カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

ローファー気分

2011年04月16日 | Fashion

私の周りの殿方は、一様にショッピングがお嫌いの様です。

この『ショッピング』にはパソコンショップや、DIYセンター、

大型食品店、スポーツ用品店、そしてもちろんワインショップは含まれません。

ズバリ、女性と出掛ける女性の為の女性服のショッピングです。

私のリサーチによりますと、試着室の外で待っているのは針のむしろであり、

売る気満々で、にこやかに微笑むショップ店員さんの見守る中、

『どう?似合うかな?』などと脅迫に近い視線でアドバイスを求められるに至っては、

小学校時代、クラスで作文を読まされた時と等しく苦痛だと。


お互いの心の平和の為にも、私もお買い物にお誘いする事は避けております。

が、必ず彼を必要とするショッピングがございまして、それは靴。

私は彼の靴を見る目を、自分のそれよりも信頼しております。

彼のことは仕事を通して知ったのですが、

その頃の印象は『いつも素敵な靴を履いているヤツだ』でございました。

ですので、私の靴は大抵彼の見立てと言う事になります。


最近、ファッションの好みに変化が有りまして、

かなり高めのヒール一辺倒だった私が、久しぶりにローファー気分。

とは言え、今のところ新しく購入はしていません。

大分前に買って、途中でお休み期間なども有ったり、

手入れをしながら履き続けているものばかりです。

これは、黒いエナメルのローファー。10年前に購入しました。

ある時シカゴでバスに乗っておりまして、その運転手の女性が、

同じようなものを履いていらしたのですが、凄く格好良かったのです

こちらのローファーも10年選手です。

このブランドの靴はとても履き心地が良いからと選んで貰った一足。

お勧め通り、皮の柔らかさや履き込みの良さは特筆に値します。

この色は、履くと足の色と一体化する肌馴染みの良い色なのですが、

これは私のように背が低いと大変有有り難いのです。

ショーツやスカートに素足でローファーなど履きますと、

ヒールと比べるとどうしても膝下の寸法が気になるのですが、

この色ですと、足長効果が抜群でございます。(本人比デス)

こちらはピューターという鈍いゴールドのレザーメッシュのローファーです。

コットンや麻素材などを中心としたナチュラルコーディネートの時、

足元に少し艶をプラス出来るので結構重宝。

このローファーには、大したストーリーはございませんが、お気に入りデス。

ちなみに、このピューターという色が私は好きでして、

同時期に購入した訳ではないのですが、バッグもこの色を持ってます。

最後に、これは一番古く、恐らく13~14年程前のものです。

手持ちの他のローファーと違い、太めの7センチヒールです。

彼からの初めての贈り物がこのローファーでしたので、思い出深い一足です。

これを買ってもらった時の事はよく覚えています。

ショップでお店の方に、あらゆる靴を出して頂き、

全て履いてみろと言われまして・・・・・

その度に、歩け!回れ!と指示が飛びまして、

それはそれは恥ずかしかったです。

靴というのは、こんなに精魂込めて選ぶものなのだと教えられた出来事でした。

 

今回写真を撮る時に使いましたシュースタンドが、こちらです。

上のスタンドの付いた板をスライドさせますと、

このように靴のお手入れ道具が入っています。

カナディアン・シダーで作られていて、杉の良い香りがします。

 

実は私、靴の手入れが趣味のひとつでして、

一度買った靴は手入れをしながら、本当に長く履きます。

長い間履かないものでも、時々取り出しては眺めたり磨いたりが楽しいのです。

今回、久しぶりにローファー気分になりましたので、

しばらくの間、またこれら思い出一杯のローファーを、

大切に手入れをしながら履こうと思います。

 

 

 



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