王様とのお散歩途中で毎日眺める風景も、すっかり秋です。
あっけらかんとした夏の後のこの時期は、寂しい様な、
何故か心をせかされる様な気持ちが致します。
本来時間は過去、現在、未来と続いて行く訳ですが、
人は過去を振り返り、未来を予測し、現在を見るものだと申します。
お祭り騒ぎの夏を振り返り、やがて来る冬を思い、丁度中間の秋の真ん中に立ちますと、
このように何とも物悲しい気分になるのでしょうか。
これは丁度、ちょっとセンチで憂いをまとう様な夕暮れ時の気分に似ています。
イギリスで華やかでエレガントなハイティーの習慣が始まったのも、
夕方の沈みそうな気持ちを払拭する為のものだったとか。
女はいつの時代も、気分転換上手でなくてはなりません。
私にとって、まるでハイティーの様に気分を上げてくれるアクセサリー。
大振りな深い赤の天然石ピアスです。
笠を被った様な、ゴールドのメタルパーツがエジプトの装飾品を思わせます。
私は小柄ですので、縦のラインを強調しつつ全身の色調を通すことを心がけているのですが、
それは、まとまりは有るものの、少し無難過ぎて私らしくないなあと思うことも。。。
そんな時、この鮮やかな赤の力を借ります。
あごのラインの前下がりボブが今の私のヘアスタイルなのですが、
このピアスですと、前から見たときよりも横から見た時に一層赤が際立ちます。
この秋はいつになく茶系、特にベージュのコーディネートが気になる私。
ベージュ、赤、ゴールド、キャメル。
分量を考えながら、そんな組み合わせを楽しんでみようかと思っています。
ホラね、そんなことを考えていましたら、
もの悲しい気持ちなど、どこかに消えて行ってしまいました。
赤には、不思議な力が有るのです。
では