UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 430P

2024-04-20 18:44:02 | 日記
「止まりなさい!! 止まりなさい!! 聞こえてるか!? 止まりなさい!!」
 
 そんなことを警官がいってる。でも勿論だけどそんなので止まるやつはいない。だって彼らは正気じゃないんだ。それは見たらわかるだろう。それぞれが変な動きをしてるし、ただ歩いてる人だって見ただけであれはヤバい……とわかる。
 アンゴラ氏達は一体あの警官たちが何を見てるのか……と思ってしまう。実際、逃げたい……と思ってる警官だっているだろう。けど警官という職業柄、それはできないのかもしれない。上司の命令だってあるだろう。警官という立場なら、軍隊ほどではないにしろ、命令というのは絶対だろうし。盾を構えて、バリケードを作ってる人たちは一番良く見える位置にいるのに、声とか挙げれなくて大変だと思う。
 
 それに一番におかしくなるのは確実にあの人達である。そしてそのときは一刻、一刻と迫ってきてる。
 
「このままじゃ警官達もおかしくなってしまいます」
 
 そんな風にミカン氏がいう。けど確かにそうだ。このままだと彼らもそのうち……というか後ちょっとしたら先頭の盾を構えてる人たちは力の影響下に入る。そうなったら、あんなバリケードを作ってても意味なんてない。警官が阿鼻叫喚に成るのは確実だ。
 そうなったらどうなるのか……と考えると、きっと次は自衛隊が出張る事になってしまうだろう。軍隊を持っていない(ということになってる)国である。警察の上の武力的な機関となったらもう後は自衛隊しかいない。それかもしかしら特殊部隊? 的なものが出てくるのかもしれない。
 けど……だ。
 
(何がきたとしても……)
 
 そう考えてしまうこの場の全員。だってそうだろう。防ぐ手段がない。今のところ、近づかない……という風にするしかない。幸いなことに壁とかを透過して影響を与える……ということはないらしい。なにせ室内にいる人達には影響はなさそうだからだ。なにせそうだとしたら、これまで歩いて来た中で、一軒くらいは家の中からもおかしくなった人が出てきてもおかしくない。
 だが、比較的早い段階からこの場にやってきた彼らはまだそんな風に室内から外へとおかしくなって出てきた人をみてない――ということはきっと窓とかドアを閉めてたら、室内までは力の影響はきっとないんだろう。
 もしかしたらそうじゃない可能性もあるが、建物の中とかなら大丈夫だと思いたいと皆が思ってる。
 
「どうにかして、彼らを誘導とかできないですか? アンゴラさんの力なら……それか猩々さんが結界を張るとか……そういう事……できたり……」
 
 大川左之助がそんなことをいってくる。確かにこのまま警官隊まで巻き込まれたりしたらまずいとは思う。彼らは銃だって携帯してるのだ。もしも……意識が混濁した中でそれを使ったりしたら……死人がでたりするかもしれない。
 
「そもそもが彼らが何を目的にしてるのか……何に反応してるかもわかりませんぞ!」
 
 そういう風にミカン氏がいった。そうなのだ。彼らの習性というのはまったくもってわからない。おかしな行動をするやつはおかしくなった瞬間にそれを行うし、ゾンビのようにただ歩く人達もどういう意図で襲いかかるのかとかまったく持ってわからない。多分目についた手近な存在に襲いかかるんだろうが、脅威度的にはアンゴラ氏とか猩々坊主とかそんな人達を優先的に襲いかかったほうがいいが、別に力を使ったからといって、彼らがそれに反応することも無いのである。
 
 そしてどんどんと増えるおかしくなっていく人たちに、アンゴラ氏の力だけでは対応ができてないし、猩々坊主も結界とかは難しいという。そもそもがそんな誰かを封じ込めたりはできないらしい。
 
「某が出来るのはもっと曖昧な者を閉じ込める程度の結界だ。人間を閉じ込める事はできぬ」
 
 ということらしかった。
 
「お、お待たせしました皆さん!」
 
 そんなことをいって現れたのは世界の聖女になりつつある草陰草案だ。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1069

2024-04-20 18:35:39 | 日記
 予期せずに扉から出てきた化物の頭が届く位置になった。それにめがけて、ジャル爺さんたちは挑む。体にくくりつけた武器を豪快に使い捨てて迫ってる。向かい来る無数の髪の毛……それを武器の一つ一つで受けては投げ捨てている。そしてその化け物の髪を伝って走り、また別の髪の毛に乗り換えて走り……それをやってドンドンちかづいていってる。
 
 こっちもただ見てるだけなんてできない。彼らの援護をする。少しでも頭を近くに!! 彼らが下から行くのなら、こっちは上だ。とりあえず聖剣を銃の形にして、照準を覗くようにする。そこにスコープとかいうのはない。けど聖剣と自分はつながってる。それこそ強い絆……というか、それは精神論ではなく本当にそうなのだ。
 自分と聖剣は混ざり合ってるといってもいい。なにせ帯刀なんてしてなくても、どこからでも聖剣は呼び出せるほどだ。自分の魂と聖剣は混ざり合ってる。だからこそ、スコープなんてなくても、自身の視界にはロックオンを示す丸い円がいくつもみえる。そして引き金を引く。
 放たれる光線。それがロックオンをした分だけ、分裂して走る。そして髪の毛へと直撃して燃えていく。それを上の方から何度か繰り返して、下を走る彼らを援護する。するとこっちが危険だと判断したのか、髪の毛が多くこっちを無くようになった。狙い通りだ。銃ではさばききれなくなってきたけど、そうなったら剣に戻して応戦していく。なるべくこっちに惹きつけたったからこれでいい。そしてその間に、ジャル爺たちはこの化物へとたどり着いて、その頭へと攻撃を叩き込んでいく。実際、それがどれだけ効くのか……とういうのはよくわからない。
 でもやつはもうあの空の扉とはつながってはない。だからこそ、回復とかはできないはず。なら希望はあるだろう。なにせ彼らが使う武器はG-01殿の技術を使って作られてる。この世界の今までの武器とは確執してる。いやG-01殿はこの世界の技術に沿って作ってるといってた。けどそれは……が自分の感想だ。そしてそれを扱う彼らはこの世界でも有数の強者。
 きっと何倍にもなってるはずだ。まずはジャル爺が切り結ぶ。それに続いて次々と攻撃が炸裂して、この化物はふらついた。逆立ちしてる腕がよろよろとして、砂に取られてがくんと肘をつく。
 けどそれだけではおわってない。彼等の攻撃はまだ続く。それを終わらせない為に、自分は髪の毛を除ける事に全力を注ぐことにした。
 
 それに彼らの攻撃は思ってたよりもずっとこの化物に通ってる。効いてるんだ。

ある日、超能力が目覚めた件 429P

2024-04-17 21:59:20 | 日記
 サイレンが聞こえてくる。ようやく散発的な人材の投入ではどうしようもないと警察も気づいたらしい。少し前までは一台のパトカーがやってきては、なんとか場を収めようと無防備に話を聞きに行ってはその人がおかしくなる……というのを三回は繰り返してた。
 その度に勿論だけど、アンゴラ氏達は止めてた。なんとか説得してとりあえずあんまり近づかないように……と思ったんだ。けどそもそもが危険なところにいる一般人という枠で言えばアンゴラ氏達もそうだし、生放送してる大川左之助たちだってそうなのだ。
 だからこそ、注意こそされ、逆に彼らの言葉に警官が耳を貸すことはなかった。そのせいですでに十人近くの警官があの中に混ざってしまった。パトカーだけで来た警官だけでなく、チャリで現場まで来た人とかも居たのだ。
 けどそんな警官達とは残らず連絡を取れなくなっただろう。それによってようやく現場が想像以上に危険だ――と判断したんだろう。すでにサイレンは途切れる事なく聞こえる。
 何十台というパトカーがきてるし、大きなボックスの車からは、盾をもった人たちまで……アンゴラ氏達もここは危険だと、後ろの方へと下がらされる。なんとかこれまでで分かったこと……分かってる事を話して協力しようかとも思った彼らだが……それをどうやら警察は求めてないらしい。
 
「彼らはまだただの市民の暴動か……それとも集団催眠かなにかだとおもってるみたいだ」
「まあ、しかたないな。これが未知の何者かの攻撃かもしれない……などと思えようか。なにせこの国だ」
 
 そんなアンゴラ氏と猩々坊主の言葉には誰も反論はできない。なにせテロなんてそうそう起きない国である。それに別に今も暴動……といえない。市民たちはフラフラと歩いて、おかしな行動をとってるだけ。
 きっと警察は周囲を人数で固めて、声をかけて、それでも無理なら無理矢理にでも制圧ってシナリオを描いてるんじゃないだろうか? 彼らはわかってない。おかしくなってる人たちに話なんて通じないってことが……警官が大量に出てきて脅せば怖気づく……とか思ってるのかもしれないが……そんな相手じゃないとそこそこの時間現場を見てきたアンゴラ氏達は気づいてる。会話なんてなんの意味もないってことが。
 
「あの……もしもあんなに武装してる警官もおかしくなったら……やばくないですか?」
 
 朝日倉三が真剣な表情でそんな風にいう。カメラに収められてる彼。そしてこのグルーブで一番人気なイケメンな彼の言葉にコメント欄でも「確かに武装した警官までおかしくなったら……」とかいう不安をコメントしてる人たちがたくさんだ。
 
 そしてそれは勿論だけどアンゴラ氏達もおもってる。てかそれは今やほぼ確定してるといっていい。警官側はまずは穏便に……とかおもって警告を出すだろうが、アンゴラ氏達は誰もそれに耳を傾けるやつがいる……なんておもってない。だって皆がおかしくなってる。
 まともなやつが居ないのに、誰に声を届けるというのか……つまりはそういうことである。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1068

2024-04-17 21:50:02 | 日記
「行くぞお主等あああああ!!」
「「「おう!!」」」
 
 そんな感じで元気に駆けるのは複数人の戦士だ。彼らはなんとなるべく武器を体にくくりつけて、使い捨てる気で砂獣を一撃のもとで葬りされる程の武器を使ってるらしい。
 
 けどそれだけの使い方をしないと、この扉から出てきた化け物には対抗できない……ってのもきっと正しい。先頭を担ってるのはジャル爺さんだ。あの人は若返ってから何時だって戦場の先頭を走ってるといっていい。
 そしてそれに続いてる何人かは魔王が目をかけてた人たちだ。元は賞金稼ぎから、ただの兵卒の下っ端だった人とかもいる。元は力ってヤツを教会から制限かけられた技とか技術しか教えられてなかったこの世界の人々だったが、自分たちがきてからそれは変わった。
 それに魔王は戦闘に関しては単純に天性のものをもってる。そんな魔王に真っ先に鍛えられたのがジャルバジャルだ。そこに居たら、自ずと最近こっち側に寝返った人たちよりも成長してるのは当然だろう。
 そして教会が関与してない自己強化……それにはやっぱり教会関係してないから、伸び率ってやつがかなり変わった。最初にこの世界に普及してた血浄……あれ事態が悪かったわけじゃなく、教会によって一般に広められた血浄はリミッターというか、制限がかけられた。
 それこそ、誰もが一律に均等な強さを出せるような……そんな細工だ。でも自分たちが広めた新たな血浄にはそんなのはない。だからこそ、よりうまくそれを利用できる者が出てきてもおかしくなんてなかった。
 つまりは今、この場面であの扉から出てきた化け物に挑もうとしてる彼らは突出した戦力ということだ。
 
 中心はジャル爺とサーザインシャインインラで英雄と言われてたイケメンな彼だ。彼らは出会ってお互いをより高めてた。この世界の誰よりもうまく力を引き出して使ってる二人と言えるだろう。
 
 縦横無尽に迫ってくる扉から出てきた化け物……その髪の毛は速く、強靭で、そして強力……それは間違いない。皆がそれを実感してる。きっとこれまで相対した砂銃のどれよりも強力だと思ってる。
 
 けどそんな攻撃をあの人たちはなんとか受け流してうまく連携して奴の頭へと迫ってた。それはまさにこの世界の人の確かな輝きだろう。
 
『見てみろ!!』
 
 ――と、彼らはまるでその行動で世界に訴えかけてるようだ。

ある日、超能力が目覚めた件 428P

2024-04-16 23:25:47 | 日記
「なんだこれは?」
「まさか新たな力の暴走!?」
「いや、もっと別の何かかもしれないっすよ」
「ちょ……どうやら裸の女性とかいるみたいですよ。ちょっとそっちにいか、いきましょう!」
 
 彼らはこの町にやってきたオカルト好きな奴らで今やその力を本当に開花してしまった人たちである。猩々坊主とチャブ氏やミカン氏やアンゴラ氏……彼等だ。つい最近、ここの近くの上空でドラゴン――かもしれない存在が確認されたから、個人個人でやってきた。そしてこの町で集まって何回か調査をしてたのだ。
 そして草陰草案を通じて知り合った動画配信者の三人……彼らの動画のネタとしても色々とやってた。その時に起こったこの騒動……動画配信者の大学生たちはなんとか近づこうとしてたがそれをアンゴラ氏たちは止めてた。いやな感じがしたからだ。きっと彼の力……が反応してたんだろう。だから彼らのチャンネルだけはまだこの騒動をまともに届けてる唯一のチャンネルとなってた。何とかギリギリの範囲……悪魔の力の影響を受けないギリギリを見極めてなんとか配信を続けてた。
 
『一体何が起こってるのか……自分達にもわかりません。ですが、これが今の、生の現状です。面白がってこないでください。人の塊を観たらとにかく離れてください。近づかなかければ、変になることはないようです! ――っ!』
『わあああああ!?』
 
 彼らのチャンネルでそういって二人は走り出した。彼らのチャンネルは二人がオカルト的な事を話して一人は裏方を担当してた。二人はあわててカメラの方に走る。その背後から、まるでゾンビのようになった人や、地面に手までついて四足歩行をしてる大人の人とかが迫ってたんだ。どうやら目をつけられたみたいだ。
 
 慌てて走って逃げてる二人の顔を映しつつ、カメラ担当の人も走ってるから、かなりぶれてるが、それでもカメラは集団の方へとむいてる。きっと動画配信者の矜持って奴があるんだろう。コメントでは――
 
『危ない!』
『逃げてえええええ!!』
 
――という感じで盛り上がってる。逃げてる彼らに追いすがるように迫ってくる異常な人たち。その目はとても虚ろでどこを見てるのか……けどその時、カメラの端から何かが飛び出てきて、それがおかしくなった人にぶつかる。するとそれと同時に、バチン!! と鳴り響く。投げられた小さな石? みたいなのが砕けてる。
 けどそれはおかしい……とコメントではなってる。
 
『なんだ今の?』
『何投げたの?』
『スタンガンみたいな落としたよ?』
『でもスタンガンって投げるものじゃないだろ?』
『爆竹とか?』
 
 そんな色々な事を言われてる。けどどうやら彼らはそれを明言する気はないらしい。なんとか一息ついて、こういった。
 
『皆さん、この通り今は非常に危険です! この町の人たちはなるべく家から出ない方がいいです。駅の方には来ないように!』
 
 彼らのチャンネルの同時視聴者数は今や世界中で一番になりつつあった。