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もんく [とある南端港街の住人になった人]

台湾点描 その6

1月28日昼。
勝手知ったる台南を散歩する。
以前から面白いと思っていた物を写してきた。

いくらハイテク台湾の街角とは言え、まだまだ街にロボットが歩くような時代じゃありません。これはミネラル水の自販機であります。台湾はこう言ったミネラル水の販売機が街に多くあります。健康志向が強いのでしょうか。(こんなロボットタイプの販売機はここにしかありませんので念のため。)


健康志向と言えば台湾は半端じゃありません。台湾人は薬大好きです。


そうそう、これは台湾に限った事ではないと思われます。中華系の人のいる国は全部じゃないかと思われます。以前マカオに言った時、マカオは最近大陸人観光客がすごく多くなっているのに驚きました。マカオで一番流行っている店は何かと言うと、名物エッグタルトの店でもお土産屋さんでもマクドナルドでも無く、何と薬屋さんです。大量の薬を買って買えるらしいのです。大陸よりマカオの方が薬が良いのでしょうか。

台湾人お金持ちのある人も日本に旅行して10万円分も日本の薬を買って帰りましたし、お土産は何が良いかと聞くと日本の薬と答える人もいます。

ついでに言うと、台湾では薬は大きく分けて2種類あります。日本で普通に売られているような薬は「西薬」と呼ばれ、日本で漢方薬と呼ばれる薬は「中薬」と分けられています。面白いのはこの2種類の薬を売る薬屋さんはちゃんと分かれていて両方が同じ薬屋さんに売られている事は、多分無いようです。そこらへん、どうやってどう使い分けているのか、心の中で折り合いをつけているのか私には全然わかりません。


健康志向は薬に限りません。コンビニに必ず置いてあるのが鶏の油を元に作られた健康食品で、これは何と化粧箱に入れられて正月の贈り物にも使われるようです。何でも鶏の油は身体に一番良いのだそうです。

台南にも鶏肉飯(ちーろーふぁん:鶏肉の乗ったご飯)と人参湯(朝鮮人参で味付けした鶏肉スープ)を出すお店がありますがここもけっこう流行っています。鶏の油が沢山摂取できる料理だからでしょうか。
この料理は薬っぽいものでなくて安くて(110元、400円程度だから他の料理よりちょっとだけ高いけれど)美味しいので私は大好きです。(今回は行かなかったけれど。)



ところで、写真のようなミネラル水販売機が沢山あるって事は、そのお店の地下が水タンクになっていて、そうすると台湾中の地下にそんな穴がボコボコ空いていると思いますか? そんな心配は無いようですよ。これらはRO(ReverseOsmosis)逆浸透膜方式と言う方式で水をこの場で作っているんだと思われます。多分元の水は何とか山の湧き水を元にしているのでなくて、多分水道水じゃないかな。

そうそう、台湾の水道水は飲めるそうですよ。日本時代に作られた水道設備を更新しているので日本と同じ飲める水を水道局が供給しているとの事。


日本にもこんな面白いミネラル水販売機があると良いのになあ。
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