カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

私の秋はバッグから

2011年09月02日 | Fashion

9月になりました。

まだまだ暑い日が続いていますが、こちらは今週末を持ちまして秋でございます。

古き良きトラディションを重んじる方ならば、

この週末を境に白い靴、バッグ、お洋服を身につけなくなります。

個人的に、そのトラディションは敬意を持って辞退しますが、

それでもやはり、白のトーンを温度を感じるものに変えたくなったりします。

 

そんなこんなで、ファッション的には秋の予感がする今日この頃、

余り気が乗らなかったのですが、知人のショッピングにお付き合い致しました。

ショッピングが嫌いな訳も無く、ただその日は終わらせなければならない仕事が有りまして。。。

私は、その方のパーソナルスタイリストを仰せつかっているもので、致し方なく出掛けました。


が・・・・・


あはは~

行って良かったです。ずっと探していたモノを見つけました。

デニムに似合う茶色のレザーバッグです。

茶色程、ファッション的に私を悩ませる色は有りません。

ぴったり合えば、これほど格好よく決まる色はございませんが、

選び方を間違えると、目も当てられない色です。

アート専攻の学生として色彩学を学んで以来、より一層こんがらがってしまいまして、

そのまま今に至っております。

でもどうしても、一つだけ茶色のレザーバッグが欲しいと思い続けていました。

バッグが茶色でなければ成立しないコーディネートもあるもので。。。

私は頭に思い描いた通りのものが見つかるまで、何年でも待ちます。


そして出会ったのがこちら。

数分間で必要項目をチェックした後、値段を見ずに購入を決定。

余談ながら、何でもそうですが、値段というのは人の目を狂わせます。

限度は有りますが、値段がどうあれ、欲しいのか?欲しくないのか?

そのように考えないと、不要なものはどんどん増えていくように思います。

そういう買い物をする為に、時に私は何年でも待ち続けるのです。

シワ加工が施された、明るいキャメル色のレザー。ハンドル部分と色が微妙に違っています。

本体では裏側に出ているレザーの面を、ハンドルでは表として使用しています。

この微妙な2色使いが、必ずやコーディネートに深みを与えてくれるはずです。

写真をきれいに撮る為に、中に厚手のブランケットが一枚入っています。

かなり大振りなバッグということになりますが、この大きさが私にとっては絶対条件。

上部がファスナー開閉であることも、安全でない国にも旅をする私にはやはり必須。

メタル類はシルバー。これも奇蹟です。茶色のバッグのメタルは概ねゴールドなのです。

私はシルバーのアクセサリーを好むので、絶対条件とは申しませんが、願わくば。

ファスナー付きの外ポケットがこちらの面に斜めに二つ。

裏側にもっと大きなものが横一文字に一つ付いています。

横から見ると判り易いかと思うのですが、全体は3部構成で、

中央はファスナー開閉、両側はマグネット開閉になっています。

このマグネット開閉部分に、私の必需品の一つ、i-pad が余裕で収納出来ます。

中央の収納部分には、先ほどお話ししたように、大きなブランケットが余裕で入ります。

ここまで大きいと、通常重いはずなのですが、驚いてしまったのはその軽さ!

親の欲目?で大袈裟に申し上げますと、紙袋のように軽く感じます。

 

このレザーのシワ加工が、今の私にはとりわけ愛おしく感じられます。

私が魂を込めて制作を続けている、ペーパーシリーズの作品と共通するものを感じるからです。

滑らかな表面では出す事の出来ない陰影。

きっとこのバッグのデザイナーも、それを感じているのだと思います。

 

さあ、これで何年もクローゼットで熟成されたままだった、ボルドー色のブラウスを、

ビンテージデニムとコーディネートして着ることが出来そうです。

私はこのバッグを、お手入れしながら一生使うのです。

2011年、私の秋はバッグから始まりました。

 

では


 



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