医王院には倶利伽羅観音33体のうち11体が安置されていました。
辞書によると三十三観音とは 「法華経普門品(ふもんぼん)の説く三十三身(さんじゅうさんじん)に基づき、俗信の観音を33種並べたもの」(大辞泉より) となっています。
三十三身とは、観音様は、いろんな姿に変身してどこにでも現れるということを三十三通りに現したもので、仏の姿、僧尼の姿、男女の大人や子供の姿、夜叉の姿等があるそうです。三十三観音とされる仏像には法華経「普門品」の三十三観音が揃ったものや、辞書にあるように俗信の観音像を集めたもの、また、霊験あらたかな観音を三十三か所を選定し三十三観音としているものがあります。
倶利伽羅三十三観音は約160年前に多くの人から寄進された石仏を、旅の安全の祈願と道しるべを兼ねて倶利伽羅峠に置いたもので、明治初期の排仏毀釈により移動され一部存在が不明となっていましたが、昭和63年、ボランティアグループによってすべての所在が確認されました。
(参考文献「倶利伽羅峠三十三観音めぐり」小矢部市婦人ボランティア育成講座編集)
倶利伽羅不動寺には4体の倶利伽羅三十三観音があります
遊歩百選「一生に一度は訪ねてみたい百ヶ所」(主催:読売新聞)に石動の寺と石仏が選ばれました。
永傳寺参道にある三十三観音は「日本一美しい石仏」ともいわれています。
過去ブログ→永傳寺<遊歩百選に選ばれた石仏の寺>もご覧ください。
観音寺は北陸三十三カ所観音霊場の26番となっています。