一日1脚って感じで古くなった表皮を剥がし、その作業は地味で、誰でも
出来そうで時間がかかる訳ですが、実はかなり大切な時間なんです。
型紙の製作者の意図を読み取りながら復旧の手順を確認していきます。
その中で劣化した部分の対処方法、自分のところの設備、技量、材料などを
組み合わせながら考えていると案外 嫌ではありません。
今回の椅子は背の部分の目隠し&飾りモールだと思います。
と言うことで今回はモール作りを紹介します。
外した椅子の溝、入っていたモールを照らし合わせ、用意した椅子生地に
巻いてみて3ミリのヒモ芯が合致することを確認し、手持ちの3㍉芯の
ラッパ(俗名)のテープ幅は28㍉でしたので、28㍉幅×約1.8m長のテープを
写真のローラー歯カッターで8本切りました。
(ハサミで切ることもありますが今回は長いので)
これを3㍉のヒモにラッパで巻いて縫製します。(リンク動画あり)
このままでは縫い代が邪魔でキレイに、はめ込むことが出来ません。
そこで、縫い目ギリギリに縫い代を切り落としていきます。
ハサミで切っても構わないのですが15mほど切り落とすのも大変なので
簡単にガイドを設けバンドナイフでちゃちゃちゃって切り落とします。
もとに入っていた芯と新たに作った芯です。どうです?同じようでしょ
さあ、張りに入ります。
実はここからが大変でした
溝の深さが私の使っているタッカーでは若干狭くて深い・・・・
背の板厚を考慮して6㍉のステープルで打ちたかったのですが届きません・・
仕方なく8㍉のステープルをエアタッカーで打って表皮を固定して
平鉄板&マイナスドライバーで本打ち固定していきます。
少々モールが波打ってしまいましたがなんとか仕上げました。
毎回思うのですが、次回はもっと上手にできそうなんだけど・・・って
でも、この経験が色んな家具が持ち込まれても、なんとか復旧してしまえる
知恵で生きているのかと思います。
生地に余裕があったのでヌードクッションを買って来てくれれば
クッションをオマケで作りますよ~~ってことで4個製作して
本日、引き渡しました。
先ほど据え付けた写真が届きました。ありがとうございました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます