日が落ち秋の夜風が心地よく感じる頃、
本堂前に吊り下げられた提灯の灯りに、参道の階段を昇る人影が一人また一人と映し出されます。
やがて、本行寺本堂は「いするぎ寺子屋 Vol.7」の開演を待つ人で満員に・・・
コンサートを前に、 本行寺31世・櫻栄優一住職 の講和がありました。
住職からは、本行寺(前田利秀菩提寺)の起源(天正5年 1536年 能登国七尾にて創建)と変遷、
今石動城築城と佐々成政との今石動合戦、大正地震による木舟城崩壊、弱冠19歳の今石動城主、石動の開祖 前田利秀による町立て、旧町名の由
来など、住職の広い見識と明瞭なお話に、しばし歴史のロマンに想いをはせました。
本行寺は2004年、台風で倒れた樹齢400年以上のスギの大木が、本行寺山門と本堂を直撃し、廃寺の危機に陥ったそうです。
不安に押しつぶされそうになりながらも、乗り越え、再建され、
本堂にきていただいた大勢の方を前に、「奇跡です。信じれば願いは叶う。」と話される住職の言葉に胸が熱くなりました。
津軽三味線 コンサート
演奏曲目
曲弾き 一段~三段
嘉瀬の奴踊り
りんご節
寿楽
スーパーよされ節
あいや節
出演者
加藤訓政<加藤流三絃道藤秋会大師範・高岡藤秋会会主>
加藤政佳<同派師範>
加藤政悠<同派準師範>
津軽三味線奏者3人による共演は、圧巻の迫力でした。
魂を揺さぶる撥の音、時に繊細に響く音色、人生の喜怒哀楽を刻むリズム。
生きる力をもらいました。
コンサートの途中には津軽三味線の楽器の特徴の説明、三味線との聴き比べ、こきりこ節の合唱も
末筆ではございますが
「いするぎ寺子屋 Vol.7」に参加していただいた方々に深く感謝いたします。ありがとうございました。