洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

山梨の織物で椅子を張り替える

2022年07月22日 | ものづくり

山梨県を大きく2つに分けて、甲府盆地内から八ヶ岳麓辺りまでを国中(くになか)地区と呼び、

東京、神奈川県と接し富士吉田を中心とする富士山麓を郡内地区と呼ぶことを

山梨県外の人は知らないと思います。

そして、山梨県内でも郡内地区で織物産業が盛んだと知っていても、

どれだけ織物会社が頑張っていて、それぞれの会社に、どのような特色があるか?

知っている人は少ないと思います。

 

以前、小学校の図書館のスツールを地場の織物で張り替えました。

今回も同じような流れで、富士山レーダードーム館の中の湾曲したベンチの張替え依頼です。

同じ県内でも縁がないと行かない所が多いもので、こういうご縁のある時には

すすんで学ぶようにしています。どのような所から来て、どのように設置されるのか?

気になって見てきました。

私が張り替えるまで、こんな状態で営業しているのを見て急ごうと思いました。

私の所に搬入された時は、特に傷んでいる訳ででなく、建物に合わせて製作された

ベンチシート3台ですが、あたり障りのないレザー張りのベンチでした。

 

今回は、地元の渡邊織物さんの生地を使って張り替えです。

私の中では富士吉田地区の織物はアパレル系や繊細なイメージが強く、椅子生地は

サンゲツ、シンコールのカタログ品と比べるとどうなのか・・?と思っていました。

ソファーの搬入に同行してきた渡邊竜康さんと色々と話してみて、織物、生地はサンプル帳で

選ぶしかない物 と言うイメージから相談できる物 と言う感覚を覚えました。

湾曲した3台、実は微妙に形状が異なっています。

緻密な型どりの張替え依頼が続いていて、データ化して型取りしようと思いましたが

けっこう原始的な方法で、1台ずつ、現物合わせで裁断することにしました。

張りこみも、ツボだけ合わせてハサミ片手でシワを取りながらになります。

元椅子では裏布で済ませていた部分も、見えなくても手が当たる部分には

表生地が回り込むように型取りしました。

写真では判りにくいですが、座と背の色合いが異なる仕様になっているんです

公共の施設でも耐えるように織ってあると聞きました。

裁断、縫製の作業性も特に問題もなく、機会があったら、サンゲツ等のサンプルと

合わせて、使用してみては? と紹介したいですね。

ふじよしだ観光振興サービスの方が撮ったらしい設置後の写真を送っていただきました。

オマケの話ですが、この富士山レーダードーム館のチケット売り場フロアーの売店、

ゆるキャングッズの品揃え、豊富なんです

また、隣のふじやまビールもおすすめ

自宅から空のリターナブルボトルを持参して、味変で詰め替えてきました

山梨県民もなかなか楽しめるエリアだった

 

 

 

 

 

 


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