私だけでなく、町内の皆さんがお世話になっているゴミ収集車の運転席の座面修理をしました。
一日に何回、乗り降りを繰り返すか・・・そんな使い方で20万キロ超を走ると
基本設計から考慮されたシートだっでこうなりますよね~~
表皮が、単に破れただけでなく、ウレタンからフレームの金属部分がむき出しになって
乗り降りを繰り返すたびに痛いとのことです
ここまで使い込んだ(乗りこんだ)シートは車体から外し、バラすだけでも大変です
バラしてみると乗り心地を支えている、3本のSバネの1本が欠損していて、1本は折れていました。
パッカー車の稼働に支障が無いように短期の修理で、Sバネを取り寄せる時間がないので
ソファーで使われるウェービングベルトで代用することにしました
この、Sバネの弱点は劣化が進んだウレタンを突き抜けることにあります
そこで、極厚の綿布を挟んで乗り心地を確保します。
さて、ボロボロになったウレタンの補修です。
削られた部分を思い切って切り落とします。
そこに、チップウレタンを「こんな感じだったんだろうなぁ~~」って切り出して
削って、貼りつけます。
ちょっとセンス一発みたいな感じですが、カバーはウレタンにあわせて型紙を確認するから
大丈夫
今回は手持ちの類似色の協和レザーの車両用を使います。
メインの引き込み(吊り込み)は、あえて、はずしたカバーの物をほどいて縫い付けました。
今回は、引き込み距離を現状のままってことにしました。
私の場合、強く引いて起伏感を強調したり、そのことで、無理なシワからダメージが発生することを
避けたり・・・引き込みはユーザー様の使い方やイメージで変えるようにしています。
今回は、表皮のダメージを少なくするため、シワが少なく、張りすぎないようにしました。
乗り降りで座面のコーナーが破れやすい対策として、このシートの設計は
破れやすい座面の角、コーナーとマチの縫い合わせを排除した一体の型紙のなっています。
ということで、中一日で無事に引き渡すことが出来ました
ビフォーアフターをどうぞ~~~
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