9月になりました。
まだまだ暑い日が続いていますが、こちらは今週末を持ちまして秋でございます。
古き良きトラディションを重んじる方ならば、
この週末を境に白い靴、バッグ、お洋服を身につけなくなります。
個人的に、そのトラディションは敬意を持って辞退しますが、
それでもやはり、白のトーンを温度を感じるものに変えたくなったりします。
そんなこんなで、ファッション的には秋の予感がする今日この頃、
余り気が乗らなかったのですが、知人のショッピングにお付き合い致しました。
ショッピングが嫌いな訳も無く、ただその日は終わらせなければならない仕事が有りまして。。。
私は、その方のパーソナルスタイリストを仰せつかっているもので、致し方なく出掛けました。
が・・・・・
あはは~
行って良かったです。ずっと探していたモノを見つけました。
デニムに似合う茶色のレザーバッグです。
茶色程、ファッション的に私を悩ませる色は有りません。
ぴったり合えば、これほど格好よく決まる色はございませんが、
選び方を間違えると、目も当てられない色です。
アート専攻の学生として色彩学を学んで以来、より一層こんがらがってしまいまして、
そのまま今に至っております。
でもどうしても、一つだけ茶色のレザーバッグが欲しいと思い続けていました。
バッグが茶色でなければ成立しないコーディネートもあるもので。。。
私は頭に思い描いた通りのものが見つかるまで、何年でも待ちます。
そして出会ったのがこちら。
数分間で必要項目をチェックした後、値段を見ずに購入を決定。
余談ながら、何でもそうですが、値段というのは人の目を狂わせます。
限度は有りますが、値段がどうあれ、欲しいのか?欲しくないのか?
そのように考えないと、不要なものはどんどん増えていくように思います。
そういう買い物をする為に、時に私は何年でも待ち続けるのです。
シワ加工が施された、明るいキャメル色のレザー。ハンドル部分と色が微妙に違っています。
本体では裏側に出ているレザーの面を、ハンドルでは表として使用しています。
この微妙な2色使いが、必ずやコーディネートに深みを与えてくれるはずです。
写真をきれいに撮る為に、中に厚手のブランケットが一枚入っています。
かなり大振りなバッグということになりますが、この大きさが私にとっては絶対条件。
上部がファスナー開閉であることも、安全でない国にも旅をする私にはやはり必須。
メタル類はシルバー。これも奇蹟です。茶色のバッグのメタルは概ねゴールドなのです。
私はシルバーのアクセサリーを好むので、絶対条件とは申しませんが、願わくば。
ファスナー付きの外ポケットがこちらの面に斜めに二つ。
裏側にもっと大きなものが横一文字に一つ付いています。
横から見ると判り易いかと思うのですが、全体は3部構成で、
中央はファスナー開閉、両側はマグネット開閉になっています。
このマグネット開閉部分に、私の必需品の一つ、i-pad が余裕で収納出来ます。
中央の収納部分には、先ほどお話ししたように、大きなブランケットが余裕で入ります。
ここまで大きいと、通常重いはずなのですが、驚いてしまったのはその軽さ!
親の欲目?で大袈裟に申し上げますと、紙袋のように軽く感じます。
このレザーのシワ加工が、今の私にはとりわけ愛おしく感じられます。
私が魂を込めて制作を続けている、ペーパーシリーズの作品と共通するものを感じるからです。
滑らかな表面では出す事の出来ない陰影。
きっとこのバッグのデザイナーも、それを感じているのだと思います。
さあ、これで何年もクローゼットで熟成されたままだった、ボルドー色のブラウスを、
ビンテージデニムとコーディネートして着ることが出来そうです。
私はこのバッグを、お手入れしながら一生使うのです。
2011年、私の秋はバッグから始まりました。
では