友人の紹介で大型トラックのドライバーが工場にやってきました。
トラックの荷台って積み荷に合わせてカスタムされているものが多いようです。
よって、その荷台と使用方法(たたみ方も含め)に関しては日常使用している
ドライバーが一番知っていて、こだわりもあるようです。
ドライバーさんと2回打ち合わせをして、完成図面&見積もりを送り
確認していだだき製作にかかりました。
外寸が長さ約11m×キャブ部約7m×後アオリ部約3mほどの台形のもになります。
幌の生地も色々あって簡単に決まりません・・・・
強度にこだわると、重量が増えて作業が大変になります。
もちろん価格の問題もあります。
今回は、珍しい幅204cmの広い幅の生地で製作することにしました。
この生地でも、500g/㎡くらいですから、仕上がると30kg以上になります。
こういう仕事は何でもそうですが最重要工程は裁断だと思います。
今回は、台形と言うことで斜め部の貼り合わせがありますので特に慎重に
裁断します。
後は扱いの大変な重量&大判の裁断品をいかに基準通りに作業するかです。
1枚の状態で出来る箇所、2枚になってからする所と順番は大切です。
縁のハトメ部分は6㍉のロープを中に入れて折縫いをします。
荷台を覆う部分は防水性が大切なので高周波で溶着していきます。
私の所はこれほど大きい物を専用で行っていないため、10㍉幅×45cmの
押し型を2列で溶着していきます。
荷物にかぶせて走行時に幌がパタパタするのを抑える部分(ぺケと呼ぶらしい)
ここには三角の部分のハトメ補強にPP0.75厚の専用補強版を縫いこみます。
この縫い目の強度が気になります。ステッチ前の地縫いの裁断の縫い代を
あえてはみ出すようにして外観よりもペケのチカラの分散を優先します。
ペケの縫い目の止水の為、専用糊を裏から縫っておきます。
だいたいの溶着&縫製が完成です。
最後の前後の折縫いとハトメを打っていきます。
キャブ部分には11mのロープを絞ることが出来るようにロープを
入れながら折縫いしていきます。
ロープは指定の長さにカットして端末はサツマ編み(アイスプライスとも呼ぶらしい)
します。
荷積みの作業性と言うより、この台形の大型幌を見知らぬ人の手を借りて
きれいにたたむ為のラインを入れます。
前後にセンターとその両脇1250mmの部分にホワイトラインを入れます。
このペイントにはテント専用塗料を使いました。一般の塗料よりは格段に
良いのですが、次回製作する時はホワイトシートを溶着しても良いかと思っています。
こういう製品は専門にしている方が広い作業場で専用機で作ったが
キチンとして安価で早くできると思います。
ただ、細かな打ち合わせ、相談をして製作したい、運賃だけでも安くしたい
とか希望の方は、寄ってみてください
タープテントをオリジナルでとりあえず1つか2つ造りたいと思っているのですがカットと縫製お願いする事は可能ですか?
デザインは頭の中にあるような状態ですが
話を聞かせていただけますか?
図面、写真等詳細は下記のページからメールを
ください。
下記は下記です(苦笑)
http://yamanashi-laser.com/