「 「 「ギャアあああああああああ!!」 」 」
そんな女子が出してはダメな声を出してJK達は逃げていく。
(ごめんなさい)
そんな風に野々野小頭は心の中で祈って彼女たちがあのおかしくなった人を遠くに連れて行ってくれることに感謝した。罪悪感はある。けど今はどこの誰かよりも、知り合いの所に早く行きたかった。
だから野々野小頭はあのおかしくなった人がブリッジをしてJKの方に行ったタイミングで静かに動き出した。心の中では何度も謝ってた。けどやっぱり知り合いが大切だし、心配だ。
だから振り返らずにそのままその場を去る選択をする。けどその時だった。
「あぎゃあ!? ちょっと! 待ってよ!! 助けてよ!」
そんな声が野々野小頭の耳に届いた。思わず振り返る。一人が焦って転んでた。流石に三人いたんだ。友達ならきっと助ける……そう思ってた。けどどうやら彼女たちの絆って奴は野々野小頭が思ってたよりも希薄だったらしい。
同じような格好……同じような派手なメイク……そんなのだからさぞ仲が良かったんだろうと思った野々野小頭だったが、既に残りの二人の姿は見えなかった。
「なんて人達よ」
そんな風に言った野々野小頭は思わずブリッジで移動してる男へと地面にあった小石を投げつけた。けど気味悪く移動してる男には上手く当たらなかった。そしてそのまま転んだJKへと迫っていく。
相手はブリッジをして動いてるのに妙に早い。野々野小頭の足では追いつくことは出来なそうだった。だからこそそこらにある小石を投げて、更には声をあげてる。
「ちょっと! こっちを見なさいよ!」
けど野々野小頭は女子中学生なのだ。それに別ソフトボールとかをやってた経験とかあるわけでもない。見よう見まねで小石を投げてるだけで、その小石の軌道は全く持って当たりそうもなかった。
「いや!? くるなああああああ!!」
叫ぶギャルJK。そんなの意にも介さずにブリッジをした男は彼女へと突っ込んだ。そしてくんずほぐれつしてる。何をやってるのかはよくわからない。エロい知識もそこそこある野々野小頭だが、どうやらそういう訳じゃないみたいだと思った。覆いかぶさって、ガツガツと色んな所を打ち付けてる。
「あがっ!? やめっ……いや……ぐすっ……」」
そんな風に気弱になっていくJKの声が聞こえてた。でも次の瞬間。
「あがああああああああああああああああああああああああああ!!」
そんな獰猛な動物の様な声を上げたJKが男を足蹴にして吹き飛ばしてた。