大きめな車体で、とても250CCには見えないホンダレベルと言うバイク
まだ新しいバイクでコツコツと愛情を注いでいるのが良くわかります。
今回の依頼は、このバイクの特徴のシートが低く、ハンドルが近いところが
体格的に、どうも窮屈で思い通りのポジショニングがとれない・・・と言うことで
アンコ盛り&座面長を伸ばす加工です。
まず、このモールドウレタンに30㎜厚のチップウレタンを重ねてアンコ盛りしてから、
腰部分を切り落とします。
そして、粗切りの状態で、来ていただいて座って見てもらいました。
また、タンク部分のクリアランスを確認しました。
この状態で、再度、来て、確認してもらいました。
この状態だと前ズリするので、前方に20㎜ウレタンをさらに盛って、形状を
整え、さらに腰部分を30㎜程削ることにしました。
パンフレームとウレタンの肉厚とのシビアな擦り合わせになります。
私が張り替えるバイクで今までで一番新しい物かもしれません。薄いナイロンの
シャワーキャップのようなものでウレタンを保護してからのカバーリングになります。
ついでに、シーシーバーに付いているバックレストもフラットに削って張り替えて欲しい
との事で、お任せで削りました。
バイクのシートでは珍しく多い、バックレストも含め、11パーツの型紙を作成して
裁断縫製しカバーリングです。
今回は形状は変わっても構成は同じで、タックロール&ステッチのままです。
元のシートより30mm+20mmの50㎜もアンコ盛りしたのは初めてです。
いくら乗り心地がよくても、シート単品がキレイでも、車体に乗せてシルエットが
崩れていたら残念なので心配です。
連絡して早速来ていただき装着しました。
どうでしょう? 心配してたタンクとのラインも自然な感じになったと思います
タックロールとシングルステッチはシルバーグレーの太い5番の糸にしました。
これは、サドルバッグのステッチ糸に合わせてみました
バックレストもシャープな感じになったと思います。
座ってみていただきました。いぶん自然な感じになったと思います。
今回は、何度も確認に足を運んでいただき、希望を擦り合わせが出来てスムーズな
作業ができました。
ありがとうございました
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