洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

特殊な縫製品への対応

2018年03月22日 | ものづくり

このブログのタイトル「洋服を縫わない縫製工房」とは、

洋服を縫わない替わりに「洋服以外は何でも縫うぞ~!」って意気込みでもあります。

シート、家具、雑貨、医療器具、防具、緩衝関連など、洋服以外でも、縫うって事って

意外にたくさんあるんです

特殊なものを縫うってことで、数あるノウハウの中で重要なのは、縫うための

ミシンの治具、調整、そして環境の整備が整わないと、品質、収益等を満たすには至りません。

ただ珍しものを縫ってみただけで終わってしまいます。

ましては、私たちは工場でみんなでモノづくりのプロを目指しているので、工芸品でなく

工業品としての品質、納期の保証を大切にしていかなくてはいけません。

そこの所を、満たし続けていくために普通の縫製工場とは違うと自負しています。

そんな私たちでも、今回の依頼の製品は難品です

ミシン操作等に係る縫製技術や、機能、特殊、緊急、外観に優れたものに仕上げるための型紙の

作成や特殊素材の縫製などでなく、テクニカルというより、克服するは作業性

重く、大きいがゆえに試縫い、トレーニングがなかなか簡単にはいきません。

そんなことで、できる限りの環境づくり、設備づくりに取り組んできました

まずは、前記の写真のように大きいものをできるだけコンパクトに持ち運び、

預かった素材を汚さないように、不要な作業移動が無いように専用の運搬兼作業台車を製作します。

次に、大きなものを縫うと言うことで、作業者がミシン操作を簡易に行い作業負担を

失くす為、ミシンに電子カウンターを取り付け作動確認を続けます。

次に、品質を安定させる為のミシンの治具(押さえ)専用化していきます。

市販品を削ったり溶接したりと、途中まで、試みてみましたが、上手くいきそうでないので、

3Dプリンターで作ることにしました。

もちろん最初からこんな面倒なことを考えて取り組んでいるわけではないのですが

誰かにやってもらう前に、納得できる状態まで自分で縫ってみて試行錯誤を繰り返した

現段階の結論です。

工場では、できる、できないと言うことより客先の要望を満たす、品質とコストを

両立しなければいけません。 そのため、家庭で使うミシンでは考えもしないでしょうが、

高速&連続で縫う為、針が熱を持ってきます。そのことで発生するトラブル対策の為、

ニードルクーラーと言って、ミシンが回転している間、針に向かってエアーを吹き付ける

システムを取り付けました。

 

さあ、これから客先へサンプル作成、量産対応へ向かって、現場のチカラをフル回転して

喜んでもらえるよう頑張ろう

 

電子カウンター、ニードルクーラーの作動動画は下記のSNSで

作りたいものをカタチにするピーユニット

 ボツ改造も紹介しておきます

ミシンの背面に、前進、後進の切り替えスイッチを設置しました。

大きな製品を移動するのが大変なら、作業者が移動して縫えば良いじゃん

と考えました

 

数日後、電子カウンター本体のメインパネルのボタンをタッチして

リセットしていたのですが、押しにくかったり、設定ボタンに触ったりで・・・・

 リセットボタンを外付けすることにしました。

邪魔にならず、押しや易くってことで、ミシンテーブルに直付けしました。

得意のレーザー加工機で、アクリルをカット、彫刻マーキングでパネルをつくりました。

 こんな感じでとりあえず、使ってみます

 

 

 

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