今まで、家電製品の小さな樹脂部品が破損しただけで、
買い替えを余儀なくされる事ってないでしょうか?
私も家庭や工場で多々あります。
写真はミシンライトの可動機構部分です。
作業中に、手元の光を求め頻繁に動かしたり、作業中の製品が当たったり・・・
この部分が破損して困った事がある方は多いかと思います。
取り外して破損部を確認すると、テープでごまかして使っているうちに
3か所が破損していました。
蛍光灯部の横振り部分の金具とのネジ穴部からの割れの状態
縦振り部分の樹脂部品どうしの可動部分の割れの状態
STLファイルに変換する前の3Dデータで、写真のように、
割れた部分に肉盛りした形状のデータを作成しました
(違いは判り難いですかね)
少々、組み立てに苦労しましたが、無事に取り付け完了
縦振り部分の肉盛りで今までの締め付けボルトが使えないので
形状が似ている波状トタンの取り付け金具のワッシャーを流用しました
強度にも効果があるかと思っています。
言われてみれば感覚的に理解できますね。
ABSは接着剤が着きにくいからプリンタで作れると良いですね。
弱いところを厚くしたので新品の物より強そうです。
欠けるという不安はないのですが、積層の接着において剥離の不安があります。
よって、成形するときの配置を工夫しなければなりません。
実は、サポートが少ない縦配置で最初に成形したのですが、ねじ止め部分が剥離してスッポリ抜けてしまいました。
そこで寝かせて配置して成形したところ、1ミリの座金受け部など、きれいにできました。
おまけに、サポートが増えたから稼働時間も多くなるとは限らないのもわかりました。
ワイドが増えるより、高さが増えて積層が増える方が稼働時間がかかるんですね。