照明をおとした本堂に
大型台風がもたらした秋雨の雨音が微かに響いています。
いつもは二本だけの和ろうそくに
今年は赤の和ろうそくがさらに二本。
ゆらめく炎が情熱のカンタオーラの登場を期待させます。
一曲目は、
笙と笛による雅楽「抜頭」。
天空に舞上がる清冽な音。
そして二曲目、
フラメンコギターが弦を奏でカンタオーラが歌いだした瞬間
自分が今いる場所も時代さえもわからなくなるような、
魂を揺さぶる圧倒的な感動が・・・
「雅楽とフラメンコ。 起点は1300年前のインド」ですね。
2部は<語り >
題材は芥川龍之介「蜘蛛の糸」とスペイン民話。
語り×フラメンコギター ×雅楽器のコラボです。
物語の終わり
ぷつりと切れた蜘蛛の糸。
続く静寂に
地獄まで続く人間の性が見えました。
いするぎ寺子屋vol.6
2013.10.25 光顔寺