土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
年度末で忙しく、記事エントリーが飛び飛びで申し訳ありません。
前回記事で、
「実際の出生数は1.4人だが出産希望人数、つまり、子供を生みたい人数で、最も多いのは3人。」
というデーターをご紹介しました。
私はこれは、如実に理解できます。
私にも子供が2人おりますが、希望していた子供の人数は3人でした。
図らずも私も、3人の子供を持てないグループだったのです。
出産育児の現場と、少子化対策本部での感覚の違いが、国家の少子化対策を無意味なものにしている・・・と、
実際に家庭を持っている者としましても、そう思う今日この頃でございます。
つまり、実際の家庭の現場においては、子供が3人欲しくても、生み育てられない原因があるのですね。
ここを解決しない限り、日本の人口は減り続けるしかないのです。
では何が、出産育児の現場である家庭での、子供の数を制限しているのでしょうか?
それは、子供の人数が増えると、一気に生活レベルが下がる・・・という、現代の日本における問題があると私は考えます。
それは、今も昔も変わりはないのでしょう。
昔も、間引きと言って、生まれた子供を、すぐに殺めて、死産として処理することも歴史上ありました。
しかし今でもそれは変わらないと思います。
現代では、人工妊娠中絶が可能なので、子供は生む以前に間引きされているのです。
現代の日本では、年間20万に及ぶ胎児が、生まれることなく中絶されております。
人工妊娠中絶と言えば、少年少女が若気の至りで出来ちゃって・・・というイメージがありますが、
データーから換算すると、最も多いのは、3人目の子供なのです。
高齢出産の問題もありますが、やはり現場であるそれぞれの家庭においては、2人までは生み育てられても、
3人になると生めなくなって、中絶している現状があるのです。
主な原因は、やはり教育費にあると考えられます。
これは、2人の子供を持つ私の実感でもあります。(笑)
今では子供を一人、大学を卒業させるために必要な教育費は、一人2~3000万円と言われております。
生涯賃金が2億円として、この教育費の閉める比率はかなりの高負担です。
高い収入を得ている世帯は、その子息も高い教育を受けられ、その結果、高い所得の世帯の子孫は高い所得を得る職業に就く。
それでは貧困の世代間連鎖となり、近未来の日本は、新たな貴族社会となって行くでしょう。
であるならば、最初から生み育てる子供の数を制限して、立派な教育を付ける・・・
という選択肢を選んだとしても、これは致し方ないと思うのですね。
これが、現代の間引きの実態でです。
国家が、この現状をどう考えているかは、私のような一市民には理解できませんが、
このままの現状であれば、日本の人口は減る一方であるだけでなく、
現実的に生まれる前に奪われる命が、増え続けることになります。
何か打つ手はないのでしょうか?
高等学校の無料化がありましたが、何の策もない教育の無料化政策は、教育レベルの質を落とします。
その結果、長期的視点に立てば、公立高校では授業の質が、確実に落ちることとなります。
日本人は、子供にまともな教育を施したいと願う国民です。
ですから安易な無料の教育は、私学や塾への教育投資が増えることとなり、かえって必要な教育費は上がるでしょう。
なぜなら、子息への教育は、次の貧困の連鎖を食い止めるためには必須だからです。
私見ですが、要するに、子供の数が増えても実際の現場での負担そのものが、増えなければ良いのだと思います。
つまり3人目の子供からは、全ての教育費を、国家が出費すれば良いと私は考えます。
であれば、2人目までは、何とか親御さんも頑張れます。(笑)
私なら頑張ります。(爆笑)
3人大学まで・・・となれば、上の2人にも、ケチでなければなりませんが、
3人目以降の負担がないとなれば、その必要はありません。
また同様に、3人生んでも、経済的にペイできれば良いのですから、
子供を3人以上生んだ母親には、年金受給額を、大幅に増やして差し上げれば良いと思います。
出産数が2人と3人では、2倍くらい違えば、俄然生む気力が沸いてまいります。(爆笑)
3人と4人でも、違いを付けておけば更に・・・(劇爆笑)
となると、日本の晩婚化に歯止めがかかり、
「老後の生活のために、20代では、子供を生むのよ。」という、
新たなムーブメントが、日本の女性に沸き起こるかも知れません。(笑)