけではないかと思います。

私が旅する国々には、入るのに大変な勇気が必要な個室達も多々ございます。

そのような場合、長居は無用でございますね。速やかに用件を済ませて脱出しなくては!

床にパンツの裾が着くのを恐れたり、タマネギの皮を剥くように衣類をはぎ取っている余裕はないのです。

長年の経験から、ワンピースはそのような場合、最も安全清潔なお召し物でございますよ。


長くなりましたが、そのような訳でワタクシはマキシ。

でも、探すのが中々大変なアイテムでもございました。

ここ2年程、マキシドレスが流行してくれている御陰様で、

バラエティーに富んだデザインを見つけることが出来、有り難いことです。

それではもう長い付き合いになる、私の頼もしいパートナーのマキシ達を何点かご紹介。。。。

とても薄手で軽いナイロンジャージ素材にレースの模様がプリントされたタンク・マキシ。

合わない事は無いのですが、小物やカーディガンに黒を合わせると重くなってしまうので、

私はシルバーを合わせます。丈の短いカーディガンも写真ではグレーですが、

ラメ糸で編まれたシルバーのハイゲージニットです。

カジュアルなT-シャツ素材のチューブトップ・マキシ。

肩を出し過ぎますと、リゾートムード満天になってしまいますので、

時には薄手の白シャツの前を結んで羽織ったりします。

その場合、トングサンダルもビジューデコレーションされたヒールを合わせます。

エスニックカラーのパッチワーク・プリントのチューブトップ・マキシ。

この素材は洗って絞って10分で乾きます。マジで。

こちらは問答無用でリゾート仕様ですので、キチンと感は無理ですが、

ホテルのプールサイドレストランやバー位までなら大丈夫だと思います。

そうかと思えば、服を脱ぎ着する必要の有るスパに出掛けたり、

ビーチで濡れた水着の上に着てしまったり、はたまたパジャマ代わりにもなる、大変優れた一着です。

特にリゾートでは、デコルテを隠す事無く堂々と着てしまう潔さも必要かと思います。

大変軽い素材の茶系ゼブラプリントのタンク・マキシ。

こちらはプリントが落ち着いていますので、

麻のジャケット等を合わせ、靴をチェンジしますとビジネスにも着られます。

マキシ丈なのですが、ウエスト部分に入っているゴムでスカート丈を調整することが出来るのが優秀。

少しだけしっかりした光沢のあるストレッチジャージのタンク・マキシ。

左側だけ膝より少し下までのスリットが入っているだけの直線断ちです。

一見つまらない程にシンプルな一着ですが、これほど頼りになるドレスはございません。

写真のように着れば、カジュアルで涼しげな昼間の黒として着ることが出来る一方、

上に豪華なレースやフリルの装飾のあるシルク素材のカシュクールブラウス等を羽織りますと、

スカート部分がフルレングスのロングスカートになり、

ドレスコード ”ブラック・タイ” にも充分通用する豪華さが出ます。

(ブラウスの写真を撮ろうとしましたら、クリーニングに出してしまっておりました。)


今回のクルーズでも、これらのマキシ達はフル回転で大活躍でした。

一着のお洋服を、いかに変化を持たせて着るかに情熱を傾けるのも楽しいものです。

ご覧頂いてお判りのように、私の選ぶマキシドレスは体に付かず離れずのシンプルなラインで、

スカート部分がティアードのラブリーなものや、張りのある素材のもの、は有りません。

そのようなデザインが嫌いな訳では無いのですが、私の目的に合わないのです。

私は今後も一生マキシドレスを着続けるつもりですので、

流行している今のうちに、着回しの効く利用価値の高いものを買い足しておこうと思っております。

次回は、旅先でのアクセサリーのお話など。


素敵な週末を