マメか? マメでないか? って言われたらこの年の割にはマメかと思います(苦笑)
しかし、こうも暑いと仕事を消化する事で、いっぱいで写真を撮り忘れています
県内の運送会社さんからの依頼です。
実は2週間ほど前に運転席の脇のアームレストを張り替え納品しました
破損した状態から、アームレストの上面にかなりの負荷がかかるようなので
砕けたウレタンの代わりにフェルトに交換して新たに型をおこし張りました(写真無し)
で写真は同車の座面だそうです。
構造はパンフレームです。車種は聞いてなくキャブもわからないので
メーカーも意図はわかりませんが、どうしても高い座面に乗り上げるときに
、負荷がかかり右側のウレタンが痛みます(パンでなくても同じですが)
ちょっと、このままでは使えないので修復します。
自動車シートは大量生産と言うこともあるのでウレタンは成型品なのが常識です。
家具と違って耐久性やフレームとの兼ね合いや乗り心地などを考慮して
現状を変えすぎないことにしました。
外観を整えて50㍉のウレタンを乗せてしっかり張り込むことにしました(写真なし)
このシートの珍し所はパンフレームの座面の引き(吊り)方法です。
20年以上前カローラのシートなどでパンフレームが流行った頃の手法で
ウレタン側にマジックテープのオスの役目をする素材を一体発砲成型し
カバーの方にマジックテープのメスの役目をする素材を縫い付けて
カバーリングして浮きを抑える方式です。
私的には少しのシワを我慢しても起伏感がある造形が好きなのでこの方式を
再現することをやめて吊り袋を縫い付けてワイヤーで引くことにしました。
劣化したウレタンに50㍉のウレタンを乗せた引き代を確認したこの輪にした紐を
ウレタンの下まで引き出します。
パンフレームとウレタンの間に異物感があってはいけないので
引き紐クリップを得意のレーザー加工機でチャカチャカって切り出して引っかけます。
こんな感じで線の引きくぼみになります。心配ですか?
この状態の物をパンフレームにのせてハンガーフックでパンフレームに引っ掛けていきます。
樹脂ハンガーフックは代用品も考えましたが結局、以前の物をほどいて再利用しました。
ハイ
こんな感じで張り上がりました。かなりボリュームアップしましたね
表皮は車両専用の物を使ってあるので耐久性は問題ありません。
トラックや重機なども通常では入手できない素材や技法を駆使して対応します。
働く車だから多少汚くて破れていても・・・・って考えも十分わかりますが
従業員が使うことを考えると、こんなところから気配りが必要な時代になって来てるかも
しれませんね。
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