山梨レーザー加工.COM の問い合わせよりバイクシートの張り替えの
注文を頂きました。
町内在住と言うことで、すぐに持ってきてくれて色々と話を聞きました。
製造中止になって久しいホンダシャリーという原付バイクのシートと言うことです。
見るからに20代の若者で原付と聞いたので簡単に安く仕上げる方法を提案しました。
最近は樹脂のパンフレームが主流ですが鉄板プレス成型フレームで
錆びもひどく、表皮を引っかける爪もいくつか欠け落ちています。
タンデム用ベルトも錆びてネジが回らす、サンダーで切り落とすことに
なりました。
話を聞いて驚いたのですが、このバイク、シートをはじめ、エンジン、フレーム・・・・
各部品を探し集め、自分で組み立てて走るようにしているとのことです。
今時、めずらしいですよね
このボロボロのシートをホンダCBに似せた物に変えたいと言うことで
イメージ写真を見せてくれました。
外したフレームもキレイにした方が良いと言うことで、持ち帰り
錆びを取って、取り寄せたフレームと一緒に塗装することにしました。
かなりの時間をかけスペシャルな一台にしたいと思う気持ちも伝わり、
その塗装に行っている間に、構想を練りました。
タンデムベルトの錆びた金具もあわせて取り寄せて届けてくれました。
元に付いていた物より5㍉程、幅が広く、中芯は金具に合う幅のPPベルト1.2mmを
2枚重ねにしてレザーを巻き、新たに製作しました。
表皮は、工場の在庫の黒いレザーで、シボの浅い物、深い物、パンチングの物
3種類の中で選んでもらい、一番堅いシボの深いレザーで作ることになりました。
腹筋のような起伏感をしっかり出すように、硬質の10㍉ウレタンを密度のある
寒冷紗で挟んでキルティングを作ります。(写真を撮り忘れました)
キルティングの縦横斜めの接点を外観を良くするため返し針をせず
針穴を合わせて交差針を落とし裏側に引き出し結んであります。
わかる人でないと、このスペシャル感を味わえないでしょうね~~
キレイに塗装された裏側はこんな感じです。
写真では判り難いですが、張り込みに必要な欠けた爪は割ピンを代用しました。
これが完成写真です。ボリューム感が増したようです。
先日、確認してもらい引き渡しました。
仕上がったら、乗って来てね! と、お願いしたら快諾してくれました。
でも、ボアアップもしたいから、あと1年ほどかかるかもって
気長に待ってます
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