洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

ヨット、舵輪カバーの製作

2021年09月20日 | ものづくり

昨年、清水港三保のマリーナに留っているヨットの内装シートの張替えをした

お客様より舵輪カバーの製作を依頼されました。

写真の様に実寸を計測した手書き図をいただきました。

舵輪、方位磁計、そしてナビ画面まであるんですね

台風が来ても飛んでいかないよう、しっかりしたものにと言う希望で

テントやマリン用生地の定番のサンブレラの何かを製作した残りの細長い端材を預かりました。

https://youtube.com/shorts/9iJ1PqMde_o?feature=share

厚物で強度のあるものを縫製することは得意なのですが、今回は  

実物を見ていないのでイメージしにくく、仕上がり形状、装着~~などを考慮した

型紙をどうやって製作するか? が問題です

そこで、手書きの寸法を3Dデータ化しました。

大まかなカバー形状を重ねて、端材生地の幅を考慮して、パーツサイズを絞っていきます。

そして、モデリングが決まったらサーフェス展開します。

この展開されたものをイラストレーターに移動して、縫い代、縫製ポイントを加えた

裁断形を製作します。

その裁断形をレーザーカッターでサンブレラに書き写す型紙を切り出します。

ネイビー生地の縫い合わせ部分の強度を上げる為に、すべての縫い合わせ箇所にステッチを

入れます。縫い糸は耐候性に優れているポリエステル8番を使います。

裾部分の固定方法はハトメでロープを通す、巾着式で絞るなど色々な方法があると

思いますが、装着の見た目も考慮して、今回はベルトループを縫い付けて、

締め付け金具付き25㎜PPバンドを通す方式にしました。

先日、装着した写真を送っていただきました。

指示があったわけでないのですが、ステッチ糸を白にして良いアクセントになって、

無事にかぶってホッとしています。

舵輪位置とステッチが微妙にズレていますよね

これは、写真の様に、上面の擦れる部分の裏に補強布を重ねてある為、このように

被せていただけるようにしてあります

 

同じマリーナの別のヨットのもターポリン地で作ったのも送ってくれました

 


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