洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

デコ、トラック?

2020年08月10日 | ものづくり

トラックを派手にデコレーションすると言ったら、そりゃ、もう~

トラック野郎・一番星、文太兄ィしか出てこない私、かなり古いでしょうか

「これから、一年かけてトラックをデコするので、そこまでにシート、ベッド、ドアパネルを張り替えて欲しい」と赤い生地と外したパーツをもって

ドライバーさんがやってきました

パンチパーマのお兄さんが来るかと思っていましたが、そんなことはなく

最近、工場によく現れる、バイク乗りの人たちと通じる、乗り物好きで

こだわりの人達のようです。

自分で出来ることは、できるだけ自分の手でしたいようで

ドライバー同士の情報交換もよくしているようで知識も豊富です。

シートのパイピング、ボタン絞りなど用語もポンポン出てきます

寝台ベッドは「もっと寝心地がよく、パイピングで

と言うことで元の簡単な巻き込みの表皮の型紙から発砲スチロールの

形状に合わせ、縫製ラインを決めて型紙を作ります。

寝心地とこだわりを勝手に想像して、発砲スチロールの上に

20ミリ厚のウレタンを新たに重ねました。

そして、3ミリ厚のウレタンをモケット表皮と重ねて、ちまちまと

手縫いでメイン部のキルティングを作ります。

実は、デザインをして、縫うことより、正確に縫うための下マーキングが

一番の作業となります。

私のところはイラストレーターとレーザー加工機を駆使して

定規等を使わずに下図書きの下準備を行います。

届いたときは、たぶんG17ボンドでカバー表皮を接着してありました。

しかし、発砲スチロールの場合、接着剤を間違えると、溶けてしまいます。

そこで、メンテナンスを考慮して、接着しないで、両サイドを正確に

形状に合わせた縫製にして、前後の直線は細棒を通して、ベルトで張ることに

しました。

依頼のドライバーは自分でも工夫できる人なので装着してみて

改良案があれば的確に指示してくれそうなので、ここで一旦、

見てもらうことにします。

 

次はドアパネルを張ります。

 

 


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